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福島県での除染活動および放射能問題について(涼風会第34回勉強会)後編

涼風会のWEBサイトで第34回勉強会の音源が公開されました。

今回のテーマは「福島県での除染活動および放射能問題について」 で、講師に福島県で除染技術の研究・開発と除染活動を行なっている 「株式会社EARTH」 の平山氏をお迎えし、除染活動の最前線の実情と問題点を教えて頂きました。

瓦礫処理の問題点など 「放射能汚染対策」 の核心に触れる内容であり、なるべく多くの人に知って欲しい事柄ですので、平山氏への事前取材の内容と併せて文字起こしをしました。

非常に長くなりますが、是非とも実際の音源と共にお読みください。

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涼風会34回 勉強会
講師 株式会社EARTH 経営企画室 平山貴浩
テーマ 福島県での除染活動および放射能問題について

~後半~

・今後の方針について
まず単純に言うと、ボランティアは続けられないという事に尽きます。2012年4月から様々な予算が執行され、環境省をはじめ色々な省庁から予算が出ると聞いております。商業ベースに乗るという言い方は語弊があると思いますが、やはりある程度事業・公共事業という形で考えていかないと、福島をはじめ汚染された地域は間違いなく住めない場所になるだろうと思います。これは多分それほど知られていない事だと思うんですけれども、福島県の最大の産業は農業です。この農業がもはや壊滅的な状況になっています。福島の土地というのは非常に肥沃ですが、それは元々そうだった訳ではなく、約1000年くらいの時間をかけて人間が耕し続けたからこそ肥沃な大地になりました。第二次世界大戦の時には、軍隊に米を供給する最大の基地が伊達や南相馬という地域にあったのですが、もはや「農業が継続できるのか?」という壊滅的な状況になっています。これから我々がもう少し声を挙げてやっていかねばならない問題は、間違いなく雇用の創出だと思っています。今まで失業保険を貰って生活できていた方々も、もう失業保険の給付期間が切れました。なので新しい仕事を探さなければいけないんですけれども、そういった方々にとって災害復興や除染活動というものが新しい仕事になって行けばいいのではないかなと思います。

・被災地の現状と大きくズレたスーパーゼネコン発注について
これは批判的に取られると困る一面もあるので、言葉を選ばなければなりませんが、いま各市町村や環境省が様々な除染実験を行っておりますが、殆ど全てスーパーゼネコンへの発注になっています。これは労務管理も含めて、スーパーゼネコンじゃないと出来ないんじゃなかろうかというところがありますので、そこは正直しょうがないと思います。しかしスーパーゼネコンから地元の会社に発注される時には、当然だいぶ絞られた予算での発注になります。その発注単価で福島県に住んでいる方々の生活が賄えるかなと考えた時に、私としては疑問を感じます。

それと「自分達の住む土地を自分達でキレイにするわけだから、自分達にちゃんとお金を回してください」という地元民の声は当然の事だと思います。ですが国や県の発注方法自体を変えて頂かないと、中々そういう風にはならないと思います。国の仕事というのは、請けて終わってお金が入ってくるまでの3ヶ月~半年は資金が寝る形となります。つまり入金の時期が相当後になります。いま疲弊している福島県の中小企業や地場企業の中に、入金までの資金負担に耐えられるところが何社あるかと考えると、多分ゼロだと思います。一切それに耐えられる企業はないと考えています。こうした発注の方法それ自体もなんとかして貰いたいのですが、まず何より仮にゼネコンであってもどんな大手企業が入って来たとしても、雇用を福島県や全ての被災地で生んで欲しいと願っています。

特に宮城県ではガレキ撤去が問題になっておりまして、私も色々と見てきたのですが、名取・石巻といった地域では、今あるガレキを全て燃やすというだけで、量が膨大過ぎて10年~20年かかる計算になります。これを産廃業者ではなくゼネコンが仕切っており、これもちょっとおかしな話だと思います。建設会社は建設するのが仕事なので、なぜガレキの片付けを建設会社がやるのか疑問なのですが、やはり支払い条件や安全管理(=資金負担)に耐えられる会社がないのだと思います。それでゼネコンに今まで通りの発注になっているというのがここ数カ月の状況です。もちろん動員力や技術力という部分ではゼネコンの力を借りたいところではあります。ただ、地元と上手く組んで頂いて、なんとか被災地にお金が下りるような形での震災復興のあり方を考えて欲しいなと。それを行政の方で考えて欲しいと願ってやみません。

・株式会社EARTHの考える「復興」について
EARTHは小さな零細企業ですので、我々だけではそんなに大きな事は出来ません。しかし我々でもこういう事なら出来るんじゃないかと考えている事があります。それは測定事業です。測定はどうしても必要になりますし、人海戦術でやらなければならないところがあります。それは逆に言うと、膨大な量の雇用を生めるという事です。この測定の仕事をこなすために何が必要かというと、まずはやはり道具です。キチンと測定をして報告を上げるためのサーベイメーター、先ほど資料で見て頂いた道具類、こういった物は1セット揃えると80万~100万円程度の金額になるのですが、1台4~5千万円かかる重機に比べれば小さな投資になります。しかし1個人がお金を出してすぐに仕事に入れるかというと、そういう状況にはありません。まず、個人の貯金は殆ど使い尽くしている場合が多いですし、この先の不安を抱えた中で多額の貯金を崩してまで新規事業に参加する人がどれだけいるかと考えると、私はそれほどいないと思います。

復興ってなんだろうという「復興の定義」を自分なりに考えましたが、要するに震災の前のように当たり前のように仕事があり、当たり前の収入を得て、当たり前の生活ができる事じゃないかなと考えています。その生活をするために家や街や道路や橋が必要な訳で、人の生活がない場所には街も道路も必要ないと考えています。よって、まずその土地で収入を得て生活が出来るようになるという事が目標になると考えています。復興作業そのものは、パっと見た時には土木事業や建設業という事になりますので、そういった業種で地元の方々が生活手段・お金を得て、生活して行けるようになるのが最初です。例えば住む所のない方(仮設住宅に住んでいる方)がまだまだ大勢いらっしゃいますので、仮設住宅から働きに出て、収入を得て、街が復興していって、最終的には自分の家が持てるようになるまで進めばいいなと。その原点が「収入を得て生活する」という、人間として当たり前の事で、復興に最も必要となる事なのです。

・被災者の自立について
またこれは「被災者の自立」という事になると思うのですが、生活費を補填する、仕事のない方々に生活費を補助しましょうというやり方がどうなのかという問題です。被災者はそれぞれ状況が違います。当然働けない方々は仕方ないと思います。怪我されている方もおりますし、働ける健康状態にない方もいらっしゃいます。しかし働ける方まで生活費を貰って働かないでいる、健康な人が何もしないで収入を得られるという事になると、何が起きるかと言いますと、時間を大量に持て余すので、皆さん頂いた補助金を持って、間違いなくパチンコ屋に行きます。いま最も福島県内で混んでいるのは、パチンコ屋とスロット屋です。ただただそこで時間を潰して、お金を消費してしまっている方が大勢いらっしゃいます。では彼らは働きたくないのかというとそうではなく、働く場所がないというのが現状です。よって働くためのひとつの手段として、放射能測定・除染に関わるところに仕事を見出してはどうかと考えております。

それに対してひとつ主旨を持っていまして、「三方一両得」という事を考えています。三方というのは、ひとつはそこで生活して除染を待っている方達にとって、1日も早く除染作業が進むということ。また折角の雇用の機会があっても、その機会を獲得するというのはまた別の話ですから、被災者が雇用機会を獲得するための支援をするということ。それから、これは税金を使ってやっていかねばならない部分と、そうではなくビジネスとしてキャッシュフローを生む形での展開をしていく部分とに分けてやっていくということ。全て国任せで何とかしようとすると、国民の税金負担がどんどん上がって行くだけになってしまいます。ご存知の通り税収が足りないと言われている中で、何もかも税金で賄おうというのは難しいと思います。ですから、貯金をして小さな配当を得るのであれば、もう少し良い配当が出るから除染に協力しようよというような、経済的な仕組みを作ってはどうかなと考えています。

・線量測定という被災者雇用の可能性
私どもは日頃田舎の街中を除染して歩いているのですが、まず最初に何をするかというと線量測定をします。測定というのは、機械を使って決められたやり方に沿って作業していくのですが、だいたい10回もやれば「どうすればキチっと測定できるか」「どういう報告書を上げればいいか」が出来るようになります。また測定をする時は1人でやるのではなく、測る人間・記録する人間・次の段取りを行ったり、レポート作成のための写真撮影等をする人間も必要で、3人1チームで現場に出て作業します。そうするとだいたい80~100万円の測定セットが1つあれば、3人の雇用が生めると考える事ができます。

