(ショパンのエチュードop.25-12 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.25-12 ハ短調 「大洋」。

今回の練習ポイントは、“玉とばし”。

 

 

両手の幅広いアルペッジョの練習曲だが、低音域と高音域とで音色に違いを出すことが求められるのだそう。

確かに、ずっとガンガン強音で弾くよりも、低音域では重く、高音域では軽く弾くとうまくメリハリがつきそうである。

そのためには、10円玉10枚をテープでまとめ、平らなところで指ではじいて飛ばし、その飛距離を見ながら調節すると良いとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.25-12の演奏】

 

●ジャンヌ=マリー・ダルレ

※54:21~

フランス風の静的で端正な演奏。

ダイナミックなこの曲のイメージとは異なるが、上のリブログ元の記事で言及された「コラール」「祈り」といった要素が感じられる。

 

 

●マウリツィオ・ポリーニ

「大洋」というこの曲の副題に合った、力強く堂々とした演奏。

この曲のオーソドックスな解釈というとこれだろう。

 

 

●グリゴリー・ソコロフ

op.25-10と同じく、いかにも彼らしいロシア風のパワフルな演奏。

鉄槌のようなフォルテが聴ける。

 

 

●アレクサンドル・ルビャンツェフ

※1:33~

テンポが速く、勢いがある。

それでいて、細部の音のごまかしがあまりなく、音色もきれい(録音の音質はいまいちだが)。

 

 

●ルーカス・ゲニューシャス

一番上のダルレと同じく、弱音でしっとりと始まる。

ただ、さらりとしたダルレに対し、ゲニューシャスは思わせぶりな遅めのテンポを採り、終結へ向けての盛り上がりや、途中で大きな「タメ」を入れるなど、ロマン的な濃い表現をするのが特徴。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

op.10-7

op.10-8

op.10-9

op.10-10

op.10-11

op.10-12 「革命」

op.25-1

op.25-2

op.25-3

op.25-4

op.25-5

op.25-6

op.25-7

op.25-8

op.25-9

op.25-10

op.25-11 「木枯らし」

 

 

最後になったが、24曲ものショパン全エチュードのレッスン動画を毎日欠かさずアップされたばかりか、その一つ一つへのしつこいリブログをご容赦下さった上記リブログ元の記事の先生に御礼申し上げたい。

 

 


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