台湾の対策の中に、よく指摘されているのは主に二つ。
検査数が少ないこと
抗原検査をあまり使わないこと
今日はまず検査数が少ないことについて説明しようと思います。
台湾はコロナの初期から、SNSで拡散しやすい説明イラストを作って、コロナに関する情報を国民に教える医師がたくさんいて、「検査数が少ないこと」と「抗原検査を使わないこと」については去年の中旬頃にしっかり国民たちの理解を得て、定着した感じです。(野党派ならもちろん信じない人が多いですね)
ここでは、台湾内部でもっともわかりやすい説明法を紹介します。
妊娠検査薬を使った人がたくさんいますよね?(不妊の私にとって、日常でしたが........)
hCG妊娠検査薬の説明書には、必ず「月経予定日の約1週間後から検査可能」のような言葉がありますよね?
理由は、hCGという数値は、月経予定日の約1週間後から、「検査薬が検出できる濃度になる」からです。
hCGの濃度は人によって違うので、月経予定日の約1週間後になっても、濃度が足りなくて検出できない場合があります。
では、月経予定日の6日間後に、hCG妊娠検査薬で陰性結果が出て、7日間後になると陽性結果が出た女性は、月経予定日の6日間後の時点には、妊娠しましたか?
月経予定日の1週間後に、hCG妊娠検査薬で陰性結果が出て、2週間後になると陽性結果が出た女性は、月経予定日の1週間後の時点には、妊娠しましたか?
明らかに、妊娠しましたよね。
妊娠しても妊娠検査薬が陰性になったのは、hCG濃度が足りないので、検査薬が検出できなかっただけです。
コロナの検査もそうですよ。
PCR検査も抗原検査も、一定のウィルス濃度が必要ですから、検査するタイミングが大事です。
タイミングが早すぎると、
PCR検査や抗原検査で陰性結果が出ても、ただウィルス濃度がまだ足りないだけで、翌日にもう一度検査を受けると、陽性になった人が多いです。
だから、最初は14日間隔離して、検査を受けさせる対策でした。
それは、月経予定日になっても一週間待たなければならない妊娠検査薬とは同然。
でも、台湾のコロナ作戦法についての説明で説明したように、
台湾は最初、入国者が14日間の隔離期間に3回の検査で、すべて陰性のみ隔離解除。
もし、一度の陽性があれば、連続3回の陰性になるまで隔離する対策でしたが、発症後の11日目から感染力がゼロになるという研究結果が出てから、だんだん14日隔離してから解除することに定着しました。
発症後の11日目から感染力がゼロになるという研究結果がありますから、14日間隔離すれば、陽性でも感染力がゼロになる可能性が高い。
そして、研究によって、感染力がゼロになっても、陽性であるのは、「ウィルスの死体」を検出した場合があるとわかりました。
ちなみに、台湾では「連続の陰性結果」を求めるために、何カ月間隔離された初期感染者がいましたから、指揮センターはそれについて慎重に検討しました。
求めるのは、陰性ではなく、感染者の健康と感染力のゼロ。感染者は元気で治療も必要がなくて、感染力もなくなったなら、もちろん隔離する必要がありません。
海外の研究報告を参考しながら、感染者たちの状況と数値をしっかり研究して、14日間隔離すれば、感染力ゼロというのは事実だと判明しました。
感染力がゼロになると、陰性か陽性かもうどうでもいいです。
妊婦とは同じですよ。お腹が大きくなって、医者も「妊娠したよ」って教えてくれたら、hCG妊娠検査薬の結果はもうどうでもいいでしょう?
コロナの検査は、医療現場に重い負担をかけることも明らかです。
どうでもいい数値のために、医療現場、感染者と財政に負担をかける理由はありません。
特別な状況以外には、国家が安定している期間、14日間しっかり隔離して、症状もなくて元気であれば、検査はしません。
以上は、検査数が少ない理由でした。
では、必死に検査した外国はバカだという意味ですか?
違います。
それは感染状況によって柔軟に調整すべきなことです。
感染者が多くなると、たくさんの検査で、この時点の感染者を探し出すことが至急ですから、もちろん必死に検査しないとだめです。
台湾はそれを知った上に、「いつか拡大するかどうかわかりませんから、安定している期間には、医療現場の皆さんにしっかり休ませるこそ、ピンチになる時に頑張れます」という対策を実行していますから、この「少ない検査数」になりました。
コロナとの戦いには、正解はありません。
あるのは、自国の状況に最適な選択肢のみですよ。
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