ゼネコンというのは現場の管理はしますが、実際の業務で自分達が測定して歩く事はありませんし、放射能の線量を測定して歩く仕事自体が今までの日本には必要ありませんでした。したがって、そういった職業がないのです。また広義の放射能測定を専門の仕事としている方もそれほどおりません。しかし測定というのは絶対に必要な仕事です。1つの現場の除染作業でも、必ず作業前と作業後の2回行います。これが地元の方々の雇用機会にならないかと考えています。

・放射能測定機材のリース事業について
今週は東京で動いていたのですが、いま何を考えているかというと、新規事業のチャンスという折角の機会を何らかの理由で活かせない人達に、測定・除染の為に必要となる機材をレンタルする事業を具体化できないかなと思っています。測定対象がどれくらいあるか、どれくらいのボリュームの仕事があるかというと、現在郡山市の測定対象となっている棟数だけで8万棟あります。この8万棟を測定して歩かねばなりません。福島県全体だと50万棟あります。仮に50万棟を1棟辺り6万円で測定するとなると、測定だけで300億円の事業になると考えられます。これは除染に必ず必要になる作業ですから、誰か他の人がやってもいいのですが、出来れば地元の地理をよく分かっている、そして「自分達の街だ」と愛着を持って作業してくれる方に仕事をして頂くのが望ましいと思います。

また、こうした測定作業にどのくらいの時間を要するかと言いますと、福島県では400平米くらいが平均的な住宅の土地面積となります。そこの屋根・庭・駐車場といった場所を測定していくのですが、これは環境省や文部省のガイドラインで、約10ヶ所測る事が定められています。これを慣れた人間が3人のチームで測ると1~2時間かかります。レポートの作成まで含めると、1日3棟のペースで測定していける数字です。こうした作業を、経験のない人でもある程度の研修をすれば出来るというように方法を確立し、被災者の自立を支援してあげられるような、そんな事業が興ればいいなと考えているのです。

この事業の良いところは、測定事業を始めたい被災者が、新規に何か技術開発をする必要がないという事です。我々は今まで約1年間色々な実験を繰り返してきましたが、新しい技術を作り上げるには物凄い労力とお金と時間がかかります。よって事業として考えた場合には、今ある物をサっと使えて、サっと収入に繋げられた方がいいので、除染・測定に使える機械のレンタル事業を思い付いたのです。しかしそれには「まずEARTHが機械を自前で揃えねばならない=まとまった資金が必要」という問題があります。例えば建設機械であれば様々な会社がレンタル・リースしてくれますが、残念ながら放射能の測定機械をレンタル・リースする会社はありませんし、色々なリース会社に訊ねてみましたが「サーベイメーターのリースはやった事がない」と言われてしまい、どこからか借りて数を揃えるというのは難しいなと考えています。

それともうひとつ、銀行でお金を借りて買えばいいじゃないかという議論があります。我々もご多分に漏れず、最初は銀行に行って資金調達しようと考えたのですが、「こういう事業計画に基づいて、キチっとした収益が出ると思われるので貸してください」と、公庫・地場の金融機関を回っても、結局最初に何を言われるかというと「担保は?」と聞かれます。担保は土地なんですが、「10万ベクレルに汚染されている土地を貴方はどう担保評価するんですか?何の価値があるんですか?」と聞いても、銀行の方は「そういった基準は金融庁から来ておりません」という事で、全く議論が噛み合いません。結局のところ、被災地であっても担保がないとお金が借りられない状況が続いています。

ただ福島県では被災者向けの融資の枠を作り始めていますので、その枠の中で事業をスタートさせようと考えている方々もいるようです。しかし「何を買ったらいいのかハッキリわからない」という方が多いようです。つまり、どんな機械で測ってレポートしてもいいかというとそうではなく、こういう機械を使って、こういうレポートを上げないとダメだというルールがあるのです。私の考えでは、そういった情報やルールを機械を借りて頂いた方々に教えるところまでやって、はじめてひとつの事業としてスタートするのかなと考えています。

・除染事業の可能性について
この測定の次に、当然除染という流れになります。これは予算の執行の順序だと思いますが、多分4月から測定の予算は執行されていくと思いますが、本格的な除染予算はその後だと考えています。その時に我々のやり方が環境省のガイドラインに乗るか乗らないかはハッキリ言えませんが、上手く乗ったという事を前提として考えると、変な話ですがバキュームカーを50台くらい準備して、街を吸って歩きたいなと。バキュームカーというのは吸っていた物が吸っていた物なので、中古を綺麗に洗浄するまでが大変ですが、かといって新品を使う必要もないと思います。し尿処理に使わなくなった、あるいは登録を外せるような空いている物があれば、それを使って除染活動をしていこうと。これも測定と考え方は同じで、新しい技術は必要なく、ちょこっとした部分の改造だけでバキュームカーが除染に使えるようになります。当社には日用雑貨屋さんに行って部品を買って来ただけで、バキュームカーが除染活動仕様に改造できたという素晴らしい実績があります(笑)

また、福島県内の地元企業が除染活動用のバキュームカーの技術開発に取り組んでおります。その会社は非常に熱心に「吸う技術」に注力して、現在は我々と一緒に活動しています。我々の目指すところは、10リットルの水を使って除染したら、その10リットルを全部吸い上げる事なのです。一滴たりとも川には流したくない。いま現在どの程度吸えているかというと、99%吸えています。どうしても表面に水分がしっとり残ってしまうのですが、垂れたりどこかに流れていく事は一切ありません。それくらいバキュームカーには吸引力があります。

またバキュームカーで吸った物は、先ほど紹介したプラントで水の処理をします。技術的にも、アルバ社さんは1tにつき何億円という請求をしたようですが、我々は街場で使える汚染水からの放射性物質除去技術をほぼ確立できていると自負しており、我々のやり方であればそんなに大量のお金を使わずとも同様の処理が可能です。正確な金額の計算は出来ておりませんが、約10分間400リットルの水であれば、放射性物質を0まで持って行け、それに使う材料費だけで考えれば約5万円で済みます。さらにその5万円分の材料で、おそらく1tくらいの水から除去できるのではと考えています。ただ問題は、除去作業自体ではなく「その後どうやって身体に影響のない形で保管しておけるのか?」という点で、これが大きなお金のかかる部分なのかなと考えています。

これらを順序で言いますと、まず測定、次に除染、最後に保管・管理という3つのプロセスになり、それぞれの別の機械を使います。水処理のプラント、焼却灰の処理プラント、また先ほどは「農地の除染は諦めた」と言いましたが、技術的には土から放射性物質を完全に取り除く事も可能ですので、もし今後やるのであれば土処理のプラントも必要になります。このようにおおまかに3種類の機械をレンタルできるような事業ができないかなと考えています。

・放射能汚染対策ビジネス確立の現実性について
私は元々証券会社に勤務していたのですが、ついこの間のリーマンショックの時までは、自分の会社でファンドを組成して、不動産のファンドをやったり、あるいは事業再生のファンドを作って引っ繰り返りそうな会社や病院を再生してきました。それと同じ考え方で言えば、何らかのレンタル目的会社を作って、そこに出資あるいは援助を頂いて、そこから上がってくる様々な収益を配当していけるような仕組みができればいいのかなと考えています。これは先ほど申し上げたように、何のためにかというと、一向に進まない除染というものを、早く一歩でも進めて、住んでいる方々に安心してもらいたいというのがひとつ。また被災地には仕事につけないでいる人が大勢いるので、その方達に雇用を生みたいというのがひとつ。また、せっかく応援してくれた方には何らかのお礼や配当が行くような事業スキームを組みたいと考えています。

これは全然綺麗事ではなく本当にそう思っていまして、我々EARTHも今まで色々な事をやってきましたが、全くお金を生んでないというのが正直なところで、理由のひとつは予算の執行が遅いということです。具体的な除染方法や方針を自治体が出してくれないので、中々話が進まなかったというのが現状だったと思います。ただ、この4月から色々な事が動き出すと聞いておりますので、そのタイミングに向けて様々な事を進めて行きたいと考えています。

先ほど申し上げましたように、だいたい100万円の機械のセットがあれば3人の雇用が生めます。それがずっとビジネスという形で繋がって行きますと、これは表面利回りと言いまして、全然除染の説明ではなくなってしまいますが(笑)、配当を考えた場合に配当可能と予想される収益としては、だいたい年利回りに換算しますと30%くらいは出せるだろうと。ただ実際には当然様々な経費がかかったり、線量計というのも1年に1回更生という手続きや検査が必要で、そのために7~10万円のお金がかかりますので、それはどうしてもリザーブしておかなければいけません。よって全てを配当するという事は出来ませんが、仮に銀行の預金が1%だとすれば、その5倍の5%くらいの配当が出せるビジネスが作れるのではないかと予想しております。

