悪夢の入院初日から
約一ヶ月。
おなかの張りも順調におさまってきた。

夫の職場異動にともない、主人は(私もか・・。)
この病院の近所に引越してくる。予定通りだ。
引っ越し当日。
私は、
「引っ越し当日だけでも、外出。
お願いします。」
と外出届を出した。
が、
医師達が集まって深刻に話し合っている。
「絶対に、重いものなど持たないように。
午前中で帰ってきてください。
何かあったら近くてもいいから救急車を呼んでください」
と、注意を受ける。
私はそんなに危険な患者なのか
?
ただ三つ子妊娠しているだけなのになあ。
と、半分ふくれっ面で外出。
悪魔の点滴からもこの外出を理由に外してもらえた。
自由の身になるとは、これのことだ
!
晴れ晴れとした気分。
仲良くなった同部屋の妊婦さん達に手を振って、
新居へ。
引っ越し終了。
すぐに病院に戻るはずがない私
。
お腹なの調子も、まあまあだ。
1か月病院で、頑張った。
ご褒美だなっ!
「おいしいものを食べに行こう。病院食、まずいんだよねー。」
と主人を説得。
お寿司屋さんへ。
あー幸せ
。
たらふく食べて、14:00ごろ病院に戻る。
集まる医師軍団。
心配そうに私のおなかを検査する。
私は、必死で点滴再開を拒む。
「おなかも張ってない。
大丈夫だから、もう病院でおとなしくしているから。
お願い!」
と、わがままを言い、点滴回避。
飲み薬で様子を見ることになったのだ。
なんとかこの、飲み薬で入院生活を乗り越えるぞ。
と、固い決意。
その日の夜は
無事にトイレの扉も閉めた。
つづく