(ショパンのエチュードop.10-7 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.10-7 ハ長調。

今回の練習アイテム(というより秘訣?)は、“膝こすり”。

 

 

この曲はひたすら和音が続き、しかも和音の下側の音は同音連打になっているので、物理的には滑らかにつながり得ない(ピアノでは同音連打は必ず音が途切れるため)。

これを滑らかに聴こえるようにするには腕の前後運動が大事で、そのために膝をこすって感覚をつかむと良いのだそう。

模範演奏では、確かに右手が前後に少しずつ動き、そのためかつながらないはずの和音がつながって聴こえるのが分かる。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.10-7の演奏】

 

●マウリツィオ・ポリーニ

古典的名盤。

どの音も明快で、ごまかしは一切ない。

 

 

●古海行子

上のポリーニよりもさらに速いテンポで弾き切っている。

中間部の左手の幅広い跳躍における躍動感も見事。

どれか一つ選ぶならこれか。

 

 

●トニー・イーケ・ヤン

弱音主体のひそやかで繊細な演奏。

ポリーニや古海行子のようなハ長調らしい解放感はないが、そのぶん上記のリブログ元の記事で言及された「柔らかな中間色のレガート」を体現している。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

 

 


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