音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~ -37ページ目

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会

第4回(全5回) 華麗なる輝きを放ち

 

【日時】

2022年10月16日(日) 開演 14:00 (開場 13:30)

 

【会場】

京都コンサートホール 小ホール(アンサンブルホールムラタ)

 

【演奏】

ピアノ:藤田真央

 

【プログラム】

モーツァルト:「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455

モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K. 311

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第15(18)番 へ長調 K.533/494

 

※アンコール

ショパン:ポロネーズ 第3番 イ長調 op.40-1 「軍隊ポロネーズ」

ショパン:マズルカ 第58番 変イ長調 KK.IVb/4 「マリア・シマノフスカのアルバムから」

 

 

 

 

 

好きなピアニスト、藤田真央のピアノリサイタルを聴きに行った。

彼の実演を聴くのはこれで9回目。

 

→ 1回目 2019年愛知公演

→ 2回目 2020年大阪公演

→ 3回目 2021年京都公演

→ 4回目 2021年関西フィル公演

→ 5回目 2021年モーツァルト第1回

→ 6回目 2021年モーツァルト第2回

→ 7回目 2022年大阪公演

→ 8回目 2022年モーツァルト第3回

 

今回は、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズの第4回である。

 

 

 

 

 

藤田真央のモーツァルトの素晴らしさについては、今さら繰り返すまでもないだろう。

以前にも聴いた第9番K.311(その記事はこちら)も相変わらず好調だし、いかにも藤田真央向きな第16番K.570は即興的な装飾音やカデンツァがふんだんに盛り込まれ大変に華やかだった。

 

 

モーツァルトのピアノ・ソナタで藤田真央が最も好きな曲だという第18番K.533/494(実は私も最も好きな曲であり気が合う)、この曲は、きわめて贅沢なことを言えば、特に第1楽章の対位法はハフナー交響曲のそれのような勢いや快活さ、躍動感が欲しかったけれど、それでも相当丁寧に処理されていたと思う。

 

 

終演後のトークによると、この日の演奏は会心の出来だったようで、そのような演奏会に巡り会えた幸福を噛みしめた(特に第16番K.570の自由自在な演奏が彼の腑に落ちたのではないか)。

色々と話題の飛ぶトークを新譜CDの宣伝で締めるというちゃっかりしたところがまた彼らしくて面白いが、私はもちろん入手済。

その感想記事もまたそのうちに書きたく思う。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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大阪フィルハーモニー交響楽団

第561回定期演奏会

 

【日時】

2022年9月22日(木) 開演 19:00

 

【会場】

フェスティバルホール (大阪)

 

【演奏】

指揮:尾高忠明

メゾ・ソプラノ:池田香織 *

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

(コンサートマスター:崔文洙)

 

【プログラム】

ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲

ワーグナー(ヘンツェ編):ヴェーゼンドンク歌曲集 *

ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」 より 夜明けとジークフリートのラインの旅 ~ 葬送行進曲 ~ ブリュンヒルデの自己犠牲 *

 

 

 

 

 

大フィルの定期演奏会を聴きに行った。

指揮は、音楽監督の尾高忠明。

ソリストは、メゾソプラノの池田香織。

 

 

 

 

 

最初のヴァーグナーの「リエンツィ」序曲は、遅れて行ったため聴けなかった。

次の曲は、ヴァーグナー/ヘンツェのヴェーゼンドンク歌曲集。

この曲(ヘンツェ編曲版)で私の好きな録音は

 

●リポヴシェク(Sop) サヴァリッシュ指揮 フィラデルフィア管 1995年セッション盤(NMLCD

 

あたりである(なお通常版で好きな録音はこちら)。

ヘンツェ編曲版は通常版よりも音程が低く、個人的にはそれほど好みでない版だが、池田香織の落ち着いたメゾの声には合っているように感じた。

 

 

 

 

 

最後の曲は、ヴァーグナーの「神々の黄昏」抜粋。

3つの部分が抜粋されているが、それぞれの部分で私の好きな録音は

 

【夜明けとジークフリートのラインの旅】

 

●メルヒオール(Ten) フラグスタート(Sop) フルトヴェングラー指揮 ロンドン・フィル 1937年6月1日ロンドンライヴ盤(NMLApple MusicYouTube1234) ※歌唱あり、“夜明け”のみ

●クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン・フィル 1956年6月3-6日セッション盤(Apple MusicCDYouTube) ※歌唱なし

 

【葬送行進曲】

 

●フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィル 1933年セッション盤(CD

●フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル 1954年3月2日セッション盤(Apple MusicCDYouTube

 

【ブリュンヒルデの自己犠牲】

 

●フラグスタート(Sop) フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニア管 1948年3月26日セッション盤(CD

 

あたりである。

 

 

つまり古き佳き時代のごっつい名盤ばかり好んでいて、最近の細身の演奏にはどうにも馴染めずにいるのだが、それでも今回の池田香織、尾高忠明&大フィルの演奏は、ヴァーグナーの力強さや壮大さをそれなりにしっかりと感じさせてくれるものだったように思う。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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「秋の変奏曲」

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年9月13日(火) 開演 20:00

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:佐藤卓史

 

【プログラム】

シューベルト:トリオ ホ長調 D610

シューベルト:ドイツ舞曲とエコセーズ D643

シューベルト:アルバムの綴り ト長調 D844

シューベルト:10の変奏曲 ヘ長調 D156

シューベルト:ディアベリのワルツによる変奏 ハ短調 D718

シューベルト:アレグロ・モデラート ハ長調 D347 (佐藤卓史による補筆完成版)