もうひとつ、この事業の良い点は、実際に被災地で働いている私自身が、こういったサービスがないかなと思っているという事です。つまり大手の会社が来て、仕事を持って行って、草刈り場にして帰って行くという事ではなく、地元の人達が地元のためにやる仕事の支援という形になりますので、地元の理解も得られやすいのではないかと考えています。

現在、除染している地域がどれくらいあるかというと、8県102市町村で除染が必要だと環境省が定めています。という事は、測定ひとつとっても非常に大きな機会を生むのではないかと考えています。

それと、測定作業は男女共にやれる仕事ではないかと思います。例えば父親が機材を持って現場で測り、脇で奥さんが数値を書き込んで、子供が作業レポートを作るといった、一家庭で従事できる仕事ではないかと思います。そういった点でもやり易いのかなと考えています。

・除染活動を事業化する必要性と緊急性について
これはあくまでも地元にいてこんなサービスがあったらいいな、それに力を貸してくれるといいなという想いで考えているのですが、仕事をしたい方々に、ちゃんとした仕事ができる環境を民間で提供する手段として手っ取り早いと考えます。新しい工場を街に誘致して雇用を生むとなると2~3年はかかります。じゃあその間はどう生活するのかと考えると、待ったなしなのです。それと除染が進まないこの現状の中で、福島県民や指定地域の方々が生活しておりますが、ひとつ認識して欲しいのはマイクロシーベルトという単位です。マイクロシーベルトという単位は1時間あたりの線量です。1時間ごとに人体にそれだけ影響が出ていますよと示す単位なのですが、これは1日であれば24時間分になりますし、単純に24倍する事はできませんが、時間が経てば経つほど被曝が進むという現状があるので、2~3年後の事業よりは、明日からやれる事業で、それでかつ除染も進むというような効果が得られないと、地元のためにはならないと思っています。除染が進まないと、じゃあどこか民間の会社を誘致して工場を作って貰おうと思ったところで、多分来る会社はないだろうなと思っています。それは何故かというと、今まで長年福島県に住んでいた人間が、十数万人も県外に避難している状況になっていますので、そんな土地に来る企業(人)はまずいないだろうと。

・差別問題解消のための除染
それから、これは新たな差別を生んで行くのかなと危惧しているのですが、福島県は被曝地ですから、ニュース等々で見た方もおられると思いますが「福島県から嫁は貰うな」という話も聞きます。実際に福島県出身だからという事で結婚が破談になったという話もあります。そういった人権問題のようなところに発展しないためにも、前向きに除染を進めて行かざるを得ないだろうと考えています。よって、長期的な発展のためには企業を誘致するといった方法も大事だと思いますが、いま何をやらねばならないかというと、いますぐ生活の手段が得られて、いますぐ除染が進む活動なのです。

・バリューチェーンという考え方
それから、これを最後にお話ししたいのですけれども、先ほど「MADE IN 福島構想」と言いましたが、放射能対策というのはある意味でわかりやすいものがあります。というのは、まず放射線というのは物理の世界になっていきますので、先ほど申し上げた通り、止める・遮蔽するという事も可能となります。もう一方に除染という問題があって、放射性廃棄物をキチっと保管・管理するという問題が出てきます。これを我々のように福島で生活している人間がどう表現するのが一番いいのかと考えていたのですが、私の中ではバリューチェーンという事で考えています。

どういうバリューチェーンかというと、まず人がいる。その人が生きて行くためには除染をしなければならない。除染をするときに何が必要になるかというと、線量測定が必要になる。測定がされて除染が進んだ後には、様々な汚染水・汚染土の問題が出て来るので、それらを保管・管理するための放射線遮蔽技術が必要になる。この3つ全てがチェーンのように繋がって行って、そのどこが欠けても放射能汚染の対策にはなりません。

特に我々は材料を販売したり、物を売ったりしている会社ではなく、あくまで作業に徹している会社です。そういう我々から見て、やはり測定には測定専門の作業があり、除染には除染専門の作業がある。遮蔽する上では様々な遮蔽装置が必要になる。残念ながら、遮蔽装置はいま民間で使えるような物が、過去このような事態がなかった故に存在しません。なので、私の方で様々な遮蔽技術を研究して製品作りを進めています。端的に言うとまず(放射線を遮蔽する)ゴミ箱が必要です。例えば落ち葉にしても、現在県内では普通の公園の落ち葉をビニール袋100個分くらい集めて来ると、それを置いた場所は約40マイクロシーベルトになります。つまり、それらから出て来る放射線を人が影響を受けないように遮る技術が必要になります。

まとめると、すでに技術のある作業が測定と除染の2つ。それからいま一生懸命技術開発しているのが、民間が街場で普通に使える放射線の遮蔽技術です。今までは原発とレントゲン室のような場所でしか放射線を遮蔽する必要がなかったのですが、こういう事態ですから製品開発を急がねばなりません。

それとこれは豆知識みたいなものですが、ガンマー線について少しお話すると、ガンマー線はX線と同じようないわゆる放射線ですけれども、X線と何が違うかというとエネルギーの量が違います。例えばレントゲンで使うエネルギーの量を1とすると、いま県内に大量に降り注いでいるセシウム134・137から出て来る放射線は、X線の線量のエネルギーに比べると約6倍あり、それだけ人体に強い影響を及ぼす、あるいは透過能力が強く、そういった厄介な物を相手にしています。したがって、今までレントゲン室などで使われていた遮蔽技術を使っても、遮れないという事がわかっています。私は実際に大学の方でどれくらいの遮蔽技術が必要か研究しているのですが、実験を月1回~2回の頻度で繰り返しています。

こういった諸々をトータルしてやっていかないと、放射能汚染対策にならないだろうと考えています。なので、私はバリューチェーンという言い方が正しいかどうかわかりませんが、あるいはトータルバリューチェーンという考え方で、1人の人間をちゃんと放射線から守るためには、測定・除染・遮蔽という3つが備わっていないと対策としては手落ちだろうと考えています。

・平山氏個人の今後について
今まで私はずっと金融や経営コンサルという仕事で生きて来たのですが、3.11の震災以降すっかり放射能対策という分野に入ってしまいまして、今年の4月に首都大学東京という大学の放射線学科の方で、本格的に放射線に対する勉強をしてみようと思いまして、大学院の研究生になります。今後は先生方2人とこの放射能対策の研究を、学術的にも裏付けのある形で進めて行きたいなと考えています。

放射能問題というのは、起きてしまった悲しい出来事ではあるんですけれども、これを放射能対策ビジネスとして、そこに住んでいる方の雇用の機会にしていきたいと考えています。あと、放射能対策というのは測定・除染・遮蔽の3つがないと手落ちだというところを申し上げて締め括りたいと思います。

本日はどうも有り難うございました。


※終了後に参加者から質問が飛ぶ
・農地の除染というのは今はどうしているのですか?
今は天地返しを進めています。これもまた変な話なのですが、最初に天地返しをした農地は一時期は良かったんですが、今はもう汚染されています。よって次に何をやるかというと、更に深く天地返しをすると。これをやり続ける形になると思います。それともうひとつは、農作物にセシウムが移行しないような技術がたくさん出て来ているので、何かを撒いてセシウムをそっちに吸着させて植物には行かないようにすると。そういった形で対応している現状です。


<被災地支援プロジェクト>
いずへい(企画発案)
橋本裕介(輸送サポート:株式会社すずかオフィス)
荒井禎雄(企画サポート:株式会社すずかオフィス)
浦嶋商店(大船渡市窓口)
涼風会(協力)
Toksy(協力)
4月9日 東北への物資輸送報告 その1
4月9日 東北への物資輸送報告 その2
被災地復興プロジェクト 経過報告(涼風会)
OH!(第1回輸送のルポ)
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告1
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告2
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告3

福島県での除染活動および放射能問題について(涼風会第34回勉強会)前編

涼風会のWEBサイトで第34回勉強会の音源が公開されました。

今回のテーマは「福島県での除染活動および放射能問題について」 で、講師に福島県で除染技術の研究・開発と除染活動を行なっている 「株式会社EARTH」 の平山氏をお迎えし、除染活動の最前線の実情と問題点を教えて頂きました。

瓦礫処理の問題点など 「放射能汚染対策」 の核心に触れる内容であり、なるべく多くの人に知って欲しい事柄ですので、平山氏への事前取材の内容と併せて文字起こしをしました。

