オードリータンが登場する前に、ある人物を紹介しておきたいです。
それは、高雄市の市長陳其邁さん。
この人は公共衛生関連の医師資格をもっていて、指揮センターの初期メンバーで、行政機関の力をまとめた肝心な人物で、IT関連の対策に力を注いでいます。
日本ではオードリータンのように有名ではありませんが、個人的な感じでは、この人は「指揮センターの南部支所」とは言えて、心強い存在です。
最近の台湾は実聯制を実施していますが、二つの欠点があります。
屋台など予算が足りない店は、実際のペンと紙で個人情報を記録していますが、お客たちはペンと紙を接触すると、感染するリスクも高くなります。
ORコードを読み取って、スマホで入力するなら安心ですが、ご年配の方にはやさしくありません。
だから、陳市長は高雄市のために、屋台もスマホが苦手な人も、気軽に使える実聯制システムを開発してから、「台湾全国適用バージョンの開発」をオードリータンに任せました。
そして、5/19の11時の記者会見では、オードリータンはこのシステムを発表しました。
まずは、指揮センターの公式LINEアカウント「疾管家」を追加してください。
追加して、スマホで「疾管家」のチャット画面に入って、下記のボタンが見えます。
右の上にある「實聯制掃碼(実聯制のコードを読み取り)」を押して↓↓の画面になります。
個人情報の提供を許可する選択肢は怖いですよね?
では、「許可」を押したらどうしますか?
カメラを起動します。
これで下記の写真のQRコードを読み取ってみてください。
読み取ってから、メッセージを送る画面になります。
自動的に生じたメッセージ内容は
「場所のコード:111121314151617。このメッセージは防疫以外の目的に利用しない」という意味です。
そして、送ってみれば、
終わりました。
では、私は何をしましたか?
私は、台湾のコロナダイヤル1922に「111121314151617」というコードを持っている場所に入ったことを報告しました。
いつか、指揮センターはこの時間帯にこの場所で感染者がいることを判明してから、電信会社にこの時間帯に「111121314151617」というコードを持っている場所へ行った人の連絡情報をお願いって伝えたら、
電信会社はこの携帯番号を申し込んだ人の連絡情報を指揮センターに提供します。
指揮センターも私を連絡することが可能になりました。
ここではちょっとまとめますね。
指揮センターにも店にも個人情報を提供することはいりません。
接触者になったら、告知をもらうことが可能になります。
メッセージは無料。
電話をかけるようにメッセージを送る方法なので、ネット環境も必要がありません。
スマホのカメラで読み取るといいですが、さっきは失敗したので、疾管家のカメラ機能を使いましたから、これならやっぱりネット環境を求めますね。
読み取るのみでいいですから、スマホが苦手な人も気軽にできます。
屋台などの店はQRコードを申し込んで、プリントして、店内に貼るだけでOK。
店はこのシステムを使うかどうか自分で決めればいいです。
お客が嫌なら、このシステムを使う店へ行かない自由も持っています。
さらに、電信会社は29日目にこの行動履歴を削除します。
以上は、オードリータンと高雄市長と一緒に開発したシステムについての報告でした。
追伸
子供はスマホを持っていない。どうしよう?ってオードリータンのTwitterにはこの質問が来ました。
それについて、
オードリータンは、メッセージを送ってから、また「+2(2人)」、「+3(3人)」などの感じでもう一度送ればいいと返答しました。