【桐壺46-③】完了☆「ぬ」
おかえりなさい あいです。
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【今日の重要古語】
■ 【うち~~】
■ 【なむ】
■ 【絶え果て(絶え果つ)】
■ 【ぬる(ぬ)】
■ 【~~とて】
■ 【あへなし】
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今日は、助動詞「ぬ」のお話です
助動詞「ぬ」は、
1.完了(~た、してしまった)
2.強意(きっと~、確かに~)
3.並列(~たり、~たり)
このような意味を持つ助動詞です☆
1.帰り参りぬ。
2.帰り参りぬべし。
3.行きぬ戻りぬ惑ふ。
直前や直後のつながりを見てください。
1.「ぬ」は終止形。
2.「ぬ」の直後に推量の助動詞「べし」がついている。
3.「~ぬ、~ぬ」と反復になっている。
文脈だけでなく、つながりによって、
意味の違いが、判別できるんですねー!
もちろん、
演習をこなせば、ある程度身につきます♪
ですが、
問題集は、判別しやすい部分ばかり、抜粋してあるので、解きやすいけれど、
応用がきかないのでは、意味がありませんっΣ(・ω・ノ)ノ!
ぜひとも、長文の文脈の中で、
判別できるようにしてくださいね♪
ちなみに…
あへなくてぞ帰り参りぬ。
この場合の「ぬ」は、何の意味?
完了や強意、並列などと考えてしまった人は、
文法を総復習することをおすすめします(o^-')b
あいでした
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【今日の重要古語】
■ 【うち~】…なんとなく、少し(接頭語)
■ 【なむ】…係助詞 (強調)
■ 【絶え果つ】…①すっかり絶える、②すっかり息が絶える、死ぬ
■ 【ぬる(ぬ)】…完了の助動詞(~た、~てしまった)
■ 【~~とて】…~といって、~と思って、~として
■ 【あへなし】…どうしようもない、張り合いがない、あっけない
【原文】
「夜半うち過ぐるほどになむ、絶えはてたまひぬる」とて泣き騒げば、御使もいとあへなくて帰り参りぬ。
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