非常に長くなりますが、是非とも実際の音源と共にお読みください。

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涼風会34回 勉強会
講師 株式会社EARTH 経営企画室 平山貴浩
テーマ 福島県での除染活動および放射能問題について

~前半~

・株式会社EARTHとの出会いの経緯
私は福島の出身で、東京の住まいは東日本橋です。昨年の2月21日に、ある銀行から「事業支援で入ってくれ」と現在籍を置かせて頂いている株式会社EARTHという会社を紹介され、コンサルタントとして事業戦略・経営戦略さらには財務活動を見るために赴きました。

この株式会社EARTHという会社がどんな会社かと言いますと、元々は建物の外壁・防水等にトラブルがないかということを検査するための様々な仕組みを作ったり、福島県から発注を請けて、県庁や高校といった県が持っている建物を検査診断している会社でした。

・コンサルとしての仕事について
どうしても資金調達をしなければならないという事で、資金調達のスキームを作り、場合によっては増資をかけるというような企画を練っていました。そして3月11日の10時に全ての計画が出来上がり、11日の16時から投資家の方をお招きして、投資家さん向けの説明会を開くという日でございました。

・震災発生
3月11日に大震災が起きまして、発生当時なにをやっていたかと申しますと、16時からの説明会に向けたリハーサルを郡山の会社でやっておりました。そこに震災が起き、EARTHの中でも天井が落ちてしまい、とても仕事や説明会ができる状況ではなくなりまして、かつお越しになる予定だった方々も誰も来られないという状況の中で16時を迎えました。当時、多分東京都内もそうだったと思いますが、携帯電話が全く通じないという状況で、郡山市では約3日後にようやくソフトバンクの携帯が通じるといった状況でした。また、説明会に来る予定だった方々の内、3名の福島県内の方が津波で流されまして、8月になってやっと遺体が発見されるような状況で、本当に過酷な時期でした。

特に郡山の地域ではまず水道・電気がダメになったという事と、会社内でシステム開発を進めていたのですが、サーバが倒れ、そこに配管が切れて水が入り、サーバ自体もダメになりまして、EARTHが約3千万円かけてやって来た努力が全て水の泡になりました。

・事業転換について
そういった中で今後どうして行こうかと代表の吉田さんと色々お話しし、もう建物の調査・診断という仕事は当面出来ないだろうと。というのは、調査・診断するまでもなく、建物にヒビが入り、まさに瓦礫になっている物もありますし、とてもじゃないですけど多少のヒビ割れや、防水が切れてないかとか、そんな事を調査しようなんて人はひとりもおりません。むしろ壊れた建物をどうやって維持して、どうやって直すかという状況になりました。全く仕事がない、投資家さんも亡くなってしまったという状況の中で、新しいEARTHの形を作ろうという事を話し合いました。

・震災発生後の被災地の状況について
EARTHは社員が20~30代の方ばかりで、システム開発のために四国・大阪からSEとして来て頂いていた方もおられたのですが、そういった方々は郡山が地元ではない事もあり、仕事もなくなってしまったので、震災後に自分の故郷に帰られるという状況でした。

今日の大きなテーマとして「放射能」という大きな問題があると思うのですが、3月の12日・14日と続いて福島第1原発で大事故がありまして、当時我々福島県に住んでいる人間でも「原発が爆発した」という情報が入ってきた時にはデマだと思っていました。「まさか」と。それくらい安全神話というものに飼い慣らされていた状態でした。原発の情報はTVで見るより前にメールその他でだいぶ来ており、それらはチェーンメールの類のデマだろうと思っていたのですが、遂にTVの映像で見た時に「最悪の状況が訪れたな」と感じました。

私自身3月16日まで郡山のEARTHの吉田社長の自宅で生活させて頂いておりましたが、ようやくタクシーが1台予約できまして、会津若松の実家まで行き、実家の片付けをして、翌日バスで新潟に出て、そこから上越新幹線で東京に戻って来ました。その時に目に焼き付いている光景なのですが、福島県から新潟に出る道路が大渋滞で、通常2時間あれば済む道が4時間かかったのです。それは震災によって道路がダメになっているという渋滞ではなく、県境で防護服を着た方がずらっと並び、雪の降る中で福島県から移動する車から人を降ろしてスクリーニング検査をしており、それを済ませたら新潟県に入れるという状況でした。その時に「もはや予断を許す状況ではないんだな」と。多分警察の方々だったと思いますが、スクリーニング検査をしている方自身も「出来ればもう逃げたい」という面持ちでした。後々わかった事ですが、実際のところ県境の方までは放射線は飛んで来ていなかったそうですけれども、当時の我々には今誰でも持っているポケット線量計もありませんでしたし、サーベイメーターなんて通常どこにでもあるような物ではありませんので、「実際どうなっているんだ?」という事が全くわかりませんでした。

そういった中でも、何か情報がないかという事で、東京に戻ってから3日間インターネットや仕事仲間から集められるだけの情報を集めて、また福島県に向かいました。もう居ても立ってもいられずというのが正直なところで、まだ新幹線が動いていませんでしたので、バスで何時間もかけて行きました。

特に震災後の状況というのは、線量計がなかったからなんでしょうけれども、知らぬが仏というところがありまして、自分達がどういう環境の中で生活をしているかというのが殆どわかりませんでした。当時の我々が最初に何を考えたかというと、一番恐れたのは津波の被害でした。感染症とかコレラの問題が後から出て来るであろうし、津波の方が怖いと思ったものですから、いわゆる除菌剤・除染剤と言われている物を大量に仕入れられるルートを確保して、その上で福島に戻ったんです。我々が最初に取り組んだのは、この感染症の問題でした。

・EARTHとしての新たな活動の開始
4月15日くらいまでは、今になれば呑気だなと思うんですけれども、放射線量の高い地域に(そうとは知らず)コレラを予防する薬剤を持って行き、ボランティアで薬を撒いたり、後片付けの手伝いをしたりしておりました。また膨大な数の避難所が出来ていたのですが、当時まだ寒かった事もあり、避難所の中で風邪が蔓延したり、弁当からノロウィルスが出て、こちらの方で報道されたかわかりませんが、約3~4千人を収容している避難所がほぼ壊滅的な状態になりました。

・地元の放射線量を知る
そういった中で我々は感染症予防をやっていたのですが、4月の半ばになって放射線の情報が入って来て、やはり想定していた通り非常に高い線量でした。我々もポケット線量計を買って測っていたのですが、残念ながら最初に入手した中国製の線量計が一切信用できない機械で、測るたびに常に振り切れるという状況でした。要するに10マイクロシーベルトまでしか測れない線量計だったのです。だから9.99のところから数値が上がらないと。

5月にようやくしっかりしたアメリカ製のサーベイメーターを手に入れて、自分の身近な所から測ってみました。最初にERATHの吉田社長の娘が通う幼稚園の測定をしまして、幼稚園の園庭で当時約18マイクロシーベルト、屋根の上では48マイクロシーベルト、最も高い所で60マイクロシーベルトくらいという事で、やはりしっかりした機械を使わないと測れないレベルの高い線量の中に住んでいるのだとわかりました。当然避難の人達も増えて、県外に避難して行く人も大勢いました。一時期EARTHの吉田社長のご家族も東京の知人の所に身寄りをするという話があり、実際に1~2週間は東京にいたそうなんですけれども、やはり慣れない土地で4月から学校が始まるという状況の中で、これ以上東京に居ても仕方がないという事で、また福島に戻って来られました。

そういった福島県から出て行けない人間の方が圧倒的に多いという現状を見て、やはり除染を皆で一緒にやって行こうと決意しました。いずれにしてもEARTHでやっていた建築物の非破壊検査という仕事自体がなくなってしまったものですから、じゃあもう除染を会社として一生懸命やってみようという事で、4月の半ばから終わり頃に現在の活動がスタートしました。

・除染活動と研究開発の開始
除染作業を開始した当初は、ご多分に漏れず高圧洗浄機を使ったり、水を撒いてブラシでこするような活動をしていたのですが、残念ながら全く線量が下がらないという事がハッキリわかりました。早くわかったので幸いだったのかもしれませんが、4月の終わり時点で「もはや高圧洗浄は効かない」と判断し、我々としてはその方法での取り組みを止めました。

その後5月頃に「じゃあ何か放射性物質を落とせる物が世界にないだろうか?」という事で、まずはアメリカに注目しました。アメリカには原発があり、原子力空母・潜水艦があるので、アメリカになら間違いなく製品があるだろうと探しました。

