クラングフィルム社のスピーカーにはすべて「オイロ・・・・・」と呼ばれていますが、肝心のオイロの意味を聴き忘れました。おわかりの方おられますか?
小林さんのメインスピーカーは組み合わせて使う手法です。
手前から左右にあるのは励磁型(電磁石)の1951年のオイロダイン
センターのオイロダインは1945年製。
これは400人規模の劇場の拡声に使われていたそうです。
一番奥の広大なパラゴンのような巨大ホーンは一昨日の70センチウーハーを収めた1938年製低音ホーンオイロッパクラウド2本を結合しています。
1945年は日中戦争真っ最中ですから、いつ頃のものか想像も付きますし、日本にはここまでの音響装置はなかったと思われます。
オイロッパクラウドはL+Rのモノラル信号を。
センターのオイロダインはL-Rでエコー成分などを。
左右のオイロダインは生物の時間差があれば方向性がわかる特性を使って3mだったか0.7msec先に耳に届く再生音で左右差を聞き分けるステレオ再生装置として置かれたものだそうです。
たしかにはっきり左右に分離されて、センターが盛大に鳴っていることは意識させられません。
他方70cmウーハードライバー+ホーンでJAZZのウッドベースのエッジを伴ったピッチ移動も明確です。
ソースを選ばなないの再生など、今のスピーカーよりレンジは狭くても生々しく鳴っています。
とても参考になるもので、ここまでしっかりした低音楽器は今のハイエンドスピーカーでも難しいものもあるように感じます。
30人以上来られる毎年のイベント開催の小林さんには頭が下がります。