国立市にあるアトリエ ルーチェ クラッシカのデザイナー・光田みどりです。
さかのぼること12年前の2011年4月29日は、キャサリン妃とウィリアム王子の結婚式が執り行われた日でした。
キャサリン妃が身にまとったウエディングドレスのデザインは、それまでのトレンドの方向性を180度変えてしまったと言っても過言ではありません。
肌を出して見せることの多かったデザインから、一気にクラシカルで正統派な雰囲気のドレスの人気が高まりました。
そんな花嫁の永遠の憧れの的であるキャサリン妃のウエディングドレスについて振り返ってみたいと思います。
ドレスのデザイン・制作を手掛けたのは、イギリスを代表するブランド「アレキサンダーマックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のアートディレクターのサラ・バートン。
創設者のアレキサンダー・マックイーン(1969年・イギリス生まれ)は、型にはまらないアバンギャルドなデザインで、世界に影響を与えてきましたが、イギリスの名門紳士服店で仕立て見習いの経験や、老舗テーラード技術を学びイタリアでコスチュームデザインなどを経験したのちにロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズでデザインを学んだ経歴があります。
マックイーンの死後、それまで片腕として働いてきたサラ・バートンがブランドのコンセプトを引き継ぎ、2011年にロイヤルウエディングのドレスデザインを手掛け、歴史に残るクラシカルなロングスリーブのドレスの誕生となりました。
キャサリン妃のウェデイングドレスに使われた素材はフランスの最高級レースである、SOPHIE HALLETTE(ソフィ・アレット)社のシルク・チュール。
上半身と袖のレース部分には、ローズ(イングランド)、アザミ(スコットランド)、スイセン(ウェールズ)、シャムロック(アイルランド)という4地域の国花があしらわれ、英国そのものを表したもので、英国王立刺繍学校の職人さん達が型を切り抜き、手作業で縫い付けたのだそう。
だからこそ、お花の柄が立体的にくっきりと美しく輝いていたのですね!
ここまで多くの人を惹きつけた理由は、やはりこのネックラインのデザインの美しさではないでしょうか。
襟を高くすることでキャサリン妃のエレガントさの理由である首の長さと美しさを際立たせ、気品をさらに高めています。
そして、日本で制作されるロイヤルファッションではネックラインは控えめなことが多く、首の付け根から8cmくらいまでで清楚さを重視していますが、キャサリン妃は首の付け根位置から15cmは下まで開けていて抜け感を出されているカットからイギリス王室のファッションの自由度の高さを感じられました。
高貴さを感じさせるハイネックと胸元の開き具合の開放感のギャップが、サラ・バートンの強いこだわりが伝わってきます。
すっきりとしたタイトスリーブも完璧。
メインのレースはソフィー・アレット社、その他の部分にはソルスティス社とクルーニー社のレースも使われているそう。
表情豊かな仕上がりにするために、あえて均一のレースを使わずに幾つものブランドのレースをミックスして使うことも日本ではほとんど行われない発想ですから新鮮でした。
サラ・バートンがお花が咲いているイメージをしたというスカートのデザインは、キャサリン妃のウエストの細さを強調し、そこから広がるゴージャスなスカートには腰回りにわずかなヒップパッドを足したのだそう。
ウエスト周りはすっきりとしたまま、腰高に見えるように華やかさを出す役割を果たすのがヒップパッド。
流れるような曲線を描いたリボンをより良いポジションに見せるための効果も果たしています。
パニエでスカートのボリュームだけを増やして豪華さを出すことは、よくある手法ですが、あえてアレキサンダー・マックイーンが得意だったヴィクトリア調の要素を取り入れることで創始者の魂を吹き込まれたのでは...と感じられました。
一番初めにこのキャサリン妃のウエディングドレスを見た時に、グレース・ケリーのウエディングドレスを連想した方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。
キャサリン妃はグレース・ケリーのドレスを意識したというよりは、あえてアレキサンダー・マックイーンの仕事を特徴づける伝統と現代性の融合にこだわったことによるデザインだった...と挙式後に公式に発表されたとのこと。
アレキサンダー・マックイーンの手掛けた多くの作品の数々がそうだったように、美しいクラシカルなデザインと洗練されたシルエットにキャサリン妃も敬意を込めていたのが感じられて心を打たれるエピソードでした。
2.7mの長さのトレーンはロイヤルウエディングとしてはかなり短めです。
伝統は守るけれど、自分らしさも大切にというキャサリン妃らしさを感じるのは、その程よいトレーンの長さと、ヴェールの圧倒的な短さです。
ヴェールはソフィー・ハレット社のシルクチュールに英国王立刺繍学校の職人がレースと花の刺繍を施したものだそう。
キャサリン妃のその潔さとセンスの良さ、そして堂々たる美しさが多くの人に愛される理由でしょうか。
愛くるしい3人の王子や王女のご成長も見逃せないですね!!
今日も長々とブログを読んでくださってありがとうございました。
明日からのGWが皆さんにとって楽しく心安らぐ毎日でありますように。
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