シューベルト:アンダンティーノ ハ長調 D348 (佐藤卓史による補筆完成版)

シューベルト:ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D576

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

佐藤卓史による、シューベルトのピアノ作品全曲シリーズのVol.22である。

ソロ・ピアノによる小品や変奏曲を並べたプログラム。

なお、このシューベルト全曲シリーズのこれまでの演奏会のうち、私が聴けたのは以下のものである。

 

→ 番外編 2017年 「ウィーンの夜会」

→ Vol.9 2017年 「人生の嵐」 w/川島基

→ Vol.12 2018年 「グランド・ソナタ」 w/中桐望

→ Vol.20 2021年 「大行進」 w/崎谷明弘

→ 番外編 2022年 「夜と夢」 w/安達真理

→ Vol.21 2022年 「最後のワルツ」

→ 番外編 2022年 「五月の歌」 w/安達真理

→ 番外編 2022年 「ザ・グレート」 w/松本和将

 

 

 

 

 

シューベルトのピアノ作品全曲という偉業だけあって(なんと未完曲の補筆までしてしまっている)、今回も知っている曲が一つもない。

こうした曲たちが佐藤卓史による質の高い演奏と解説で聴けるのは、贅沢きわまりないことである。

 

 

余談だが、ディアベリのワルツによる変奏、今回はシューベルトによるものが奏され、素晴らしい演奏だったが、ベートーヴェンによる大曲こそは、佐藤卓史にふさわしいだろう。

いつか演奏してほしいものである。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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「R.シューマン」 室内楽全集 VOL.6

- 弦楽四重奏 #1 -

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年8月14日(日) 開演 20:00

2022年8月15日(月) 開演 20:00

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ヴァイオリン:上里はな子

ヴァイオリン:ビルマン聡平

ヴィオラ:坂口弦太郎

チェロ:江口心一

 

【プログラム】

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.44-1 (1838)

シューマン:弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 op.41-1 (1842)

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催の、メルセデス・アンサンブルによるシューマン室内楽全曲演奏会シリーズをオンライン配信で聴いた。

今回は同シリーズの第6回である。

 

→ 第1回 ピアノ三重奏曲第1~3番

→ 第2回 ピアノ四重奏曲

→ 第3回 ピアノ五重奏曲

→ 番外編 ブラームスのピアノ三重奏曲第1番

→ 第4回 ヴァイオリン・ソナタ第1番、F.A.E.ソナタ

→ 第5回 ヴァイオリン・ソナタ第2、3番

 

 

 

 

 

上里はな子らは以前にもカフェ・モンタージュでシューマンの弦楽四重奏曲第1番を演奏しているが(その記事はこちら)、今回はそのときから第2ヴァイオリンとチェロのメンバーを変えての演奏。

演奏全体の雰囲気は前回と大きく変わらないが、室内楽としての緊密度、一体感は増した印象である。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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ローム ミュージック ファンデーション スカラシップ コンサート Vol.36

 

【日時】

2022年8月7日(日) 開演 15:00 (開場 14:00)

 

【会場】

浜離宮朝日ホール (東京)

 

【演奏・プログラム】

・太田 糸音[ピアノ]

ラヴェル : 夜のガスパール より 第1曲 オンディーヌ、第3曲 スカルボ

 

・向井 響[作曲]

向井 響 : 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ

 ヴァイオリン 土岐 祐奈

 

・香月 麗[チェロ]

メンデルスゾーン : チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.58 より 第3、4楽章

 ピアノ 樋口 一朗

 

・有冨 萌々子[ヴィオラ]

ヒンデミット : ヴィオラ・ソナタ Op.11-4

 ピアノ 古海 行子

 

・吉見 友貴[ピアノ]

ショパン : アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

 

 

 

 

 

ロームミュージックファンデーション スカラシップコンサートを聴きに行った。

京都および東京で毎年行われている、ロームの奨学生によるコンサートシリーズである。

 

→ Vol.14 石井楓子、内匠慧、務川慧悟ら

→ Vol.16 藤原秀章、金 ジャン ミッシェルら

→ Vol.17 加藤大樹、吉武優、佐藤晴真ら

→ Vol.18/19 石井楓子、黒岩航紀、水野優也ら

→ Vol.22 丸山凪乃、野上真梨子、樋口一朗ら

→ Vol.25 五十嵐薫子、小井土文哉、吉見友貴ら

→ Vol.27 古海行子、千葉遥一郎、藤原秀章ら

→ Vol.29 伊東裕、リード希亜奈、千葉遥一郎ら

 

 

 

 

 

どの演奏も良いものだったが、特に太田糸音の弾くオンディーヌは、この曲にかけては少々面倒臭いほどうるさいと自覚している私も唸らされる、細やかに和音の仕上げられた名演。

私の好きな録音である、

 

●天川真奈(Pf) 2015年11月25日浜コンライヴ盤(CD)

 

にも匹敵するところだった(あともう一さじの遊び心というか、幻想味のようなものがあれば匹敵していたと思う)。

スカルボのほうも良かったし、「夜のガスパール」は今後さらに磨かれて、彼女の強力な持ち曲になっていきそうな気がする(プロコフィエフのエチュードop.2のように)。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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