国立市にあるウェディングドレスを制作しているアトリエと、ウェディングフォトのスタジオを運営するルーチェクラッシカのデザイナー・光田みどりです。

 

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

前回に引き続きプライベートな内容が含まれますが、着物リメイクへの想いをお話しさせてください。

 

 

 

お盆やお正月に青森にある実家のご先祖様に手を合わせる度、この場所でこの家族で生まれたことに喜びを感じ、お腹の底の方から生きる力が湧くのを感じていました。

 

2020年冬に父を失った後の喪失感からなかなか立ち直れなかった私ですが、父の死から一年くらい経ったある日ふと気づいたことがありました。

 

父はもういなくて会うことも声を聞くことも出来ない。悲しいけれど父を想う気持ちは無くさなくてもいい。いつまでもその想いを持っていてもよいと気がついた時少しだけ心が楽になって一歩進めたような気がしました。

 

ちょうどその頃に「家族にとって大切な着物を洋服に仕立て直すことで想いを表現したい」そして「それを着る人が生きる活力になるような仕事をすることができたら嬉しい」そんな夢が広がりました。

 

 

その第一歩として手掛けたのは両親や祖父母が日常に着ていた着物を甦らせること。

 

父や祖父が家や家族を守ってきたその想いを形にしたい。母や祖母が美しいと感じて大切にしてきた着物を洋服にしておしゃれを楽しみながら家族への想いを受け継ぎたい。

 

ご先祖様へ手を合わせる時に感じるような一体感や安心感、そして生命力を感じる服づくりができることに喜びを感じながら夢中で制作した着物リメイク。

 

よかったら今日も最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

 

 

 

 

母が30代の頃の大島紬の着物と羽織り。

 

古いものだけれど、生地の魅力から様々なイメージが湧きました。

 

 

 

確かな腕の職人さんに綺麗にほどいていただき洗いをかけて布を張ってよみがえった反物。

 

 

着物と羽織のアンサンブルで布がたっぷりあるので、ドレスのように華やかなものにしたい...。

 

素材の魅力を活かして、着た時に素敵に見えるもの。

 

↑これはウェディングドレスを作る時も全く同じですが、和服という日本の伝統衣装の良さとフランス式の立体裁断を融合させるのは、どちらも自分のものづくりのテーマでもあるのでやりがいを感じる仕事です。

 

 

和服の衿の形Vネックは、やはり日本人の美しさを表すのにふさわしいカット。そこを軸にしてデザインを決めていきました。

 

 

シックな柄の大島紬は繊細で魅力的な生地ですが、少し落ち着いた重たい印象になりがち。

 

そこで大胆にスリットを入れ差し色のブルーグリーンのほのかに透ける生地シフォンジョーゼットをスカートに使用することで抜け感を出し軽やかさをプラスしました。

 

ウェディングドレスと違い日常的な動作をすること、長時間着ても疲れないという条件をクリアして初めて、普段お袖を通しやすいものになります。その運動量(ゆとり)を入れることで着やすく、かつスリムに見えるのがフレンチスタイルです。

 

 

Vネックに相性の良いパフスリーブは、肩先にギャザーを入れずにラグランスリーブにすることで機能的にもデザイン的にもこだわりのポイントに仕上げました。

 

袖口にはたっぷりのギャザーを入れてメリハリのある大人の甘さを表現しています。

 

スカートは片方がボックスプリーツ、もう一方はスリットとアシンメトリーなデザインにすることでダイナミックな印象を与えますが、スリットが閉じている時の差し色効果はさりげない程度。

 

 

動いた時の表情がグッと印象が変わり華やかになるのが特徴です。

 

 

後ろの襟ぐりは、和服がそうであるようにあき過ぎない控え目なカットにすることで寒さや空調の風などから保護する役目も果たします。

 

表現したいデザインだけではなく、実用性が高く日常に着やすいリメイクを目指して工夫を重ねています。

 

大好きなアクセサリー作家・Miyuki Okadaさんが素敵なイヤリングとリングで花を添えてくれました。

 

 

あくまでも大切に想う人のためのリメイクにこだわり、モデルさんではなくあえて家族に着てもらうことに決めていた今回の撮影。

 

着用してくれたのは姪。

 

母も着物が生まれ変わったこと驚きながらも、孫の着こなしぶりを喜んでくれました。

 

 

 

制作の前段階から、さまざまな方々のお力をお借りした撮影となりました。

 

