大阪フィルハーモニー交響楽団 第562回定期 タバシュニク チャイコフスキー 交響曲第4番 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

大阪フィルハーモニー交響楽団

第562回定期演奏会

 

【日時】

2022年10月21日(金) 開演 19:00

 

【会場】

フェスティバルホール (大阪)

 

【演奏】

指揮:ミシェル・タバシュニク

合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭) *

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

(コンサートマスター:崔文洙)

 

【プログラム】

ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 op.6

ストラヴィンスキー:詩篇交響曲 *

チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 op.36

 

 

 

 

 

大フィルの定期演奏会を聴きに行った。

指揮は、1942年スイス生まれのいわくつきの指揮者、ミシェル・タバシュニク。

彼の演奏を聴くのは、私は今回が初めて。

 

 

 

 

 

最初の曲は、ヴェーベルンの「管弦楽のための6つの小品」op.6。

この曲で私の好きな録音は

 

●R.クラフト指揮 R.クラフト管 1956年2月24日セッション盤(Apple MusicCD

●ブーレーズ指揮 ロンドン響 1967-1972年セッション盤(Apple MusicCD

●R.クラフト指揮 フィルハーモニア管 2002年7月セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube123456

 

あたりである。

 

 

今回のタバシュニク&大フィルの演奏も、これらに匹敵するものだったように思う(さすがはブーレーズの弟子)。

特に第4曲の、少しずつ少しずつ盛り上げ壮絶な大音響に向かいながらも、音の響きがごちゃごちゃすることなく整理されているのには、感心させられた。

これぞ、大オーケストラで聴く前衛音楽の醍醐味である。

 

 

 

 

 

次の曲は、ストラヴィンスキーの詩篇交響曲。

この曲で私の好きな録音は

 

●ストラヴィンスキー指揮 CBC響 1963年3月セッション盤(Apple MusicCD

●ブーレーズ指揮 ベルリン・フィル 1996年2月セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube123

●ガーディナー指揮 ロンドン響 1999年セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube123

 

あたりである。

 

 

今回のタバシュニク&大フィルの演奏も良かったが、新型コロナウイルス対策の覆いのために、合唱団の声がだいぶ小さく聴こえてしまうのが残念。

それでも、合唱曲が生で聴けるだけでもありがたいものである。

 

 

 

 

 

最後の曲は、チャイコフスキーの交響曲第4番。

この曲で私の好きな録音は

 

●メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管 1929年6月11,15日セッション盤(CD

●フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル 1951年1月4、8-10日、2月16日セッション盤(Apple MusicCD

●ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィル 1960年9月14,15日セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube1234

●カラヤン指揮 ウィーン・フィル 1984年9月17-24日セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube1234

●ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立管 2006年7月セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube1234

 

あたりである。

 

 

今回のタバシュニク&大フィルの演奏は、これらの名盤ともまた違う、熱狂でも闘争でもない、落ち着いたテンポながら楽天的なエネルギーに満ちた音楽だった。

動的というわけでもないのに不思議と明るい、この一風変わった解釈は、この曲の私の好みとは違ったけれど、確かにある種の説得力があった。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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