国立市にあるアトリエ ルーチェ クラッシカのデザイナー・光田みどりです。

 

先日観た「クリスチャン・ディオール 、夢のクチュリエ展」。前回もそうだったように感動の余韻がまだまだ続いています。

 

明日はディオールの魅力について書きます!!と告知をしたのにも関わらず

 

朝の早起きに切り替え中のためか、夜パソコンに向かった途端完全に充電切れ(自分)のためアップできませんでした。せっかくブログを見にきてくださった方ごめんなさい。

 

 

 

 

壮大すぎるディオールの魅力について、個人的目線の感想ですがお付き合いいただけましたら幸いです。

 

1946年にクリスチャン・ディオールが創立したディオールは、初めてのコレクションで女性らしいシルエットを強調し贅沢な布使いを施したドレスを発表。

 

かつてフランスが輝いていた時代の貴婦人のようなエレガントなスタイルを「ニュー・ルック」というスタイリッシュなデザインで実現したのです。

 

第二次世界大戦で物資が不足し質素な生活を送り続けてきたパリの街に活気を与えるコレクションとなり、瞬く間に世界中にクリスチャン・ディオールの名前が広がりました。

 

ただ美しいものを作るだけでなく、シルエットの名前をつけたり、ドレスのコンセプトを提示し、観る人により強い印象を与えるような仕組みを考えられていたことも成功に繋がったのだと言われています。

 

 

コロールラインに始まり、ジグザグライン・チューリップラン・Hライン・Aライン・Yライン・アローライン・スピンドルライン...など多くのシルエットを提案し印象付けました。

 

↓↓ コロール(花冠)ラインのドレス。

ウエストをキュッと絞りスカートをふんわり広げたお花を逆さにしたようなシルエットから命名されたニュー・ルックを代表するラインです。

 

 

「女性をより美しく、より幸せに」というクリスチャン・ディオールの理想が現実となり、後任のデザイナーが現代も多くの人たちを幸せにしていることに強く心を打たれます。

 

 

下の画像は↓↓1957年秋冬のオートクチュール コレクションより

ドレスはその名も「ルージュ・ディオール」

 

ルージュのようにあざやかな赤は、薔薇のお花を連想しました。

 

ガーデンやお花が創造力の泉ともされていたクリスチャン・ディオールが最も愛したのはバラ

 

ユリチューリップスズランも特にお気に入りでドレスのモチーフにも数多く取り入れられています。

 

 

↓↓現在のアートディレクター マリアグラッツィア・キウリが手がけた

2017年春夏 オートクチュール コレクションより

ナタリー・ポートマンが着用したドレス

 

 

重厚感の中にも、お花の瑞々しさが伝わってくるような軽やかさを感じるのはお花がまるで生きているように見えるからでしょうか。

 

スカートの裾のフリンジがまるで草原にいるような開放感を与えてくれるのもディオール・マジックですね!!

 

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クリスチャン・ディオールの魅力はその強いブランド力もありますが、ドレス単体としてみた場合の美しさの魅力について改めて考えてみました。

 

どのドレスも素材とシルエットに、どこをとっても違和感を感じられません。

 

それはやはりクリスチャン・ディオールが愛していた自然界の植物のような曲線美ではないでしょうか。

 

↓↓まるで風に揺れるお花のようなスカートの自然な広がり、そして女性の身体の曲線を生かした上半身のフィット感が際立っています。

 

 

↓↓すずらんのようなモチーフのドレスにはアシンメトリーな切り替え線を入れてドラマティックに見せています。

 

注目したいのは、その切り替え線もやはり直線に見えて、実はなだらかなカーブを描いていること。

 

バストラインからウエストライン、ヒップラインまでをなだらかに結ぶことで、ボディラインのメリハリを強調しています。

 

スカートの裾はほんの少しだけ広がりを持たせ、まるで咲きかけのチューリップのような優しいラインを描いていて優しい表情に。

 

 

↓↓仮縫い用の白い布で仕立てられたトップスは、左袖のようにダイナミックな曲線はもちろん、背中の切替線のカーブ、ウエストラインを直線ではなく脇から後ろにかけて下げるデザインにすることでウエストのくびれをなだらかに表現。

 

腰につけられたヒップパッドにはわたが入っていて、ロココ時代のドレスを連想させる丸みを出しています。

 

背中からウエストラインのくびれが、程よく美しく描かれナチュラルさの中にもクラシカルなコルセットドレスのような雰囲気に仕上げられています。

 

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繊細さの中に生まれるナチュラルな曲線美が、1940年代から受け継がれ今も愛され続けている魅力のように感じます。
 
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どの角度から見ても美しいトップスは、波打つようなフレアとドラマティックな切り替え線にうっとり。

