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『昔の話』というシリーズの中で元夫の家族に関する事を色々書いていますが
その際、元夫の名称が「夫」になっていたり、元姑・元舅の名称が「姑・舅・義母・義父」となっている事があると思いますが同一人物です。
久々に義母（元姑）の話です。
「元夫の家がどれだけ異常だったのか」
という事はすでに散々お話してきていますが
初めてお読みになった方は
まずこちらからご覧になってみてください。
もうご存知の方はスルーで
結納と結婚式を急がせた元舅姑『元夫と元舅姑が私に仕掛けたワナ③』
元夫のあるひと言で態度が急変した私の両親『元夫と元舅姑が私に仕掛けたワナ④』
私の両親をまんまと騙した元舅姑の手口『元夫と元舅姑が私に仕掛けたワナ➄』
モラハラDV男の正体を見抜いていた唯一の人物『元夫と元舅姑が私に仕掛けたワナ⑥』
元夫の正体を見てしまった私に元姑が言ったこと『元夫と元舅姑が私に仕掛けたワナ⑦』
遂に正体を現した元夫・元舅姑！その信じられない言葉と態度『私に仕掛けたワナ⑧』
元舅姑いわく「平民の娘」の私を嫁として迎え入れた理由『私に仕掛けたワナ⑨』
裁判官、更に大激怒！法廷内でとんでもない大事件を起こした元夫
とんでもない大金持ちだった元夫の家は
大手百貨店ほぼ全ての外商顧客でもありました。
今はどうなっているのか全く分かりませんが
当時百貨店の売り上げの半分以上が外商顧客によるもので
百貨店は超セレブ・富豪といったお金持ちによって支えられていました。
百貨店によってはお金持ちしか入ることのできないセレブ専用サロンもあり
そこで豪華な接待を受けられるわけです。
元夫の家には各百貨店の外商部の人達が
「宝飾品・絵画・着物・ドレス」といった物を持って
次から次へとひっきりなしに訪れていましたが、必ず
「今日は滅多にお目にかかれない特別なお品をご紹介させて頂きます」
「このお品は〇〇様にご紹介しないわけにはいかないと思いお持ち致しました」
みたい事を言うので外商が来た際、何も買わない家はまずありません。
しかも顧客の誕生日や結婚記念日やクリスマスなど
お祝い事があるたび必ずお祝い品を持ってやってきていましたし
ゴルフや国内外の旅行の接待などを必死にしていたので
「あなたがいい品だから是非っていうなら買うわ」みたいな感じで
数百万、数千万する物をポンポンとお買い上げするのがいつもの光景でした。
もちろんこちらから百貨店に出向いて買い物をする事も多々ありましたが
その際は百貨店の入り口で店長・副店長・外商担当者・フロアマネージャーがお出迎え。
義母がその人達を引き連れて百貨店内を歩くと
全店員が慌てて通路に並び「いらっしゃいませ」とご挨拶。
その様は、まるで大名行列そのもの。
そして店内で買い物をした時の決まりゼリフが
「まわしといてちょうだい」
「外商に回しておいて」という意味なんですが、
外商扱いにすると割引きになるからです。
そんなある日のこと
義母が私にこう切り出してきたんです。
もうすぐ〇〇（長女）の入学式だけど
あなたもうスーツ用意したの？
いいえ。
入園式の時に一度しか着ていないスーツがありますのでそれを来ていくつもりです。
何ですって！？
バカな事言わないでちょうだい！
入園式に着ていったスーツで行く人がどこにいるの！？
ウチのお兄ちゃん(元夫)に恥かかせるような事しないで！
そうですか（世間じゃそれがフツーなんだよ
）
分かりました(60万もしたスーツなのに)
じゃ、スーツ買いに行くわよ。
今からですか？
（え？買ってくれるんだ！？ラッキー！）
そうよ！
グズグズしてたら入学式になっちゃうでしょ！
分かりました！(やった～！)
義母が一番お気に入りだったいつもの百貨店に行くと
いつも通りの大名行列が始まりました。
サッサとお目当ての婦人服のフロアに行けばいいのに
わざわざ各階を回って各階の店員たちをズラッと並ばせて
「いらっしゃいませ！」と言わせ
その中を「ホホホ！どうも～～」と上機嫌でねり歩く義母。
そして女王様のような義母の後ろをヘコヘコとついて回る小姓のようなワタス。
やっと到着したのは高級ブランドショップ。
どれも目が飛び出そうな金額の物ばかりです。
その中から「これなんかいいんじゃないかしら？」
といって私の前に一着のスーツを持ってきた義母。
そして「せっかくだからこれも買っておきましょう」と言って
店員さんと一緒に靴とバッグも勝手に選んで勝手に決めていた義母。
「なぜそれをチョイスする？」
「スーツも靴もバッグも全然アタシ好みじゃないんだけど」
と思いつつも
「まあいいや、別にアタシが払うわけじゃないしね」と堪えた私。
「お会計は168万円でございます」
うん。
そりゃそうだろうね、ここのブランドで
スーツと靴とバッグを買ったんだもん。
それぐらいにはなるよね。
でもこれぐらいのお金なんて義母にしたら
お菓子買うぐらいの感覚なんだろうな～
なんてそんな風に思っていたその時・・・・・！！
あら！
思ったより安かったわね！
アナタ良かったじゃない！
たったの168万で済んで！
はぁっ!?
アタシが払うの！？
何で！？
だってアンタが「買いに行こう」って言って
アタシを無理やり連れてきたんじゃん！
しかもスーツも靴もバッグもアンタが勝手に選んだんじゃん！
なのに支払いだけアタシって絶対におかしいでしょ！？
気を失いそうになっている私を完全スルーの店員が
「外商にお回し致しますか？」
と尋ねると義母は
いいえ、結構よ
すぐに持って帰りたいんで
はぁっ!?
何でだよ！！！！
いつもは外商回しにしてるじゃん！
外商回しにすれば30万ぐらい安くなるじゃん！
なのに何で今日だけお持ち帰りなんだよ！
女王様気分を味わうだけ味わって終りかよ！
やりやがったな！
このクソババア！
そして帰る際、某ハイブランドの大きな紙袋を店員に持たせ
各フロアを「ホホホ～！」といってねり歩いた義母。
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