アコリバ石黒社長がお持ちになったオリジナル盤と再発盤をRIAAと各社イコライザーカーブで一緒に聴き比べた彼がギターとギターアンプを持ってアコリバ製のギターシールドケーブルとギターアンプ用の電源ケーブルを試すために音楽室へやって来ました。
どちらが正しいイコライザーカーブかを瞬時で的中させた彼(自分もですが)は、石黒社長曰く、これまで接して来たお客さんの中でも10本の指に入るほどの耳の良さとのことでしたので、ギターシールドとギターアンプの電源ケーブルを試すには間違いのないテスターだと思います。
彼はオーディオはやっていませんが、高校の同級生にして、ドラムを辞めた自分と異なり、高校時代からずっとエレキギターを弾き続けています。
それも1960年代のビンテージフェンダーギター、ビンテージギブソンギターから、真空管時代のオリジナルフェンダーギターアンプや、VOX社のビートルズやローリング・ストーンズも使ったような真空管オールドモデルなどギターやアンプのコレクションはなかなかのものです。
ここ数年は、クラシックギターの第一人者、福田進一さんにギターを貸し出したこともある、地元ギターショップ&フラメンコギターなどの指導者から、フラメンコギターまで習っています。
つまり何が正しい生音、生ギターの音に近いか当てられるだけの素養があるということです。
アナログレコードのEQカーブ比較試聴については今後詳しく書きますが、サンタナのレコードで間違ったEQカーブでかけたときには、「サンタナのエレキギターはこんな硬い音ではない」「彼はヤマハに特注して、カリンの木でボディーを作るように指定するほどのこだわりがある。こんな音を出すわけがない。」と一刀両断したほどでした。
アコリバから送っていただいた試聴ケーブルは自分もオーディオに使っている、楽器店だけの流通にして、定価を3万円台前半に抑えながらコスパを上げている、紫色のパワースタジオという電源ケーブル。
そうして、赤いエレキギターシールドケーブル
使ったギターアンプは今でもサウンドハウスで16万円台くらいで手に入る、真空管とトランジスターハイブリッドのフェンダーギターアンプです。
特徴はこれだけでディストーションというあえて歪ましたエレキギター特有の音色まで得られることです。
外からは真空管とトランスしか見えず、オールドタイプの復刻かと思いきや、アンプ部分を取り出すとトランジスターからOP-AMPなども見える、バリバリの基盤タイプの量産モデルですね。
自分はオーディオでは経験済ですが、楽器系統でのケーブル試聴は初めてです。
彼によると、彼も含めて、ギターアンプの電源ケーブルを交換することなんて発想もない人が大多数だそうです。
彼談()内は自分の感想
「驚いたね。volを弄っていないのに音量が上がったよ」(S/Nが向上しながら力感も上がった)
「細かい演奏ニュアンスが聞き取れる」
「エフェクターで音はいくらでも変えられるが、その元の音がいかに大事かわかった。」
「まるで、ギター周りのセッティングを変えたような向上」(エフェクターでお化粧の前にすっぴん顔をよくしておかないとね。)
次にギターシールドケーブルで紫が彼ので、プロでも使っているという1万円台のものです。
赤いのがアコリバのギターシールドケーブル。
繋ぎ変えた瞬間 「先程までのジーというノイズが消えて無音になった」(アコリバケーブルはファインメットビーズを搭載してノイズを除去してるからね)
「pppでの小音演奏もはっきりよくわかる」(ピッキングの瞬間の細かなニュアンスがよく聴こえるね。)
「ギターのグレードを上げたよう」
「この音なら何時間でも弾き続けることができる。演奏が楽しくなるよ。」
「こんな経験は少なくとも長野の楽器店レベルでは出来ないし、御茶ノ水や渋谷の楽器店街の店員も、レベルがいろいろなので、わかっているのはどれだけいるのか?」
「少なくとも知っているギタリストで電源ケーブルまでの配慮はないし、ギターシールドもプロまで使っているのだからと疑問にも思わずに使っているのが大半」
「電源ケーブルもギターシールドケーブルも2万円台なら、エフェクター1台でそのくらいすることも普通。ならばまずはケーブルによる改善からとわかったよ!」
そんな彼と明日から試聴したオリジナル盤と各レーベルのEQカーブを比較試聴して、EQカーブマッチングの問題を提起します。