今回の撮影もカメラマン松井 宏一郎氏、ヘアメイク土山 悦さんには多大なお力をお借りし笑顔が溢れる現場となりました。

 

お力添えしてくださる方々、そしてブログを読んでくださる方々、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。

 

 

お客様の大切なお着物をお預かりし心を込めてリメイク・制作させていただきます。

 

着物リメイクのお仕立て料金(洗い張り・別料金)

○セミ・オーダー ワンピース  本体価格 93,000円〜

   (仮縫い込み)

○セミ・オーダー ツーピース  本体価格 95,000円〜

 (仮縫い込み)

○セミ・オーダー ボレロ    本体価格   44,000円〜

 (仮縫い込み)

 

○メンズ・半袖アロハシャツ  サイズオーダー 本体価格 22,000円

(仮縫いご希望の場合・プラス5,000円)

 

○メンズ・長袖ドレスシャツサイズオーダー 本体価格 25,000円

(仮縫いご希望の場合・プラス5,000円)

 

○子ども用 アロハシャツ サイズオーダー 本体価格 12,000円

(仮縫いご希望の場合・プラス4,000円)

 

○子ども用 長袖シャツ  サイズオーダー 本体価格 14,000円

(仮縫いご希望の場合・プラス4,000円)

 

○着物のほどき&洗い張り料金  一着につき 本体価格 8,000円〜

 

ほどき・洗い張り・仮縫い・本縫い・仕上がりまでの目安の期間は、約3ヶ月間です。

 

シミやカビのある場合でも諦めず、ご相談ください。

 

おサイズにつきましては、お客さまの細やかな採寸をした上で仮縫いを行い、制作させていただきますので様々なおサイズの方に対応可能です。

 

こちらで予めご用意しているデザインベースに、お客様のご要望に沿って多少のデザインの変更(襟の形・袖の長さ・スカート丈など)も可能、必要に応じてオリジナリティを取り入れて制作を承ります。

着物リメイクブランドをオープンするにあたり、こちらのブログをご覧くださった方で2022年12月20日までにお申し込みいただいたお客様には上記のお仕立て料金より10%offの特別プライスでご用意させていただきます。是非この機会にご検討ください。

 

人やものとの繋がりを大切にすることで未来と繋がる。

守られているような安心感や生きる力が湧いてくる。

本当に好きなもの、捨てたくないもの、長持ちするもの。

そんなものづくりを目指しています。

 

ルーチェ クラッシカのサイト

 

メールでのお問い合わせ・お申し込みはこちらから

 

 

 

 

 

私たちのアトリエでは

 

もっと楽しく

もっとステキに

 

をテーマに自分らしさにこだわり表現するフォトウェディングをご提供しています。

 

モデルはお客様のKou様&Tomomi様

 

 

心豊かになるようなウェディングフォトを残して、この先の人生をさらに豊かに喜びあふれるものにしてみませんか。

 

お二人やご家族の皆様にとって心に残る最高のお写真をご提供しています。

 

 

フォトウェディングでご提供しているウェディングドレスは、厳選された素材とこだわりのデザインのものをオートクチュール仕立てで仕上げた一点もの。

 

 

男性用の衣装は上質な日本製とイタリア製のウールをシンプルなデザインで老舗テーラード屋さんが仕立てた上質なロングタキシード。

 

 

洗練されたヘアメイキャップアーティストによるヘアメイク、感性豊かなフラワーデザイナーによる生花のブーケなど、クオリティの高いお仕事をモットーにお客様の個性に合わせてご用意しています。

 

 

お手元にデータが残るだけではなく、撮影の当日も素敵な思い出に残るお時間になりますように、ドレス作りと同様心を込めて準備を重ねています。

 

ご縁のあるお客様との出会いを心から楽しみにスタッフ一同お待ちしています。

 

 

 

私たちのアトリエがテーマにしている

「100年経っても色褪せない結婚写真」

プランの詳細はこちらから

 

 

 

アトリエフォトプランのお問合せ・お申込みについては

こちらのContactページからお願いします。

 

もしくはinfo@luce-jp.comまでメールにてお問合せください。

 

☎︎042-505-4344までお電話の受付も可能です。(水曜日は定休日・火曜日は不在の時間帯もあります)

 

 

★モデル撮影のメイキング動画をYouTubeにアップしました。ぜひご覧ください。

https://youtu.be/DeN8vqFnLjw

 

極上の美・豪華ヘアチェンジ プレゼント トップアーティストによるヘアメイク

 

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