(ショパンのエチュードop.10-11 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.10-11 変ホ長調。

今回の練習アイテム(というよりポイント)は、“手首関節左右”。

 

 

手首の関節を左右に動かす練習、および右手小指(左手親指も同様か)をしっかり支える練習をすると良いのだそう。

前者により縦の線(アルペッジョ)が、また後者により横の線(右手ソプラノと左手テノールのメロディ)が、それぞれきれいな歌になるとのこと。

模範演奏では、確かに縦糸と横糸、両方のラインがしっかり歌われ立体的に編まれているのが分かる。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.10-11の演奏】

 

●ヤン・リシエツキ

縦の線(アルペッジョ)はさらっと弾き、横の線(メロディ)はしっかり歌わせるタイプの演奏。

オーソドックスな解釈であり、さわやかで美しい。

 

 

●ヴァレンティーナ・リシッツァ

縦の線(アルペッジョ)をかなりゆったりと弾くため、和音の下の音と上の音との時間的なずれが大きく、音楽の拍子感がずるずると横に流れていくような、不思議な感覚がある。

クセが強いが、これはこれで面白く、歌心もある。

 

 

●ティファニー・プーン

縦の線(アルペッジョ)、横の線(メロディ)ともに心ゆくまで歌わせており、曲の隅から隅まで夢見るようなロマンティックな歌に満ちている。

かなり濃厚な表現であり、エチュードというよりもはやノクターンのようだが、ルバートのかけ方など絶妙で、ショパンらしいセンスが光る。

一つ選ぶのであれば、私ならこれにするだろう。

 

 

●リ・スーチェン

https://leedspiano2018.medici.tv/replay/second-round-with-siqian-li/ ※36:30~

 

縦の線(アルペッジョ)、横の線(メロディ)ともによく歌わせるが、上のティファニー・プーンよりはややあっさりして清涼感がある(それでもロマンティックなほうだが)。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

op.10-7

op.10-8

op.10-9

op.10-10

 

 


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