 

 
展示会場のデザインを手がけた建築家の重松象平(しげまつしょうへい)さんが、日本を意識した展示スペースに青森ねぶたの山車に使用する手法を採用されました。
 
ディオールのドレスの曲線美からのインスピレーションで会場をリンクさせて表現したものでは...と感じられました。
 
(↓↓この写真は年明け一回目に観た時に撮ったもの、皆さん冬の装いです)
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一般的にはクールな直線が背景に使われることの多い美術館ですが、自然素材で作られた曲線の会場に不思議な安心感と高揚感に包まれ、夢見心地になりながら数々のドレスを鑑賞しました。
 
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最終日まで2週間を切りましたが、チケットの予約はキャンセルが出るとその都度ネット予約ができるみたいです。

 

今回チケットをとってくださったお友達のAiさんいわく、とにかくこまめにチェックするのがチケットゲットの秘訣だそうです。まだあきらめられないという方はぜひトライしてみてくださいね*

 

Aiさん、私のために何度も何度も本当に何度もアクセスしてくださったと思うと...感謝してもしきれない思いです。

 

 

ディオールの魅力については、これからもまだまだ分析していきたいです。

 

 

 

 

ps.ベランダのプランターに栽培中のニンニクが春の雨に弱い(春腐れ)とのことでヒヤヒヤしています。初めの頃は屋根のある部分に重たいプランターを移動したりしていたのですが、何度も何度も移動することもできず様子を見守るしかない状態です。

 

早くお日様出てください。

 

明日から始まる一週間も皆さんにとって楽しい毎日でありますように。

今日もブログを読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 私たちのアトリエではウェディングドレスの制作の経験を活かし、着物リメイクをスタートしました。眠っている着物をとっておきの一着にしませんか。

 

 

 

人やものとの繋がりを大切にすることで未来と繋がる。

守られているような安心感や生きる力が湧いてくる。

本当に好きなもの、捨てたくないもの、長持ちするもの。

そんなものづくりを目指しています。

 

 

 ドレスは見せることよりも隠すことのほうが重要

 

着物リメイクの撮影を振り返って

 

付け下げドレスのデザインが決まるまで

 

赤と黒のケープドレスが生まれるまで

 

お日様のような小紋のハーフコートと長襦袢のブラウス

 

花嫁衣装の黒留袖・江戸褄(えどづま)をドレスに 

 

花嫁衣装の黒留袖と赤い長襦袢をケープドレスに

 

家紋入りのメンズ・パンツ

 

付け下げが、大人可愛いドレスに変身

 

パンク風のチェック柄パンツ

 

帯から生まれたビスチェドレス

 

家族を思う原点の言葉「忘れないでね、思い出してね

 

 想う気持ちを形に・・・着物リメイクを始めるきっかけになったこと

 

和とフレンチの融合・・・大島紬をドレスワンピースに

 

目に見えない力を感じた着物リメイク・・・小紋と羽織りが引き寄せた偶然とパワー

 

ふりかえり・2022・・・駆け抜けた撮影までの道のりと自分の変化

 

思い出いろいろ・・・浴衣地をメンズシャツに

 

お守りのような存在・・・長襦袢をアロハシャツに

 

未来とツナガル・・・着物リメイク料金のご案内について

 

 

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私たちのアトリエでは

 

もっと楽しく

もっとステキに

 

をテーマに自分らしさにこだわり表現するフォトウェディングをご提供しています。

 

 

心豊かになるようなウェディングフォトを残して、この先の人生をさらに豊かに喜びあふれるものにしてみませんか。

 

 

お二人やご家族の皆様にとって心に残る最高のお写真をご提供しています。

 

フォトウェディングでご提供しているウェディングドレスは、厳選された素材とこだわりのデザインのものをオートクチュール仕立てで仕上げた一点もの。

 

 

 

男性用の衣装は上質な日本製とイタリア製のウールをシンプルなデザインで老舗テーラード屋さんが仕立てた上質なロングタキシードです。

 

洗練されたヘアメイキャップアーティストによるヘアメイク、感性豊かなフラワーデザイナーによる生花のブーケなど、クオリティの高いお仕事をモットーにお客様の個性に合わせてご用意しています。

 

 

お手元にデータが残るだけではなく、撮影の当日も素敵な思い出に残るお時間になりますように、ドレス作りと同様心を込めて準備を重ねています。

 

 

ご縁のあるお客様との出会いを心から楽しみにスタッフ一同お待ちしています。

 

 

私たちのアトリエがテーマにしている

「100年経っても色褪せない結婚写真」

プランの詳細はこちらから

 

 

 

アトリエフォトプランのお問合せ・お申込みについては

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