(ショパンのエチュードop.10-12「革命」 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.10-12 ハ短調 「革命」。

今回の練習アイテム(というよりポイント)は、“指先固定”。

 

 

左手の指の関節を上から押して固定する訓練をすることで、安定した自在な動きができるようになるのだそう。

また、右手の和音も意外と難しいそうで、適宜表情を変えつつ強い歌をしっかり表現するのが重要とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.10-12の演奏】

 

●スヴャトスラフ・リヒテル

※12:36~

すさまじいとしか言いようのない演奏。

冒頭からして、切迫しきった右手の和音といい、奈落の底に突き落とされるかのような左手の下行音型といい、悲劇的な物語の中に聴き手を強く引きずり込まずにおかない。

ちょうど、フルトヴェングラーの振ったベートーヴェンの「運命」あるいは「第九」交響曲に似ている。

 

 

●マウリツィオ・ポリーニ

明快かつ迫力に満ちた演奏。

冷静な設計の下、物語性や精神性云々よりもまずは楽譜に書かれた音をごまかしなく全て鳴らしきることに主眼を置いている。

それでいて、楽譜通り鳴らされた音たちは強力かつ雄弁に、曲のドラマ性を過不足なく表現することに成功している。

ちょうど、カラヤンの振ったベートーヴェンの「運命」あるいは「第九」交響曲に似ている。

 

 

その他、エフゲニー・キーシン(こちら)、ヴァレンティーナ・リシッツァ(こちら)、藤田真央(こちら)といった、より若い世代のピアニストによる演奏にも良いものがある。

上の2つはすごすぎてショパンに聴こえないという方には、これらのほうが良いかもしれない。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

op.10-7

op.10-8

op.10-9

op.10-10

op.10-11

 

 


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