【２浪男子医学部4年直筆】点数が伸びないのは知識不足ではなく自信不足

【２浪目で
　　手に入れたのは
　　　　たったこれだけ】by三つ子長男直筆

俺さ、１浪目で合格まで足りなかったものって、
知識じゃなかったんだよ。

今、駿台予備校でバイトして、予備校生の勉強の仕方を見たり、
その成績を知る機会があるけど、

能力的には、みんなほぼ変わらない。
「じゃあ、何が違うのか？」が、分かったんだよね。

みつご事件簿

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「書くよ」

三つ子24歳

長男陸(りく)・仏の陸

２年浪人の末

私立医学部入学

４年生

バイトは浪人時代に通った駿台予備校

帝京大学面接「２浪男子が語る医学部進学への道⑦」

23歳になってぬいぐるみを手にする息子

留年の言葉にピクつく夫

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次男海（かい）・ざ・準備

W大学卒業

総合商社に勤務２年目

毎朝始発で出社する社畜

ギリシャ人と二人っきりの初出張③

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３男空（そら）・毒舌チャッカマン

アメリカ留学

カンザス州立大学を

昨年５月に卒業

10月から

コンサルタント会社に就職

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8月下旬

・

21:00

駿台予備校のバイトから戻る

（長男陸(りく)）

ただいまー。

おかえりー

・

（私）

甲子園、慶応対日大だね
慶応対仙台育英を観たいなー。

（陸）

それなっ

（そうだよね。の、若者用語）

”慶応”かぁ、

オレ、行きたかったなぁ。

（高校入試早慶全落ちした長男陸(りく)）

（私）

ちらりと陸を見ながら

慶応高校の発表、一緒に見に行ったときのこと

ママ、鮮明に覚えているわ・・。

陸さ、掲示板見た瞬間

「まじか・・・」

って言ってさ。

”慶応”って名前を聞くたび思い出すよ。

（陸）

まあ、落ちると思ってたけどね。

そうなの？

（陸）

あぁ、早慶の問題は当日、

「はまったー」って

ならないときついよね。

問題むずくて、独特だから

ああいう問題を、"考えて解いてきた奴"じゃないときついね。

医学部入試もそう、国立医学部とかは

"考えて解いてきた奴"じゃないと解けない。

（私）

へー。じゃあ、陸はあまり考えて解いてなかったの？

（陸（りく））

うーんとね、なんて言ったらいいかな。

「自信」が無かったんだよ。

ちょっと分からない問題があると

（オレの知識が足りないから分からないんだ）って

思っちゃってたの。

これ違うんだよ。

オレ、中学生に数学教えたけど、

全ての問題がほぼ同じ問題に見えるんだよ。

ちょっと違う言葉を使っているとか

方向が違うところから出題されているだけなの。

（私）

同じ問題に見えるの？

（数弱三つ子母ちゃん）

（陸（りく））

うん。だって、中学生の数学の問題だよ。

出題されるところなんて決まってんだよ。

この間さ、駿台でバイトしてたら、

化学の問題の質問を受けたの。

で、

これまた知識は足りてないと思っちゃっている学生がいたんだよ。

へー

それから長男陸(りく)の

「知識は足りているのに、成績が伸びない人の特徴」の

熱弁が始まる

かくかくしかじか

約２０分話し続ける

（私）

ねえ、それ、ブログに書いてよ。

「２浪男子医学部進学への道」続編でアップしたい

（陸（りく））

いいよ、書くよ！

点数が伸びないのは知識不足ではなく自信不足

「共通テスト模試で出た化学のコロイドの問題がわからないので教えてください。」

先日、医学部志望の浪人生にこのような質問を受けた。
私は、共通テスト模試にコロイドの計算問題が大問で出題されていることに驚かされた。

浪人時代を振り返ってもコロイドの計算問題をやった覚えがなかったからだ。
しかし私は、この問題は問題文に解き方のヒントがあるのではないかと考えた。

問題文を読むと確かにヒントが書かれてあり、解けるようになっていた。
　なぜ私が、問題文にヒントがあると思えたか？
それは自分に知識量に自信があったからだ。

医学部に合格できた知識を持っても解けないような問題を共通テスト模試で問うはずはない。
知識問題ではないと判断し、”問題文をしっかり読もう”という思考に至った。

では、質問をしてくれた彼と私とではコロイドの知識量に差があったか？

彼にコロイドについて知っている知識を尋ねてみた。
もう数年も受験勉強をしていない私よりも当然はるかに彼のほうが知識量は多かった。

さらに私は、
この問題のどこが分からなかったのかも質問してみた。
すると彼は、
「コロイドの計算問題なんてやったことなかったから自分の知識不足だと思って飛ばした。」
と言った。

私も受験生の頃は彼と同じ考え方で、（よく問題を飛ばしてたな）と懐かしく感じた。

この出来事の中で、私が正答して彼が誤答した差はどこにあるか。
それは”自信”だろう。

彼は、知識量はあったがその知識量に自信を持てなっかた。
私は少ない知識量であったがその知識量に自信があった。

浪人生が一生懸命勉強しているのは、痛いほど伝わる。
だからこそ、その勉強で培った知識量に自信を持ってほしい。
確かに、浪人する前は模試を受けては自分の知識不足を痛感してきただろう。
しかし、浪人して数か月、苦しんで勉強してきた成果は着実についている。

だから、これから先は自分の知識でできない問題を見たらすぐに飛ばしたり、
真っ先に解答を見るのではなく
「絶対に解ける、解けないなんておかしい。」という姿勢で臨んでほしい。

例えば、
今大学入試の問題ではなく高校入試の開成の問題を解けと言われたら。
(いくら開成でも高校入試の問題なら大学受験勉強をしている自分なら解ける)と思って
その問題に取り組むだろう。

医学部の問題もそれと同じような気持ちで解いてほしい。
模試の成績が振るわないなんて関係ない。
模試の成績が振るっている人なんて数えるほどしかいないんだから。

それに、
「模試の成績が悪い＝知識がない」わけではない。
自信がないからその知識をうまく使えてないだけだと思う。
（特に勉強はしているけどなかなか成績が上がらない人）

私の一浪目から二浪目に増えた知識なんてそんなにない。
増えたのは知識ではなく”自信”だ。

夏が終わると過去問演習も始めると思う。
大学の名前にひるまず自分の知識に自信をもって取り組んでほしい。