元夫の家を目の当たりにした時、
「自分がいかに元夫を間違ったイメージで捉えていたのか」
ということを知りました。
初めて出会った時の元夫は髪がボーボーの伸び放題。
着ていた服も「よくそんなカッコでホテルに入れて貰えたな」と思う感じだったため
勝手に「外見なんか気にしない人」「気取った所が全然ない人」という、いいイメージを持ってしまっていたんです。
※後日、身内が経営するホテルだったので入れて貰えて当然だったことが判明。
しかも、初めてのデートの時乗ってきたのが、本当にそこらへんによくあるフツーの国産車だったので私的にはそこでもポイントがアップしてしまい
「お金があるのに質素で慎ましい生活ができるって凄いな」と勝手に感心してしまっていたのでした。
ところが実際は全てその逆。
何千万もする高級外車に乗り、何十万もする服や靴を身に付けていて、家は3階建ての大豪邸。
でも、ここで私はこう思ったんです。
「金持ちのふりをして近づいてきて実は借金まみれだった」なんていうんじゃ困るけど
それと逆のケースなんだから、別にいいじゃない。
お金持ちだったからといって相手を嫌う理由なんかないんだし。
でも、もし両親が「嫌なお金持ちを絵にしたような人達」だったら、結婚の話は白紙にしてサッサと逃げよう。
うん!よし!それで行こう!
ところが元夫と元義父母は、そんな私の思惑の数倍上をいっていたのでした。
玄関に入ると「上品で優雅な貴婦人」を絵にしたような元姑が飛んできて
満面の笑みを浮かべながら私にこんな言葉をかけてくれたのです。
ま~ま~、
ようこそお越しくださいました!
さ、どうぞ、お上がりください!
主人も首を長くしてお待ちしておりましたのよ!
まさかこれが家族ぐるみでの作戦だったということなど
22歳だった私に気づくことなど到底不可能でした。
つづく。