【桐壺46-①】夜半うち過ぐるほどになむ、…
【原文】
「夜半うち過ぐるほどになむ、絶えはてたまひぬる」とて泣き騒げば、御使もいとあへなくて帰り参りぬ。
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「夜半うち過ぐるほどになむ、絶えはてたまひぬる」とて泣き騒げば、
訳)「夜半少し過ぎたころに、お亡くなりになりました」と言って泣き騒ぐので、
御使もいとあへなくて帰り参りぬ。
訳)使いの者もたいそうがっかりして帰参した。
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【原文】
「夜半うち過ぐるほどになむ、絶えはてたまひぬる」とて泣き騒げば、御使もいとあへなくて帰り参りぬ。
【口語訳】
「夜半少し過ぎたころに、お亡くなりになりました」と言って泣き騒ぐので、使いの者もたいそうがっかりして帰参した。
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御遣いの者は、何度も更衣の実家に赴いて、
桐壺の安否を確かめていたのでしょう…
帝のご寵愛このうえない桐壺更衣…
彼女がお亡くなりになったなんて…、
そんな悲しい情報を、帝に伝えねばならない辛さ…
そんなお遣いの者の心中を慮って
今宵はお眠りなさいませ
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■ 【うち~~】
■ 【なむ】
■ 【絶え果て(絶え果つ)】
■ 【ぬる(ぬ)】
■ 【~~とて】
■ 【あへなし】
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