なぜアメリカだったのかというと、一時期フランスのアルバ社が色々話題に出て来ていましたが、原子力発電所の稼働といった事ではフランスがトップだろうとは思います。しかし私が考えたのはトラブル処理についてで、それ専用の最も優秀な物を持っているのはアメリカだろうとアメリカ製品を探し始めたのです。特に原子力潜水艦の中で事故があった場合には、乗組員が全員死んでしまうような事態になりますが、そういった事態になっても米軍は自国の兵隊を守れるような手当をキチっとしている。そうしたリスク管理の出来ている国家ですので、まずはアメリカから様々な物をどうやったら仕入れられるかという事も含めて研究し、仕入れを行いました。

最初はそういった物を使えばどんどん落ちるだろうという事で、ある意味安易に考えていました。しかしやはりミリタリースペックという事もあるのかもしれませんが、確かに性能は良いんですけれどもとにかく高額で、この高額な除染剤や、放射性物質を吸着できる様々な物が、どこまで福島県で普及できるだろうかという点が不安としてありました。ただ、頼る物がそれしかなかったという事もあり、6月から余力の資金を使って仕入れ、半ばボランティアで除染活動を始めました。

・線量測定方法の見直し
(手元に資料が配られる)
これは福島県の南相馬での線量測定の様子です。アメリカ製のサーベイメーターで地表を測っておりますが、何も遮蔽をしていない方には9.6cpsという単位が出ています。もう一方ではサーベイメーターのプローブを遮蔽して測っています。4..7cpsという単位がでています。これが何を意味しているかと言いますと、周辺から飛んで来る放射線を遮って測らないと、あまりに環境の放射線量が高いので、汚染面がどの程度の数値なのかが測定できないと気付いたのです。

特に7月~8月にジョージア大学から原子力被害の専門家チャム・ダラス博士に来て頂いて、色々ご指導頂いたんですけれども、当時我々は一生懸命作業を続け、高い材料を使って除染活動を試みたのですが、一切効果がないと。自分達がやった除染活動は全て失敗という結果が出ました。なぜ失敗だったかというと、まず「測れていない」という事に気が付いていませんでした。環境の放射線があまりに高いので、多少の面積をキレイにしても、結局色々な所から線が飛んで来るので、キレイにしたところを測っても落ちてないという結論(数値)しか出ませんでした。それで業を煮やして、除染済みのコンクリートの一部を切り取り、ジョージア大学に持ち帰って頂いて、そちらの方で検査して貰った結果、なんと100%除去できていたという結果が出ました。

その結果を受けて気が付いたのは、除染の前に測定が出来ていないという事で、8月から「じゃあどういう風に測定すればいいだろうか?」という取り組みを始めました。現在では環境省が(測定時の)ガイドラインを出していますが、当時はまだそうしたものが無かったので、測定方法の確立と、測定するための装置や道具作りから始めました。(資料にある機械は)当社のオリジナルで、売っている物ではありません。線量の測定をする時に「環境中どこでも高い放射線が飛んでいる状況で放射線を測る」という状況が今までの日本にはなかったので、そうした状況に対応できる物がなかったのです。

まず実際どういう現状にあるのかという事をキチっと測って、除染作業した結果どう落ちているかを正確に計測できないと、除染の方針を立てる事が出来ませんし、結果がどうだったかという事もわかりません。現在では環境省のガイドラインによると、鉛のブロックで除染する場所を囲って測るようにと指示を出しているんですけれども、鉛のブロックは1個5kgありまして、それを4つ5つと積んで測るというのは体力もいりますし、落とす危険もあります。したがって我々としては、出来るだけコンパクトな物を使って正しい測定が出来るようになろうと考えたのです。

・除染方法の試行錯誤
まず測定という問題がひとつキチっとした形で解決できまして、それから除染という事に本格的に取り組めるようになりました。最初は除染剤という物があって、これが魔法の液体で、これを使えば全部取れる、いわば洗剤のようなイメージで除染剤および除染作業を考えていたのですが、その高価な除染剤が全てに活用できたかというと、残念ながら無理でした。というのは、やっていく中でわかった事ですが、対象によって材料ややり方を変えないと除染ができないと気が付きました。特にコンクリートは平らになっていて細かい穴が開いているんですけれども、その穴の中に放射性物質が入ってしまっている。よって、いくら表面だけ洗っても全く取れませんでした。それで何か無いかと別の物を探したところ、アメリカに塗って剥がすジェル状の除染剤を見つけまして、それをまた輸入させて頂いて、実際に塗って乾かして剥がすという実験をして成果を確認しました。ただこれも非常に高価です。それと一番の問題は、塗って剥がすまでに乾かすという作業が入るので、今この寒い時期は全く使えません。塗って次の日に行くとジェルに全部霜柱が立って、完全にカチンカチンに凍っているという状況で、ただ材料費を無駄に捨てたという結果になってしまいます。この作業も今の時期は無理だという結論になり、今は屋外でジェルを使って除染するという事はしていません。

・住宅の除染に関して
唯一ジェルを使う方法でやっているのは、住宅の床下の除染です。原発事故当時の3月頃が福島県でどういう時期かと言いますと、雪解けを待って住宅着工する時期なんです。だいたい2月の終わり頃から住宅の着工を開始し、年末か夏休みに引渡すというのが殆どです。ですから原発事故が起きた当時の福島県では、建てている最中の住宅はベタ基礎が打ってあるか、打っている最中かのいずれかという状況でした。津波などの震災の影響がある程度収まった時点で、ストップしていた住宅工事が再開されたのですが、7~8月の引渡しの時期になって次のような問題が起きました。福島県では原発事故後に「外で子供達を遊ばせないように」という事で、親がゲームソフトなどを買って住宅の中で子供を遊ばせており、去年の夏は福島県の子供達は誰一人日焼けしていなかったんですけれども、その頃になるとコンパクトな廉価版の線量計が出回って来たので、心配したお父さんお母さんが買って測っていたようなんです。すると、家の中の方が外よりも遥かに放射線量が高いという例がたくさん出て来ました。というのは、原発事故当時ベタ基礎だった所に、爆発で飛び散った放射性物質が雨や雪となって降り、それに気付かずそのまま家を建ててしまったんです。私が入った現場で、床下の放射線量が一番高かった所では30マイクロシーベルトでした。

床下には防護服を着て入るんですけれども、こんな作業です。
(資料が配られる)
床下に潜って行って、先ほどのジェルを塗って、2~3日したらそれを剥がして、これを2回やる。これもだいぶ効果が出まして、今の基準(毎時の空間放射線量)は0.23マイクロシーベルトなんですけれども、0.2マイクロシーベルト程度まで下げる事ができました。ではその作業をする前がどうだったかと申しますと、室内でも0.7~2マイクロシーベルトで、そのような数値の家が今でもたくさんあります。現在県内から相当量の問い合わせが入っているんですけれども、(これまでのやり方では)床下が除染できない。何故ならば水が使えないという問題があり、水を使わないで除染をする方法が(EARTHの編み出した)この塗って剥がすという方法くらいしかないのです。

・床下の除染に助成金や補助金が落ちない問題
こうした除染作業に対して、助成金や補助金を県や環境省の方で考えられているんですが、残念ながら一番線量の高い床下に関しては、未だに助成金の話も補助金の話もなく、今これをやってらっしゃる方は皆さん自腹でやっております。だいたい1回100万円かかります。我々も本来であれば経費を頂いてやりたいところなんですが、全く経費なしで、100万円頂ければ有り難いなというところを、実際は50万円~70万円と、材料費だけでやっている状況です。

そういった民間で出来る事、あるいは民間じゃなくても、正直ちょっと考えれば出来るんじゃないかという事を誰もやらないので、結局我々が半ば手弁当でやるしかないというような状況が今でも続いております。

・ジェルによる除染の問題点
しかしこのジェルという物は2つの問題がありまして、まず「どこに捨てるんだ?」という問題があります。仮置き場がないという状況なので、今は除染したお宅の庭に穴を掘り、ビニール袋に入れて置いて貰っています。剥がしたジェルに大量の放射性物質が入っており、それが1回の除染でゴミ袋3~4つ分になるんですが、物凄い線量の出ている汚染物という事になります。それを水が漏らない、また放射線の影響が出ないような形にし、庭に掘った穴に入れ、50cmくらい土を被せれば線が出なくなります。今はこのようにして埋めておくという方法で作業を進めています。

もう一つの問題は、我々その作業をする人間が確実に被曝をするという事です。当然、床下の作業は1~2時間では終わらず、4~5時間は潜っておりますので、うちの社員は相当危険に曝されているはずで、今後どのように健康管理をしていくかという事もテーマとして真剣に取り組んでいるところです。

