前回のブログに書いた通り、今年のアコースティックライブツアーが20日の八ヶ岳高原音楽堂の公演にてめでたく千穐楽を迎えた。私も日帰り弾丸ツアーではあったが、何とか最終日の八ヶ岳では、素晴らしい会場で、宏美さん・まこりん・古ちゃんの奏でる心温まる音楽を堪能することができた。私は今ツアーの10分の3しか参加できなかったが、10公演をコンプリートした仲間のAさんが、全てのセットリストを送ってくれた(感謝、感激❣️)😍
完全ネタバレということで、皆様にそのセットリストをそのままご紹介しようと思ったが、何かそれも芸がない気がした。これも前に述べた通り、このアコースティックツアーは、全てが終わらないとその全貌が明らかにならない、いわばミステリーツアーである。今回は10公演で延べ117曲(メドレーは1曲とカウント)歌われた。その中で、24種類の曲が歌われている。それらは10回全て歌われたものから、一度きりしか歌われなかった超レア曲まであり、バラバラで法則性がないのだ。
そこで今日は、演奏された楽曲のレア度に着目し、演奏回数のランキングという形でご紹介していきたい。レア度が高いほど、つまり演奏された回数が少ないほど上位にランクされる、というわけである。なお、同回数の曲は、今回ツアーで歌われた順に書いた。それでは、始めます!
第20位 10回
レア度最下位はこの5曲である。つまり、この歌たちは今ツアーでは外せない最重要楽曲、と言い換えても良いだろう。「思秋期」「聖母たちのララバイ」は説明無用、宏美さんの代表曲である。「聖母〜」は10公演全てでラストを飾った。「18才の彼」は最新アルバム収録曲であり、宏美さんのブームでもあるシャンソンなので毎回歌われたか。「いのちの理由」には、昨年亡くされたお母様をはじめとする大切な方への、宏美さんの想いが込められているのだ。そして「太陽が笑ってる」は現在のイチオシ曲で、毎回アンコールで歌われた。
第19位 9回
逢いびき
単独で19位にランクされたのは、シャンソンのこの曲。今年のホールコンサートツアーでもセットリスト入りしていた曲である。大阪2日目の1stだけ歌われていない。むしろその理由が謎である。
第18位 8回
メドレー(ロマンス〜私たち〜センチメンタル〜シンデレラ・ハネムーン)
この8回と言う回数が微妙だ。つぶさに見てみると、大阪では2ステージに1回の割でメドレーが取り上げられている。推測するに、大阪でお客さんの反応が良かったことから東京・八ヶ岳では毎公演で演奏されるようになったのではないか。メドレーでワンコーラスずつだが、「私たち」では聴衆も参加して両手をフリフリ。東京では何の前振りもなく皆自然に手を上げていたが、八ヶ岳はコアなファンばかりでなく“一見さん”も多いとの判断からか、振り付けの事前練習もあった。😊
第17位 6回
近年ホールコンサートやこのアコースティックライブでも定番となったこの曲。コロナ禍でマツコさんが鬼リピしたと話題にしたことも後押しか。ふと気づいたのだが、この曲は国府姐さんバージョンはまだ聞いたことがない。ですよね皆さん?それも是非聴いてみたいものだ。
第15位 5回
「女優」と同じく安定して取り上げられる「万華鏡」(こちらは国府バージョンもお馴染み)。シャンソンで最も古くからのレパートリーである「再会」も2回に1回の割。
第12位 4回
徐々にレア度を増して演奏率40%の3曲。このうち「恋人たち」は、今回私は残念ながら聴くことが叶わなかった。「虹〜Singer〜」は一度聴けたが、この曲はやはり演奏効果抜群である。「ワインレッドの心」では、例の「ウルトラQ」のモチーフを古ちゃんのギターが奏でていて、思わずニヤリ。
第10位 3回
ここからはいよいよレア度ベストテン。「秋桜」は青柳さんのピアノ一本で歌うレパートリーで、よく「案山子」と交替で取り上げられるのでこの回数。今回私は聞き逃している。「素敵な気持ち」はオープニングで取り上げられることが多い。カウントのテンポ感から、「キター😍、『素敵な気持ち』!」と判る。古ちゃんの16バウンス感、まこりんのジャジーなアドリブ最高!今回貴重な3回のうち2回に遭遇✌️
第3位 2回
いよいよ2回しか取り上げられていなかった7曲。「春おぼろ」「止まった時計」は、古川さんのギターだけで歌われる。今回私は「春おぼろ」は聞けず。八ヶ岳の「止まった時計」では、この歌のオリジナル歌唱が薬師丸ひろ子さんである、と宏美さんが初めて認識する場面があった。もう1曲聞けなかったのが「影絵」。以前からこのライブのレパートリーではあったが、かなり久々に取り上げられた。Aさんはイントロで“サブイボ”(鳥肌のこと)だったそう。聴きたかった〜😭
第1位
そしていよいよ、今回のレア度No.1に輝いたのは、この2曲である。「残したい花について」は、ここ数年歌われ続けており、また今年のホールコンサートでもセットリスト入り。今回のアコースティックライブでは一度しか歌われなかったものの、われわれコアなファンの感じるサプライズ度は低いと言って良いだろう。
だがしかし、「何かが起こりそうな朝」は、大阪初日に参加したSさんから「アコースティックライブではおそらく初めて歌われた曲が…」と思わせぶりな書き込みがあり、ツアー終了後、Aさんからも「『Live & More』の1979年リサイタル当時以降初めてだろう」とのお墨付きのサプライズ中のサプライズだ。しかも今回大阪初日の2ndステージ一度きりしか歌われなかったのである。これが聴けた人はかなりの幸運、いや強運の持ち主と言って良いだろう。
2023/08/20八ヶ岳高原音楽堂にて(bumimas_shochan撮影)
今回私は10分の3の参加率で、聴けた曲は24分の18。これを多いと捉えるか、少ないと捉えるか。もちろん1ステージだけでも、宏美さんの卓越したパフォーマンスは素晴らしく、大いに楽しめる。だが、複数回足を運べば違う曲も聴けたり、同じ曲でもまた違う表現(まこりんや古ちゃんのアドリブも毎回違う!)に唸ったりできるのだ。さらにわれわれのようなマニアックなファンになると、このようなレア曲が聴けたかどうかで一喜一憂することになる。
これだから宏美さんのアコースティックライブはやめられないのだ。😉
『岩崎宏美 アコースティック LIVE 2023』
Vocal:岩崎宏美
Piano:青柳誠
Guitar:古川昌義
◎ビルボードライブ大阪
8月5日(土) 1st・2nd
8月6日(日) 1st・2nd
◎コットンクラブ(東京)
8月12日(土) 1st・2nd
8月13日(日) 1st・2nd
◎八ヶ岳高原音楽堂
8月19日(土)
8月20日(日)
計10公演