(ショパンのエチュードop.25-11「木枯らし」 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.25-11 イ短調 「木枯らし」。

動画がレッスン編と演奏編とに分けられている。

今回の練習ポイントは、“音色により指を使い分ける”こと。

 

 

とにかく速く強く弾けばいいのかというと、そうではないらしい。

音色の弾き分けが大事とのこと。

強音部分では指の真ん中の関節を固定して腕の重みをしっかり乗せ、弱音部分ではその重みを弱める。

そして長調の部分では、今度は指先の関節を固定して明るい音色を出す。

こうした細かい使い分けが大事なのだそう。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.25-11の演奏】

 

●マウリツィオ・ポリーニ

古典的名盤。

正攻法のアプローチで、揺るぎない堂々たる進行の中に、圧倒的なパワーが漲っている。

静かな序奏の後、主部の最初の強音で早くもガツンとやられてしまう。

 

 

●中川真耶加

上のポリーニに似た正攻法の名演で、ゴテゴテと色付けすることなく、真正面からストレートに曲のダイナミズムと対峙している。

芯から鳴らされる凛とした強音が、何とも美しい。

上のリブログ元の記事のレッスン動画で言及された「腕の重みをしっかり支え込んだ打鍵」とは、まさにこういう音ではないだろうか。

 

 

その他、ユンディ・リ(こちら)、藤田真央(こちら)、角野隼斗(こちら、一昨日アップされたてほやほやの動画)らの演奏も良い。

曲との「正面対決」のような上の2人に比べると、彼らの演奏は力強くもスマートさを感じさせる。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

op.10-7

op.10-8

op.10-9

op.10-10

op.10-11

op.10-12 「革命」

op.25-1

op.25-2

op.25-3

op.25-4

op.25-5

op.25-6

op.25-7

op.25-8

op.25-9

op.25-10

 

 


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