
私と兵役から一時帰省のシャロン(Sharne)
調子を合わせるとは。
部外者の立場から、その組織、集団に受け入れられるには、
集団を構成しているメンバーと同調しなくては、その中に入りきれない。
ユダヤ社会、キブツ社会、子供の世界、ボランティアの仲間内、
ヨーロッパでのテキ屋商売仲間、長旅で没する地に集まるヒッピー仲間。
同じ日本人でも、私がスイスはチューリッヒの歓楽街で路上にて店を広げる
仲間内と、日本から団体でスイス観光に来た人達とどの様に同調しえるか、
とても難しいです、同調していなければ互いを理解できない、そう
表面的なモノしか知ることが出来ません、同調していれば相手の立場を理解でき、
相手の内面も感じ取ることが出来ます。
我々仲間内からは、
「あいつら、何にも知らなくて、金をばらばら落としていく、かもだよなー」
そうした団体さんを相手にする現地ガイドも仲間内。
他方、団体で日本から初めて来て、そんな歓楽街で路上商売をする日本の
若者集団を目にしたら、何と感じ驚くことでしょう。
私はキブツでのボランティア体験を通してイスラエルを知りたい、
対するアラブを知りたい、ユダヤ社会を知りたいとここにやってきました。
しかし、ボランティア仲間とキブツ「KABRI」を構成しているメンバー、子供達とは
同調しているように思えませんでした。
メンバー、子供達から見るボランティアはよそ者扱いです、ゲットーに住んでます。
どちらかの集団の顔をすると他から排斥される、そんな関係です。
ボランティアの中でここのキブツが好きだって態度をしているのは私一人では?
皆さん、文句が多いです、悪口ばかし言っております。
「ゲットーは犬の住む場所で人間の住む場所ではない」とか、
「全く、これではジェールだよ」とか
デンマーク組も楽しいとかそんな雰囲気ではなく、何となく毎日が過ぎていく日々
のように私の目からは見える。
それに比べ、私は子供達からの招待が多い、彼らの中に入っていくに違和感がない、
単純頭脳の持ち主故に出来る特技かもしれません。
ギターを弾いてみた、さほど私は上手くないが、フィーリングだけはつかむのが
上手い、簡単なコードでカントリー調にやると喜ばれる。
ってか、それしかできないのですが、フィーリングで弾きますから彼らが乗ると
私も乗る、少々恥ずかしいが、恥ずかしい気持ちがあると乗れない、
一途に無恥になる。
夜、誰もいない我が部屋、ディスコで踊るダンスを練習する。
元々、そうしたことはかなり不得意なのですが、最近、高校生連中からの
インビテーションが多くて参る。
格好良く踊りたいものよネ、壁の華になるくらいなら行かない方がいい。
ディスコで踊るダンスなんてのは、決まりはない、リズムに合わせて体を動かせて
いれば、それなりだが、それだけでは格好良くない。
かかる音楽はツェッペリン、フィル・コリンズ、AC/DCってその辺が多いです。
ギターのソロパートなどでしたら、その気になって、鳴ってるギターに合わせて
エアギターの一つも弾けないといけません、勿論、体はロバート・プラント調に、
そして顔付きも彼のように……
ラジカセを部屋で鳴らし、一人そんな練習をする私、全く一途に無恥の練習です。
しかし、これが出来る日本人、少ないだろうな、と思った。
今日、ジュエリー・ファクトリーで外から仕事に来ている人に会いました。
彼はプロのジュエリー職人、今日の彼は金の指輪の台にダイヤを入れる仕事です。
こうしたプロの技術を持っている職人はここキブツ「KABRI」にはおりません。
いつもそうした高度な技術を持っている職人技が必要な職場でもなく、
彼がここに来るのは1ヶ月に2~3日だそうで、彼の労賃は1日1000チェッケル
(15000円)だそうな、悪くはない手間賃です。
少し彼と話をしました、お店をハイファ(ここから50Km位の都市)に持っていて
日本やら香港にも品を運んでいる、私が、
「私にもビジネスを教えてくれないか」と切り出した。
彼は「どの位まで、お金を出せるのだ」返してきた。
儲かる話にリミットはないよ、と突っ張るつもりで
「ノーリミットだ」と言ったけど、その時点で足元を完全に見られてしまった。
そんな時に、何か道具が必要だな、はめている時計とかネ。
チューリッヒのバンホフ・ストラッセという、高級ブティックやら時計屋やら
ホテル、レストラン、銀行のならぶ大通りがある。
そこにカルチェ時計を専門に扱っている店がある、そこに顔を出した。
とても敷居の高い店のムード、入るだけでも勇気がいる、アルマニやらのパンツで
上もそれなりのモノを身につけないと入れない雰囲気、ほとんど客はおりません。
それなりの身なりで入っていった。
「お客様、どの様なのをお探しでしょうか?」
カルチェの時計専門ですから、この店にまで来たって事は、その辺の免税店で売ってる
品を欲しいとはいえないのです。
で私はこう言いました。
「今年のクリスマス、正月にインドのゴアに行く予定です、その時のファッションに
合う時計を探しております」と、そしたら奥の方から持って参りました。
1904年からモデルチェンジせず、今も職人が手作りで作っておりますと、
カルチェEP(エキストラ・プレート)って、メッチャ薄くてゴールドの永久保証時計。
そんな時計をしていたら、彼との話も調子よく運んだかな、なんて思ったさ。