・高圧洗浄による除染の危険
EARTHではこういった手法で除染作業を日頃行なっているのですが、旧来の高圧洗浄でただただ流すという方には何の規制もなく、普通にドブや川にそのまま水が流れて行きます。昨年の12月28日に地元紙が発表したんですが、当時福島県内を流れる阿武隈川の水が584億ベクレルまで上がってしまいました。普通に考えたら川の水そのものが汚染物です。これに対して有識者の方々や市民から「高圧洗浄で除染して行くのは止めよう」と声が挙がり、以前は高圧洗浄で屋根などに水を流している映像がTVで流れたりもしていたのですが、今ではその方法での除染作業は出来ないという結論が出ています。特に密集している住宅地の場合、屋根を高圧洗浄で除染し、その水が乾いてから線量を測定する(濡れている状態では線量を測定できない)と、隣の家の線量が除染前よりも上がってしまい、除染した家と隣りの家とで諍いになるケースも多々ありました。高圧洗浄という方法では、汚染された水をただ周囲に撒き散らしているだけだったのです。こうした理由で、今現在はあまりにもそれが問題となり、高圧洗浄で屋根を洗うという除染は一切なくなりました。

・道路の除染に関して
また、道路に関しては「剥ぎ取ろうか?」「作り直そうか?」という議論もあるんですが、道路のアスファルトを全て毟り取ると、結局そのホコリに混じってアスファルトの中に入ったセシウムなどが再度撒き散らされるという問題があるのと、剥ぎ取った土やアスファルトがそのまま汚染されたゴミとして出て来る事になるので、ゴミの量がどんどん増えてしまいます。我々としては出来る限りゴミを増やさないようにと考えており、アスファルトの除染に関しても、効果が高くて、かつほぼ安心だろうと思える方法を考えました。

まだ実験段階で検討中ではあるのですが、まず都内で殆ど見かけなくなったバキュームカーを改造しまして、吸う部分に掃除機の先のような道具を取り付けました。特殊な溶液を使って泡を立てながらアスファルトを洗って行き、その泡をバキュームカーで吸い、最後に水を撒いて、その水も吸い取るという方法です。だいたい高圧洗浄の場合、1平方メートルあたり15~20リットルくらいの水を使うんですけれども、この方法だと約2リットルの水で済みます。実際にどのくらいの水を撒いて、どのくらいの水を回収したかは何度も実験を繰り返している段階です。

・EARTH方式の利点
この方法には2つの利点がありまして、まず水を一切川に流す事がありません。つまり二次被害は全て防げます。その後回収した水をどうするかというと、まず当社が特注で作って貰った、アメリカ製の放射性物質を水から除去するシステムがあります。元々は原発の中で使う大型の装置なので、それを軽トラックの後ろに積めるサイズで作って貰い、それを買って来ました。もうひとつは純粋な日本の技術なんですが、ある特殊な藻を使って水の中から放射性物質を取るという試みを続けております。これはゲルマニウム半導体検出器を使って測定するんですけれども、実際に我々のやった現場では出て来る水の放射能量が14万ベクレルほどになります。落ちている水や泡をバキュームカーで吸って行きますので、貯まった水は高線量になります。それを我々が持っている方法を使うと、だいたい400リットルの水を処理するのに約10分かかり、放射性物質が完全に取れ、計測しても「検出されず」の状態になります。費用も極めて僅かで済みます。これならば流し終わった後の水を集める事さえ出来れば、一番安く確実に除染できますので、現在社内でさらなる向上を目指して徹底的に研究を重ねています。

除染というのは1回で終わればいいんですけれども、残念ながら天候や風向き、あるいは正直に言えば原発からまだ何か出ていると思うんですけれども、1回除染した現場をモニタリングで測って行くと、段々と線量が上がって行きます。1回の除染では終わりません。除染活動というのは、たとえ1回キレイにしても、またやらなければならないので、高い材料は使えません。なるべく安い材料で、効率の良い方法で、何度も何度もやっていくのが唯一の方法ではないかと考えています。

・現在のEARTH社の除染技術と今後の課題
(資料を見せられる)
これは我々が福島県内のとある会社の駐車場を除染した時の様子ですが、この時も78%~80%まで放射線を下げる事ができ、かつ使用後の材料や水を凝縮・保管するところまで出来るようになっています。

また、これは今後の課題になると思うんですけれども、産業廃棄物にはトレーサビリティ(追跡可能性)が求められます。二次被害三次被害を無くすために大事なのは、「ここから取って来た放射性物質をどこに持って行ったのか?」がはっきり解るようにしておく事です。我々が考えているのは、道路も10平方メートルごとにナンバリングをし、そこから集めた物を全てタンクの中に入れます。それをタンクから出して圧縮してバケツ等に入れて保管するんですが、移動した放射性物質が今どこにあるかがすぐ解るように管理します。今ならばバーコード等を使えばすぐ出来ますから、そういったところまで考慮して取り組んで行かねばならないだろうと考えています。

・トレーサビリティ(追跡可能性)の重要性
このトレーサビリティという事については、大きく分けて2つの問題があります。ひとつは仮置き場なり、仮仮置き場と言われている場所が出来た時に、放射性物質を不法投棄される可能性がある。しかしその場所の線量を管理しておけば、何も正規の放射性物質が持ち込まれていないのに線量が上がっていた場合に、不法投棄されたとすぐに対応できます。いま日本にはITの凄い技術がたくさんありますので、そういった技術を持つ方々の力を借りて、仮置き場を完全に管理するというやり方を一日も早く作りたいと思っています。

もうひとつ逆の問題もあります。そんな酔狂な人は日本人にはあまりいないと思いますが、仮置き場にある廃棄物は、全て放射性物質を含んでいます。なので、これらをさらに精製すると、セシウム134・137等が入っている純度の高い放射性物資になります。これが何に使えるかというと、いわゆるテロに使えるのです。例えば誰か弱らせたり殺したりしたい人がいた場合に、相手の玄関先にでも強烈な放射線が出る物を置いておけば、1年後には間違いなくガンになっているでしょうから、何の証拠も残さずテロができると。また他にも「こういう物を持っていますよ、浄水場に投げ込みますよ」と言うだけでテロや脅迫ができます。この「不法投棄される」「不法に持ち去られる」という2つの問題から考えても、「ここから取って来た放射性物質がどこにあって、それをどこで始末したか?」というトレーサビリティが出来てないと、これまでの産廃業界にあった不法投棄の問題とは全然違った問題や事故が起きるのではないかと、非常に危惧しているところです。

・世界が注目する「日本の放射能汚染対策技術」
先般、ある海外のTV局の取材を受けたのですが、彼らは普段から核テロの問題を考えている人達なので、いま日本がこれを解決する事によって、世界中の原発事故対策のみならず、核テロ対策についても、「これから日本で培われる技術が使われて行くだろう」と言っておりました。これはアルジャジーラの方の発言です。

我々としては、今回の原発事故は非常に悲惨な事故ではあるんですが、逆にお蔭様で生き残れて、かつ五体満足ですので、福島県で今後いわゆる「放射能汚染対策産業」を興して進んで行ければなと考えています。悲劇に乗っかって商売をするという事ではなく、あくまでも「こんな事が起きてしまった」という事実を逆手に取って、なんとか日本人が世界に誇れる技術を確立し、それを持って世界に打って出られるだけの「放射能汚染対策産業」を興せないものかと考えております。

当社では、まず「測れるようになる」「除染出来るようになる」「きちんと保管できるようになる」という3つを完璧に出来るようになろうと研究を進めております。

・焼却灰の問題について
これは千葉県など関東の方でも同様の問題があると聞いておりますが、焼却灰の問題があります。焼却灰というのは当然焼却炉から出て来るのですが、燃やす物に放射性物質が含まれていると、燃やされる前は体積が大きいのでそれほどのベクレル数はないのですが、燃やすと体積が100~200分の1の灰になり、凝縮された放射性廃棄物になってしまいます。コンパクトになって減量が出来るのはいいのですが、結果的に放射線量は膨大に上がります。

・焼却灰問題の打開策について
我々はこの「焼却灰の問題をどうするんだ?」という研究を、昨年11~12月にかけてそればかりやっておりました。株式会社EARTHは昨年10月に公募増資をし、非常に大きな資金を出して頂けたのですが、残念ながら現在のEARTHの残高は非常に寂しいものがあります。それが何故かと申しますと、全て新しい装置の購入にあてたからです。

まず、だいたい500万円する測定の装置を買いました。これはベクレルが測れる。放射線量もキチっと測れる。さらにα波からγ線まで全部測れる物で、これによりキチっとしたデータを出せるようにしました。

