(ショパンのエチュードop.10-5「黒鍵」 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.10-5 変ト長調 「黒鍵」。

今回の練習アイテム(というより秘訣?)は、“譜面台こすり”。

譜面台をこするように、指の動きと腕の回転とを一致させる動作を練習すると良いのだそう。

いわゆる「指先だけで弾くのでなく、腕から弾く」というやつか。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.10-5の演奏】

 

●古海行子

op.10-1におけるチョ・ソンジンと同様、「これさえあれば他は要らない」とでも言いたくなるような鮮烈な名演。

これを最初に聴いたときには、この驚異的に速いテンポでこんなにも洗練された余裕のある演奏となっていることに、衝撃を受けた。

これに慣れてしまうと、ポリーニでさえのんびりした演奏に思えてくるのだから恐ろしい(笑)。

 

 

ちなみに、これに次いで好きな演奏を、ネット上で聴けるものから挙げていくと、

 

●マウリツィオ・ポリーニ(こちら) 「のんびり」なんてことは決してなく、十分にスピーディで快活。冒頭のフォルテの力強さが印象的。

●ルイ・ロルティ(こちら) カラッと乾いた明るさではなく、少し潤いを含んだような演奏。

●クレア・フアンチ(こちら) 飛び跳ねるような躍動感が曲にぴったり。

●ダニール・トリフォノフ(こちらの9:10~) 上のロルティの方向性をさらに推し進めた抒情的な演奏。ファツィオリの音色の美しさが活きている。

●木村友梨香(こちら) 音色はやや硬めだが、上の古海行子と同等の急速テンポで弾き切っている。

●リ・スーチェン(こちらの21:43~) クセのない自然体の味わい。

 

あたりになる。

ところで、上記のリブログ元の記事では、レギナ・スメンジャンカの弾くこの曲の演奏が若々しくて良かった旨紹介されている。

一度聴いてみたかった。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3

op.10-4

 

 


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