競技科学と呼ばれるものがあまり盛んではなく、知名度も低いようなので、簡単に科学オリンピックの紹介記事を作っておこうかと思います!!今回はその第4弾です!!
国内試験: 日本生物学オリンピック
略称はJBO、生オリ、生物オリ。
参加資格は20歳未満で大学生でない者。よって、浪人生も参加できます。
試験は予選と本選に分かれています。
予選は7月の第三日曜。マーク式で満点は100点です。特徴的なのはマーク式にも関わらず部分点があるということ。部分点対象の答えをマークした場合その設問の3割の得点が与えられます。このとき上5%は優秀賞、続く5%は優良賞が与えられます。(だいたい参加者は4000人弱です。)
本選は8月の半ば4日間。筑波または広島が交互に行うことが多いです。(噂によると2018年は東大とか……)物理チャレンジと大抵かぶり、化学グランプリとも被ることがしばしば。そのために本選は80人が選ばれるのですが補欠者も何人かでます。80人を選ぶ方法は、まず高二以下で上位30人を選んだ後、選ばれなかった人(高3以上含む)を上から50人選びます。辞退者が出た場合は補欠者から補充します。従って高二以下と高3以上でボーダーが異なります。前者は70点、後者は75点当たりでしょうか。
本選の試験は実験問題が4題です。それぞれ100点ずつです。時間は問題によって異なります。60分~90分のことが多いです。また、各実験問題の前には使う器具の体験ができます。具体的にいうと、マイクロピペット、顕微鏡などです。
表彰に関しての点数は予選と本選の総合点なのですが、算出方法が特殊です。予選については、本選参加者の中で偏差値を出します。(より正確に言うとt検定による。俺の数学力では理解不能。)また、本選に同様に各実験問題ごとに偏差値を出します。そして、予選:本選(4題合わせて)が1:1になるよう(と言われている)、偏差値を足し合わせます。この値を総合点としています。この総合点について、上位10名が金メダル、続く10名が銀メダル、続く20名が銅メダルとなります。残りは敢闘賞となります。
また、筑波では上位3名、広島では上位5名がさらに特別賞が貰えます。(副賞付き)広島の副賞は3位以上と4位以下で格差があるようです笑
筑波は実験問題1位に対する賞もあります。
広島では各実験問題ごとで優秀な解答をしたもの(1位とは限らない)に特別賞がそれぞれ与えられ、筑波でも同様に実験問題でよい解答をした数名に特別賞が与えられます。
中学生で本戦に進出したものにも賞があります。広島では中学生1位にはそれは与えられず別の特別賞があります。
高二以下で成績上位の16名には代表候補となり認定証と『キャンベル生物学』がプレゼントされます。代表選抜試験は3月末に行われ、4人の代表と2名の補欠が選ばれます。補欠も代表同様、特別教育を受けられますが、まぁね?
国際大会: 国際生物学オリンピック
略称はIBO。7月の半ばにあります。試験は理論2問と実験4問でそれぞれ4~6時間です。総合点の出し方は理論合計の偏差値と各実験の偏差値の平均の和です。試験問題は参加者の母語に翻訳されています。参加者は世界から300人弱です。金メダルは上位1割、銀メダルは続く2割、銅メダルは続く3割、優秀賞は続く1割となります。また全員に参加証が配られます。
次は地学です!!