日本人の感性を大切にした着物リメイク・ドレス
最低気温が真冬並みに下がりました。風邪をひいている人も増えているみたいです。気温も気圧も不安定な時は、栄養と休養をしっかりとってゆっくり過ごす時間をとりたいですね*国立市にあるアトリエ「ルーチェクラッシカ」のデザイナー・光田みどりです。母が30代の頃、普段使いに着ていたウール地のかすり柄の着物。肌襦袢はベージュに赤が効いた洋風の柄が入っていました。素朴なかすり柄を見た時に「これを現代風のファッションにして素朴な暮らしをしていた日本人の心を今によみがえらせたい」そう思って手がけたもの。普段からお世話になっているSさん、お盆休みを返上して仕上げてくださった職人のYさんのおかげで、たんすに眠っていた古い着物が美しい反物に生まれ変わりました。赤い胴裏とベージュの長襦袢も綺麗に仕上げていただいて初めて、作りたいドレスのディティールなど細やかなイマジネーションが広がります。この着物をどんなドレスにしたい?と姪に相談しながら決めたデザイン。「すっきりしたラインのスカートで、できれば少しマーメイドになってたら嬉しい」とのことで、それ以外はお任せで作りました。ベージュの長襦袢は肩を覆うショールに。胴裏(肌につく裏地)の赤い木綿で胸元をトリミングし、アクセントにリボンもつけました。「ものや心を大切にしたり、日々のささやかなことに喜びを感じたり、自然と調和して生きることを当たり前に感じていた昔の日本人の感性を今を生きる私たちも忘れたくない」という願いを込めて作ったドレスですふるさとの青森市にある三内丸山遺跡では、以前樹の皮で編まれたポシェットが出土し話題になりました。三内丸山遺跡を見て感じたことは、縄文時代の暮らし(約5,900~4,200年前)と私たちの祖父母の時代までの暮らしは、決して切り離されたものではないということ。縄文時代の人たちは栗の木で祭祀用の建物を作りましたが、私の祖父も栗の木で小さな休憩小屋を手作りしました。数年前に取り壊してしまいましたが、私の子供の頃の一番の幸せの記憶は、その休憩小屋で母とお昼寝をしたこと。なんとも風通しの良い包まれたような空間と、小さな窓から差し込む光。その居心地の良さは他に例えようのない安心感でした。縄文時代から続く平和的でクリエイティブな日本人の感性や暮らしに敬意を込めて、かすり柄の着物地でポシェットも作りました。たくさんの笑顔のためのドレス作りは、本当に周りの方々に支えられ成り立っています。今までも、そしてこれからもお仕事が続けられるのは、支えてくださる周りの方々やお客様のおかげ、そう感じずにはいられない日々に心から感謝があふれます。アクセサリー制作・Miyiki Abe今日も長々と読んでくださってありがとうございました。「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」展に感動して以前書いたブログ◎胸に突き刺さる美しさの理由を探る人の心を動かす・ディオール展の舞台裏◎着物を忘れないでとのメッセージ「ディオールの日本への想い」◎この気づきからますます関心が高まった「ディオールのクリエイションの源を探る」◎感動冷めきれずに再び考察「ディオールの魅力について」◎新緑の季節2度目のディオール展へ再び「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」へ◎ふるさと青森が日本の美を表す素材に「ディオールのドレスと青森ねぶたの融合」◎白いドレスの魅力を探る「ディオールのドレス分析・すずらんモチーフ」◎2023年のはじめに観た「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」展私たちのアトリエではウェディングドレスの制作の経験を活かし、着物リメイクをスタートしました。眠っている着物をとっておきの一着にしませんか。人やものとの繋がりを大切にすることで未来と繋がる。守られているような安心感や生きる力が湧いてくる。本当に好きなもの、捨てたくないもの、長持ちするもの。そんなものづくりを目指しています。ドレスは見せることよりも隠すことのほうが重要着物リメイクの撮影を振り返って付け下げドレスのデザインが決まるまで赤と黒のケープドレスが生まれるまでお日様のような小紋のハーフコートと長襦袢のブラウス花嫁衣装の黒留袖・江戸褄(えどづま)をドレスに 花嫁衣装の黒留袖と赤い長襦袢をケープドレスに家紋入りのメンズ・パンツ付け下げが、大人可愛いドレスに変身パンク風のチェック柄パンツ帯から生まれたビスチェドレス家族を思う原点の言葉「忘れないでね、思い出してね」想う気持ちを形に・・・着物リメイクを始めるきっかけになったこと和とフレンチの融合・・・大島紬をドレスワンピースに目に見えない力を感じた着物リメイク・・・小紋と羽織りが引き寄せた偶然とパワーふりかえり・2022・・・駆け抜けた撮影までの道のりと自分の変化思い出いろいろ・・・浴衣地をメンズシャツにお守りのような存在・・・長襦袢をアロハシャツに未来とツナガル・・・着物リメイク料金のご案内についてルーチェ クラッシカのサイトメールでのお問い合わせ・お申し込みはこちらから私たちのアトリエではもっと楽しくもっとステキにをテーマに自分らしさにこだわり表現するフォトウェディングをご提供しています。Modelは Ko様&Tomomi様心豊かになるようなウェディングフォトを残して、この先の人生をさらに豊かに喜びあふれるものにしてみませんか。お二人やご家族の皆様にとって心に残る最高のお写真をご提供しています。フォトウェディングでご提供しているウェディングドレスは、厳選された素材とこだわりのデザインのものをオートクチュール仕立てで仕上げた一点もの。男性用の衣装は上質な日本製とイタリア製のウールをシンプルなデザインで老舗テーラード屋さんが仕立てた上質なロングタキシードです。洗練されたヘアメイキャップアーティストによるヘアメイク、感性豊かなフラワーデザイナーによる生花のブーケなど、クオリティの高いお仕事をモットーにお客様の個性に合わせてご用意しています。お手元にデータが残るだけではなく、撮影の当日も素敵な思い出に残るお時間になりますように、ドレス作りと同様心を込めて準備を重ねています。ご縁のあるお客様との出会いを心から楽しみにスタッフ一同お待ちしています。私たちのアトリエがテーマにしている「100年経っても色褪せない結婚写真」プランの詳細はこちらからアトリエフォトプランのお問合せ・お申込みについてはこちらのContactページからお願いします。もしくはinfo@luce-jp.comまでメールにてお問合せください。☎︎042-505-4344までお電話の受付も可能です。(水曜日は定休日・火曜日は不在の時間帯もあります)★モデル撮影のメイキング動画をYouTubeにアップしました。ぜひご覧ください。https://youtu.be/DeN8vqFnLjw★極上の美 トップアーティストによるヘアメイク★お客様のご感想1・お客様のご感想2をぜひご覧ください。ルーチェ クラッシカのサイトインスタグラム