それから最もお金がかかったのが、焼却灰の(放射性物質の)除去方法の確立です。我々が考えているのは、まず大きな放射性物質を含んだ物をコンパクトにすれば、置き場の面積は小さくて済み、管理はしやすくなるだろうと。ただ放射線量は膨大に上がりますから、特殊な容器に遮蔽して保管します。この遮蔽技術はすでにあります。それがないと原発ができませんので。既存の技術で放射線を遮って、その放射性物質をキチンと保管するという事は出来る。ただ焼却灰から放射性物質を取り除く技術はありませんでしたから、何とか出来ないかと様々な研究を重ねました。ある会社さんのご協力を得ながら実証テストを進めていたんですが、お蔭様で(どこの焼却灰かは明かせませんが)約2万ベクレルあった放射性物質を、1400ベクレル程度まで落とす事が出来ました。低減率では92.7%となり、これが約1日で出来る減少率となります。これを10日頂ければ、ここから更に0まで持って行けるというところまで技術開発ができました。

残念ながらお金がないのでこれ以上は進められないでいるのですけれども、技術的には確立ができて、いま実際に自治体さんから「ウチの焼却灰でも取れるか試して欲しい」という問い合わせが来るようになりました。間違いなくできると思いますが、今はどんな焼却灰でも対応出来るかどうかという実証を進めている段階です。というのも、いわゆるし尿処理で出て来た物の焼却灰か、普通のごみ処理で出て来た焼却灰かで灰の種類が違うと聞いた事がありまして、そういった研究も含めてどちらにでも対応できるのかどうかを今後検証する必要があると考えています。

それと、この技術は焼却灰から放射性物質が取れるという事で、土壌にも使えるんじゃないかと実験してみたのですが、土壌からも100%取れます。けれども、取った後は農業で使うような土には戻りません。というのも、栄養分が入っていないと農業用の土にはならないのですが、この方法で除去すると有機物も全て取り除いてしまうため、農業用には使えなくなってしまうのです。よって、我々としては現段階ではこの技術を土壌に使うのは止めて、焼却灰処理専用のプラントとしての運用を考えています。こちらの方はパテント等の問題もあるんですけれども、特殊な溶液を使うという事と、電気分解するという2つの方法でセシウムを除去しています。除去後に何が残るかというと、水溶液の中に物凄い高濃度のセシウムが残ります。

・水からの放射性物質除去の副産物について
水から放射性物質を取り除いた後に、残ったセシウムから水分を蒸発させ、サラサラした粉にして圧縮してしまう。そうすると純度100%に近いセシウムのタブレットが出来ます。それはそれで何か再利用の価値が出てくるんじゃないかと。特に固定線源という線源がありまして、これは日本の社団法人アイソトープ協会というところが売っている試薬です。福島では通常どんな土を採ってもその試薬と同量の線量が出るのですが、買うと5万円くらいします。それに転用できないかなと考えています(笑)。それくらい純度の高い状態でセシウムを取り出せる技術を、当社は実証ですでに持っています。

・株式会社EARTHの持つ除染および除去技術について
EARTHが現時点で持っている除染・除去技術をまとめると以下のようになります。

1.状況や材質に合わせた除去技術
放射性物質の付着・拡散は多岐に渡っており、まず市街地の建物。あるいはそこに住んでいる方々の靴底に、歩いているだけで放射性物質がついて、そのまま家に入ったり、学校や病院に入ったりします。後は道路等のインフラの部分。このような状況・材料に応じて、例えばコンクリなのかアスファルトなのかレンガなのか、それぞれに対応した除去技術を持っています。

2.水から放射性物質を取り除く技術
また水を使う場合には、どうやれば合理的に汚水を回収できて、その水の中から放射性物質を除去できるかというのが2つめ。

3.焼却灰から放射性物質を取り除く技術
3つめとしては、焼いて減量化した灰の中から、どうやって放射性物質を取り除くか。

いわゆる除染、放射性物質の除去という事に関して言うと、EARTHは零細企業なんですけれども、全ソリューションを持っている会社ではないかと思っています。しかし郡山に本社のあるローカルな零細企業で、若い30代の代表が一生懸命汗水垂らして研究・実験しているのですが、一切商業的には成功していません。技術を確立できたというところまでです。今後除染活動が進んで行く中で、我々のこういった技術を色々な形で有効に活用して頂くためには、やはり環境省はじめ役人の方々にこの技術を認めて頂くという難しいハードルがありまして、まずこれを越えなければならないだろうと思います。しかし泣き言や愚痴を言ってもしょうがなく、県民としてはやるしかないのです。



<被災地支援プロジェクト>
いずへい(企画発案)
橋本裕介(輸送サポート:株式会社すずかオフィス)
荒井禎雄(企画サポート:株式会社すずかオフィス)
浦嶋商店(大船渡市窓口)
涼風会(協力)
Toksy(協力)
4月9日 東北への物資輸送報告 その1
4月9日 東北への物資輸送報告 その2
被災地復興プロジェクト 経過報告(涼風会)
OH!(第1回輸送のルポ)
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告1
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告2
第2回 被災地支援プロジェクト 「大船渡に洗濯所を作ろう!」 報告3

ニコニコチャンネルにDDTの公式チャンネルが開設

20年来の友人であるMIKAMI様の所属する団体DDTが、ニコニコチャンネルに公式チャンネル「DDTプロレスアワー」 を開設した。

以下、流れ流れて来たマスコミへのリリースから抜粋。

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報道関係者各位
DDTプロレス ニコニコ動画に公式チャンネル開設

株式会社オンザボード(代表取締役:和田憲治)と株式会社DDTプロレスリング(代表取締役:高木三四郎)は共同で、株式会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」のサービス「ニコニコチャンネル」内に、DDTプロレスが提供する試合や各種イベントを放送する公式チャンネル「DDTプロレスアワー」を2012年4月2日に開設いたしました。

【チャンネル開設の背景】
DDTプロレスリングの提供するエンターテイメントプロレスは、既存のプロレスの常識に全く囚われないオリジナリティ溢れるスタイルであり、ニコニコ動画ユーザーと親和性が高く、またTV・ラジオ・雑誌といったメディア側の人間に多くのファンを持つ特異なプロレス団体です。この団体とニコニコ動画のタッグであれば、「インターネット+プロレス」という枠組みを越えた発展が見込めると確信し、このたび開設に至りました。

【番組紹介】
1.DDTの最新の興行をニコニコ動画限定の中継番組として隔週木曜日に放送します。
※初回は4月12日(木曜)放送予定
2.DDTのトップレスラー達がパーソナリティを勤める生放送を隔週でお届けします。
※生放送初回は、4月2日22時より配信予定。
3.DDTの過去の試合、最新の試合動画など毎週火曜にアップいたします。

【DDTプロレス紹介】
1997年に旗揚げしたプロレス団体。DDTはDramatic Dream Teamの略である。既存のプロレスの常識に全く囚われないオリジナリティ溢れるスタイルは、いつしか「文系プロレス」と呼ばれるようになる。プロレス史上類を見ない「プロレスをバカ正直に拡大解釈したらこうなった」という有り得ない世界観は、多くのコアなファンを生み続けている。社長なのに反体制ユニット結成の「高木三四郎」、男性客には無差別セクシャルハラスメント、邪魔な女性客にはグーパンチのゲイレスラー「男色ディーノ」、華麗さと狂気を両立させたファイトスタイルで団体の垣根を越えて幅広く支持されてる「飯伏幸太」、世界最軽量レスラー(1.2kg) 地獄の墓掘り人形「ヨシヒコ」などオリジナルティ溢れる選手が試合を盛り上げる。

【キャンペーン概要】
公式チャンネルの開設を記念したキャンペーンとして、4月中いっぱい、配信される動画すべてを見れる、無料キャンペーンを実施いたします。あの伝説の名勝負【飯伏幸太vs.ヨシヒコ】の試合などDDTが誇る名勝負が一挙見放題!

