(ショパンのエチュードop.25-6 ワンポイントレッスン動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

またまた引き続きショパンのエチュードのワンポイントレッスン動画の記事をリブログさせていただいた。

今回は、エチュードop.25-6 嬰ト短調。

動画がレッスン編と演奏編とに分けられている。

今回の練習ポイントは、“ボードこすり”。

 

 

二重トリルやら半音階的進行やら、とにかく三度の重音のレガートがひたすら続く難曲。

op.10-2の記事にも書いたが、ショパンの全エチュードの中でも、コンクールで聴いていて「やめときゃいいのに」と思う曲No.1である。

ボードを使って2本ずつ指こすりをする訓練をすることで、少しずつ脳から指への命令がスムーズになっていくのだそう。

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:私の好きなop.25-6の演奏】

 

●ヴラディーミル・アシュケナージ

アシュケナージの得意曲。

難しい重音レガートがあまりにもよく安定している。

あのポリーニでさえこれほどうまくは弾けていない。

下の中川真耶加の演奏が出るまでは、ずっと並ぶ者のない名盤だった。

 

 

●中川真耶加

上のアシュケナージに完全に匹敵する、見事な重音の安定感。

それに加え、緩急や強弱にメリハリを付けたり(動画の0:40-0:55)、フレーズの終わりでふっと力を抜いて美しくまとめたりと(動画の1:00-1:08の三度から六度に変わる部分)、全体的にアシュケナージよりも音楽的に豊かな演奏となっている。

これほどの難曲を完璧に弾くばかりでなく、詩的ですらある。

アシュケナージ盤を超えた感があり、選ぶのはこれ単独でも良かったかもしれない(一応両方選んでおいた)。

なお、彼女は2018年浜コンでもこの曲を弾いたのだが、幸運にもその実演を聴けたのは一生の思い出である(その記事はこちら)。

 

 

なお、これまでのエチュードについてはこちら。

 

op.10-1

op.10-2

op.10-3 「別れの曲」

op.10-4

op.10-5 「黒鍵」

op.10-6

op.10-7

op.10-8

op.10-9

op.10-10

op.10-11

op.10-12 「革命」

op.25-1

op.25-2

op.25-3

op.25-4

op.25-5

 

 


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