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俺は彼女に対する口説きたいという欲求を抑えられず、声をかけるタイミングを見計らった。
しかし井口、英語はさっぱりワッカリマセーン。
でも、アイラブユー、ユーアープリッテーくらいナラ、シッテルアルヨ★
俺が彼女に好意をもっている事に、当然彼女も気付いている。
そしてチャンスはやってきた。
俺がまた負けると、彼女は俺を見て優しく笑った。
そこですかさず、俺は「やられちまったぜ」といわんばかりの顔をした。
そして、「隣、いいかい」といわんばかりに彼女の横の席を指さして、ジェスチャーをした。
すると彼女は「オッケーよ」といわんばかりに笑顔を作った。
さすがカジノだ。
大人の女だ。
マナーを守れば気さくに応じてくれるもんだ。
よしよし。
ここまでは一言も発せずに辿り着けた。
英語なんて喋れなくてもなんとかなるもんだ。
しかし、悲劇がおこった。
となりに座ると、彼女は気さくに話しかけてきた。
英語で(笑)
そりゃ当然だよな(笑)
井口の脳内カンピューターがフル回転。
しかし、当然さっぱり分からず。
なんとなく、「今日は運がないんじゃないの?」的な雰囲気の話し方だった。
勿論、全て俺のカンピューターがはじき出した予想だから、違ったかもしれん。
俺は紳士ぶり、「そうだね、今日は本当についてないよ」といわんばかりのジェスチャーをした。
こんな感じに。
「今日はギャンブルの運はなかったけど、君と逢えた俺はラッキーボーイだよ」といわんばかりに身振り手振りで伝えてみた。
そのジェスチャーの間、俺が発した言葉は「ユーアープレッテーィ、アイムハッピー」だけだ。
きっと俺の思っていることは全て伝わったはずだ。
※おそらくアイムハッピー以外、全く伝わってないです・・・汗
(-∀-管)
しばらくゲームを続けていると、彼女が時計を見た。
「楽しかったわ。今日はもう帰らなくちゃ」という雰囲気の喋り方だった。
俺は、「今日は君みたいな美人さんと遊べて楽しかったよ。良かったらこれからご飯でもどうだい」といわんばかりにジェスチャーをした。
その間、俺が発した言葉はこれだけだ。
「デナー、レッツゴー。アイラブユーオウケイ?」
紳士的に、そして余裕をもった雰囲気で、それでいて「君がいやならいいんだよ」といわんばかりの軽い雰囲気で伝えた。
すると彼女はなんと、日本語で「アリガトウ」と言ったのだった。
よっしゃ!と思った次の瞬間。
彼女は後ろから声を掛けられた。
外国人だった。
仲良く話している。
か、完全に彼氏やないかーい!
どうやら彼女を迎えにきたのだろう。
そしてメグライアン似の彼女は、俺にウィンクをして去っていった。
井口、撃沈。
鼻の下は伸びていたが、俺の運気はもはや伸びません、って感じで、気が付けばお小遣い二ヵ月分ぶっ飛んだ。
そして心に傷を負ったのだった。
翌日、怒りと失恋の痛みと空腹で完全に不機嫌モードに突入していた俺は、仕事の用が済むと、知人の紹介で焼き肉屋に連れて行ってもらった。
しかし…
なんとここでも事件が!
~つづく~
井口達也
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