先日、着物リメイクドレスのフィッティングにお越しくださったM様とお母様。
ボディ(マネキン)に着せているドレスをご覧になった瞬間、お二人で「綺麗!すごい!」と何度も仰ってくださりながら、パチパチパチパチと拍手をしてくださったことが忘れられません。
昨年12月、お祖母様が召されていたお着物をお持ちになり、ご相談くださったM様。
茶箱で長い間眠っていたとは思えないほど美しいお着物でしたが、洗い張りの加工を経てさらに美しく蘇り、このたびM様のセットアップドレスへと形を変えました。
「私たちだけでなく、母も空の上で喜んでいると思います……」とお母様。
お母様のご両親の時代は、何でも手作りをするのが当たり前で、作るということが身近だったことなど、当時を振り返ってお話ししてくださいました。
「リメイクしていただいたからには、たくさん着ます!」とお喜びの言葉をくださったM様。

ご希望は、フォーマルなシーンだけでなく、オフィスなどでも着回しがきくことでした。

シンプルで飽きのこないベーシックなデザインほど、シルエットの美しさが決め手になります。
M様の気品と美しさが際立つよう細部まで、なめらかなカットにこだわり仕上げました。
お母様も、M様とご一緒にさまざまなコーディネートを想像してくださり、最後に「綺麗でかっこいいドレス!」とおっしゃってくださったのも、本当に嬉しく思いました。
当日お召しだったネイビーのジャケットを合わせ、また違う表情も楽しんで下さりました。
完成したドレスを心から喜んでいただけたことや、お母様からご家族の歴史を伺えたことが嬉しくて、胸がいっぱいになり
言葉にならない思いが、からだ中に満ちていくのを感じたひとときでした。
素敵なオーダーをいただきまして、本当にありがとうございました。
着物リメイクが完成するまで、職人の方々のお力添えをいただき形にできることにも心から感謝しております。
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今日は次の作業に取り掛かる前に、心を落ち着かせたくてフジ子・ヘミングさんのエッセイ『我が心のパリ』を読み返しました。
その中でも、特に心に響いた一節を引用します。
(画像はPinterestよりお借りしました)
先のことなんか、わからなかった。
ただ、毎日、毎日、自分に正直に一生懸命生きていただけ。
絶望に打ちひしがれたときは、神様に祈った。
誰だって、そんな先のことなんか考えられずに、今を生きているのだと思う。
でも、誰にも、天から与えられた持ち場というものがあり
それを受け入れ、正直に自分の道をつらぬけば
それが、その人のかけがえのない人生になる。
人はみんな運命の下で生きているのね。
フジ子さんの言葉は、いつも心を浄化し、私に勇気を与えてくれます。



