藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会
第4回(全5回) 華麗なる輝きを放ち
【日時】
2022年10月16日(日) 開演 14:00 (開場 13:30)
【会場】
京都コンサートホール 小ホール(アンサンブルホールムラタ)
【演奏】
ピアノ:藤田真央
【プログラム】
モーツァルト:「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K. 311
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第15(18)番 へ長調 K.533/494
※アンコール
ショパン:ポロネーズ 第3番 イ長調 op.40-1 「軍隊ポロネーズ」
ショパン:マズルカ 第58番 変イ長調 KK.IVb/4 「マリア・シマノフスカのアルバムから」
好きなピアニスト、藤田真央のピアノリサイタルを聴きに行った。
彼の実演を聴くのはこれで9回目。
今回は、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズの第4回である。
藤田真央のモーツァルトの素晴らしさについては、今さら繰り返すまでもないだろう。
以前にも聴いた第9番K.311(その記事はこちら)も相変わらず好調だし、いかにも藤田真央向きな第16番K.570は即興的な装飾音やカデンツァがふんだんに盛り込まれ大変に華やかだった。
モーツァルトのピアノ・ソナタで藤田真央が最も好きな曲だという第18番K.533/494(実は私も最も好きな曲であり気が合う)、この曲は、きわめて贅沢なことを言えば、特に第1楽章の対位法はハフナー交響曲のそれのような勢いや快活さ、躍動感が欲しかったけれど、それでも相当丁寧に処理されていたと思う。
終演後のトークによると、この日の演奏は会心の出来だったようで、そのような演奏会に巡り会えた幸福を噛みしめた(特に第16番K.570の自由自在な演奏が彼の腑に落ちたのではないか)。
色々と話題の飛ぶトークを新譜CDの宣伝で締めるというちゃっかりしたところがまた彼らしくて面白いが、私はもちろん入手済。
その感想記事もまたそのうちに書きたく思う。
(画像はこちらのページよりお借りしました)
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