「華麗な歩きは、
バックシャン?!」 by真夜中の2往復
大きなおなかを抱えて歩く
看護師さんと一瞬目をあわせ、
聞こえてくる声は・・。
三つ子事件簿ー入院編ー
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頻尿になる。
妊婦は当然だ。
子宮が大きくなり、
ぼうこうが圧迫されるからだ。
夜中
トイレに2回は起きる。
さて、行くか・・。
どっこらせっ。
と、起き上がる。
大部屋から、トイレまで約40メートル歩く。
すり足前進
と、言うほうが正しい。
左手は、手すりをつかむ。
病院には手すりが付いている。
感謝
右手は、
重たすぎるおなかを
引き上げるように持ち上げる。
体重は後ろになり、身体は反っている。
へっへっ。
と、深呼吸しながら、
カメほどの速さでトイレに歩く。
トイレまで、40メートル。
途中、
ナースセンターがある。
夜中でも、
看護師さんが働いている姿を、横目にする。
もちろん看護師さんも、
ハイリスク患者の私を
目視、
安全確認。
ようやく、
トイレに到着しようとしたとき、
看護師さん同士の声が聞こえる。
「島谷さん、
すっごいおなかになっているね。
うしろすがたは、全く、ふつうなのにね。」
と。
なるほど。
私のおなかは
前に飛び出ている。
うしろ姿は、
普通の人に見えるのか。
ってことは、
横から見たら
おすもうさんか??
聞こえているぞっ!
ナースの噂話!。
飛び出すおなかをさすりながら、
ベッドに戻った。
でも、でも、
担当ナースの方々。
大変お世話になりました。
20年時を経て、
今でも、
年始のご挨拶させてもらってます。
つづく