【チャンネル名】
名称:DDTプロレスアワー
URL:http://ch.nicovideo.jp/channel/ddtpro
開始日:2012 年 4 月 2 日 13時オープン

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というわけで、DDTとIT企業のオンザボードとがタッグ結成と。オンザボードといえばこのブログの読者はピンと来るかもしれないが、被災地支援活動に協力してくれた会社 である。ごにょごにょ。(ツッコミが入る前に自分でツッコミ)

正式オープン直後の現在は10本の動画がアップされており、4月いっぱいまで全て無料で見られ、なおかつ毎週動画がアップされていくそうだ。

また、隔週でレスラー出演の生放送と、同じく隔週で最新興行の中継が流れるそうなので、早い話が毎週毎週新しいコンテンツがアップされまくると。

サムライTVの中継番組(ドラマチックファンタジア) が切られてしまってどうなるか不安だったが、さすがは日本プロレス界一の策士・高木三四郎。ちゃっかり代わりのメディアを作っていやがった。

ちなみに高木大社長はアメリカのプロレス業界紙 「レスリング・オブザーバー」 が発表する 「レスリング・オブザーバー・アワード」 で、毎年のように 「ベストプロモーター部門」 のTOP3に名前が挙がる人物である。ちなみに高木大社長より上のプロモーターというと、UFCのダナ・ホワイトくらいしかおらず、純粋なプロレスのプロモーターとして考えると、実は高木三四郎が1位と言えなくもないというトンデモない高評価なのだ。(2009年なんか1位がダナ・ホワイトで、2位が高木三四郎、そして3位がビンス・マクマホンというちょっと凄いランキングだった)

レスリング・オブザーバーって、どんだけ歪んだオタクが作ってるんだろうか?


アメリカ叩きはほどほどにしておくとしてDDTプロレスアワーである。

4月2日(今日) の22時から、開設を記念して第1回の生放送 を行うそうなので、今後なにをやるのかといった情報はそこで明かされるものと思われる。

パーソナリティは男色ディーノ選手と鶴見亜門GMだそうなので、純粋に喋りに期待できそうだ。



【文化系プロレス最前線】DDTがニコ生に殴り込み!【第1回】 (番組ID:lv87739284)
DDTプロレスリング所属選手による生放送を独占放送します!

【DDTプロレスリングとは?】
1997年に旗揚げしたプロレス団体。既存のプロレスの常識に全く囚われないオリジナリティ溢れるスタイルは、いつしか「文化系プロレス」と呼ばれるようになる。プロレス史上類を見ない「プロレスをバカ正直に拡大解釈したらこうなった」という有り得ない世界観は、多くのコアなファンを生み続けている。

【第1回目の内容】
日本が世界に誇る「サブカルチャー魂」と「プロレス」が融合した唯一無二の文化系プロレス団体DDTが、満を持してニコニコ動画に殴り込みを敢行!記念すべき第1回の生放送では、今後の展望が明かされる!
出演:男色ディーノ、鶴見亜門

DDTプロレスリング公式チャンネル「DDTプロレスアワー」
http://ch.nicovideo.jp/channel/ddtpro
DDTプロレスリング公式サイト
http://www.ddtpro.com/
Twitterアカウント @ddtpro
公式ハッシュタグ #ddtpro

人参とツナのサラダ

前回のパセリの胡麻和えに続き、今回もシンプルかつ覚えておくと便利な常備菜にピッタリのレシピでございます。


C.I.L.
まず用意するのは人参。

このメニューは人参が苦手な人でも (多分) 美味しく食べられ、なおかつ米にも合う味なので、2本使ってもすぐに無くなると思う。

一度食べてみれば、その異常な消費スピードがわかると思うので、山盛り作った方が楽なはず。


C.I.L.
人参は細切りにし、塩小さじ1杯を揉み込んで数分放置しておく。

有り難うスライサー。文明の利器に感謝感激。


C.I.L.
人参を放置する間に他の材料を刻む。

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ニンニク 3~4片(人参1本につき2片が目安)
パセリ お好み
玉ねぎ 4分の1個(または入れなくてもいい)
レモン 半個
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まずは味の決め手になるニンニクを摩り下ろし(または潰し)、パセリと玉ねぎはみじん切りに。レモンは最後に絞るので、ここでは半分にカットするだけ。

またこれは好みによるんだけれども、玉ねぎを入れるとどうしても水が出て味が薄まるので、最初は入れないで作ってみた方が良いかもしれない。玉ねぎ入りバージョンと抜きバージョンを両方作ってみて、より好みに合う方を採用して欲しいなと。


C.I.L.
続いてドレッシング。

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オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1
醤油 小さじ2~大さじ1
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これをよく混ぜ合わせておく。


C.I.L.
ボールに刻んだ野菜とニンニクを入れ、ドレッシングを回しかけて菜箸等で和える。


C.I.L.
耐熱容器に移し変え、ラップをかけて1分ほどレンジで加熱する。(温め過ぎ注意)


C.I.L.
ツナ缶を開け、中の油を切る。


C.I.L.
温め終わったらツナを入れ、さらにレモンを絞って満遍なく和える。もし味が足りないようなら塩や醤油をちょっとずつ足して調整すべし。(味のインパクトが弱いと感じた場合は、ニンニクを追加するとビシっと〆る)

調理作業はこれで完了なんだけれども、欲を言うとこのままラップをかけて数時間冷蔵庫に入れておきたい。このメニューは作り立てだと風味がとんがっているので、それを落ち着かせてから食べた方が美味しいと思う。


C.I.L.
器に盛り付けたら黒コショウをかけて完成!

こんだけドカ盛りになっていても、驚くほどのスピードで無くなっていく魔法の人参。ニンニクの香りが効いているので、サラダと言いつつも米に合うジャンクな風味になっております。

ついでに言うと、このサラダの一番のキモは 「気持ちいい食感」 だと思われる。ほんのりジャンク風味なんだけど、酸味があるからさっぱり食べられ、人参のシャキシャキした食感が気持ちいいという畳み掛けが大事。

基本的に味は強めに付けた方がいいんだけど、後々ツナが入るので、その分の塩分や旨みを考慮して味を付けておくこと。そこさえ失敗しなければ後は問題なし。

子供が偏食気味で困ってるとか、加熱した人参だと食べてくれないなんて時は、ダメ元でこれを出してみるといいかもしれない。ウチの奥方様「臭みのある人参は食えん!」 と言うクセに、こいつは器を抱え込んでガツガツ食い漁っとります。



■板橋区リンク

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■番外編 「正しい板橋区の歩き方」 シリーズ
正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
正しい板橋区の歩き方 大山編その3
正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
正しい板橋区の歩き方 志村坂上編
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その1
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その1
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パセリの胡麻和え

先日のお父様のお見舞い (という建前の単なる長野旅行) で色々と野菜を買い込んだので、かなり充実した自炊ライフを送っているワタクシですが、今回は 「これは覚えておくと絶対にいいぜ!」 と自信を持ってお届けできるナイスなレシピのご紹介。


C.I.L.
まずはパセリを用意すべし。

この時期なら都内の八百屋でも安く売られているはずなので、ありったけ使ってしまおう。パセリなんて普段は付け合せ程度にしか使わないだろうから、「一度に1袋全部使え!」 と言われても及び腰になると思うが、ここはひとつオレっちを信じてくれ。


C.I.L.
そんでもって、そのパセリを沸騰したお湯の中に放り込み、塩を小さじ1~2杯程度入れる。後で味は付けるので、ここでは軽く塩茹でするだけで構わない。

・茹で時間の目安
【パセリの風味が大好きなら 2~3分】
【大好きってほどでもないなら 5分】

そもそもパセリの風味が好きじゃないならハナからこんなメニューは作らないだろうから、3分も茹でたら充分じゃないかと思う。

が、これはパセリが苦手な人でも美味しく食べられる可能性が高いので、そういう人は念入りに5分くらい茹でておくといいんじゃないかと。


C.I.L.
茹で終わったらざるにあけて冷水で洗う。


C.I.L.
ギュっと握って水気を切り、茎も葉も粗めにみじん切り。細かくし過ぎると素っ気なくなってしまうので、ある程度は形を残す方がいい。


C.I.L.
ボールにパセリを入れ、かけそばのつゆ程度に薄めためんつゆを大さじ2杯ほどと、すり胡麻を加えて和える。軽くお出汁味が付けばいいだけなので、市販の白だしなんかでもOK。


C.I.L.
なんとこれで完成。

全く難しい要素のないメニューなんだが、これがとても美味い。おかずの合間に挟んでもいいし、これだけで白いご飯を消費する事も可能。パセリの特徴的な風味は残っているんだが、和のお出汁と見事に融合していらっしゃる。

また胡麻和えにしないで、醤油と鰹節・味ぽん・ごま油と塩なんかでも美味しく仕上がると思うが、何らかの旨みが加わった方が食べやすいはず。

パセリというと洋風というイメージが強いと思うが、実は伝統的な日本のお惣菜としても食べられるのよという事で。



C.I.L.
C.I.L.
ちなみに荒井家のある日の晩御飯。

・パセリの胡麻和え
・長野で買って来た根菜がてんこ盛りになった炊き合わせ
・鶏もも肉と大根の葉の中華炒め

お陰様でさだおは立派な主夫になりました。

これで誰かが養ってくれたら完璧。



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