【「青ブロ」9周年特別記事 その2】
前話も多くのコメント・いいねをいただき、ありがとうございました
これまでも度々言ってきましたが、皆さまからの温かいコメント等が励みになってますので、これからもよろしくお願いしま~す
さて、今回ご紹介するのは「青ブロ」主要テーマとなってる発祥の店
発祥の店については散々調べてきたけど、ネット上ここまでまとまっているサイトはなく、正直出版できるレベル感かなとも思うけど、思い切って公開しちゃうね~
でも、これ全て実際に食べて記事書いてきたなんて、我ながらスゴいわ~
◆ご飯類
1.「親子丼」(東京都:玉ひで)
「遂に登場!!親子丼発祥の店☆玉ひで」編
江戸時代中期の1760年に創業した軍鶏(しゃも)料理専門店が「玉ひで」の始まり
「親子丼」は、「すき焼き」の原形と言われる軍鶏鍋の残りの割下に卵をとじる食べ方にヒントを得て、明治24年頃に当店で考案されたそうだよ~
2.「カツ丼」(東京都:三朝庵)
「カツ丼」発祥の店には諸説あり、最初に紹介するのは「三朝庵」
1918年(大正7年)のとある日・・・
宴会用に用意していた豚カツがキャンセルで大量に余ったものの、当時の豚カツは高価な食べ物で捨てるのが勿体なかったため~
冷めたとんかつを玉子と蕎麦つゆで綴じ、温かいご飯に乗せ、お腹を空かせた早稲田の学生に食べさせたのが、「カツ丼」の始まりなんだってよ~
3.「ソースカツ丼」(福井市:ヨーロッパ軒)
次に紹介するのは福井市にあるヨーロッパ軒
当店創業者の高畠増太郎氏が6年間のドイツ留学を終え、日本に帰国し、ドイツ仕込みのウスターソースを日本人の味覚に合うよう苦心して~
大正2年に東京で開かれた料理発表会にて披露されたのが始まりなんだってよ~
4.「天丼」(東京都:三定)
「天丼発祥の店☆三定」編
当店は、江戸時代中期の1837年に創業した現存する日本最古の天ぷら屋
天丼は発祥起源が定かでないものの、天丼は当店創業と同時期に誕生していることから、発祥店の有力候補と言われてるんだよ~
5.「釜めし」(東京都:元祖 釜めし春)
「東京最後の日曜日はやっぱり・・・」編
当店は1927年(大正15年)に創業した釜めし一筋の老舗店
「釜めし」は、初代店主が関東大震災の炊き出しを見て、閃いたそうだよ~
6.「鰻のせいろ蒸し」(柳川市:元祖 本吉屋)
「メッチャ美味いぞ、せいろ蒸し」編
当店は、江戸時代初期の1681年に「うなぎのせいろ蒸し」を世に送り出し、創業以来の味を今日まで継承してきた老舗店
「せいろ蒸し」はタレをまぶしたご飯を蒸し、 蒸しあがったごはんの上に焼き上げたうなぎの蒲焼を乗せ~
鰻と味の相性がいい金糸卵を乗せて、もう一度蒸すから美味しいんだよね~
7.「ひつまぶし」(名古屋市:あつた蓬莱軒)
「熱田神宮と絶品ひつまぶし」編
「ひつまぶし」の発祥には諸説あるけど、当店では明治時代に考案したと言われています
当店では瀬戸物の器で提供していたけど、出前持ちが出前の際に丼を頻繁に割っていたため、大きめで割れにくいお櫃に複数人分を盛り、取り分けしたのが始まりなんだってよ~
8.「カツカレー」(東京都:グリルスイス)
「カツカレー発祥の店☆グリルスイス」編
当店は戦後間もない1947年(昭和22年)に帝国ホテルで修業を積んだ岡田義人氏が、当時高級料理だった洋食を多くの人に気軽に食べてほしいとの思いから創業されました
「カツカレー」は常連客だった巨人軍の千葉茂氏が『カレーにカツを乗せてくれ』と要望し、1948年(昭和23年)に誕生したそうだよ~
9.「ハヤシライス」(東京都:マルゼンカフェ日本橋店)
ハヤシライスの発祥には諸説あるけれど、丸善創業者の早矢仕有的氏が考案したとも言われています
「丸善百年史」によると・・・
有的氏は当時日本を訪れていた多くの外国人との親交があり、西洋料理にも馴染みがあったため、友人が訪れるとあり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞い~
やがてこの料理は「早矢仕さんのライス」と言われるようになり、「ハヤシライス」の名で街のレストランのメニューになったのよ~
オムライス発祥の店は当店や心斎橋の「北極星」説が有力だけど、当店では1900年(明治33年)に、スプーン一つで食べれる賄い料理として考案されました
当店では溶き卵に白飯とみじん切りの具材を混ぜ込んで焼いており、ご飯を解き混ぜた卵焼きといった感じで、通常のオムライスとは随分違うんだよ~
11.「トルコライス」(長崎市:Bistro ボルドー)
「トルコライス、それは長崎発の絶品料理」編
「トルコライス」は「ポークカツ」と「ピラフ」と「スパゲティーナポリタン」がワンディッシュに盛られる長崎発の名物料理
トルコライスの発祥の店は諸説あるけれど、当店マスターのお父さんが考案したと言われる説が濃厚なんだってよ~
12.「タコライス」(金武町:パーラー千里) ※閉店済
「タコライス発祥の店と沖縄の海」編
「タコライス」は1984年(昭和59年)に米兵に提供する料理として、タコスよりボリュームがあり、コストパフォーマンスのよい料理されたそうです
当店は、残念ながら2015年(平成27年)に閉店したけど、 発祥の味は系列店の「キングタコス」が引き継いだんだってよ~
13.「お子さまランチ」(東京都:ランドマーク(日本橋三越本店))
お子様ランチとは、1930年(昭和5年)、日本橋三越本店で、数種類の人気メニューを揃えた子供用定食として考案発売され、発売当時は「御子様洋食」と名付けられたそうです
当時は世界恐慌で暗い時代だったことから、子供達に楽しい気持ちになってほしいとの思いを込めたと言われてるんだよ~
◆麺類◆
1.「豚骨ラーメン」(久留米市:南京千両本家)
「豚骨ラーメン発祥の店☆南京千両」編
豚骨ラーメンは1937年(昭和12年)に西鉄久留米駅前に開店した屋台「南京千両」の店主が、 生まれ故郷の長崎ちゃんぽんをヒントとして、考案されました
豚骨ラーメンと言うと白濁スープを思い浮かべると思うけど~
発祥当時は透明スープで、後に開業した「三九」の店主が、外出した際にうっかりスープを長時間強い火力で沸騰させてしまい、偶然生まれたってのがスゴいわ~
2.「味噌ラーメン」(札幌市:味の三平)
「味噌ラーメン発祥の店☆味の三平」編
味噌ラーメンは当店初代店主の大宮守人氏により1955年に考案されました
また、「縮れ麺」「ラーメンにニンニクを入れる」「ラーメンとライスをセットにする」等も、当店発祥と言われてるんだよ~
3.「焼きラーメン」(福岡市:小金ちゃん)
1968年(昭和43年)に福岡市の屋台として誕生した「小金ちゃん」
暑い時期にスープが飲めないお客のために考案された「焼きラーメン」は、茹でたラーメンの麺に豚骨スープと特製ソースを絡めて鉄板で焼くから美味いんだよ~
4.「長崎ちゃんぽん・皿うどん」(長崎市:四海楼)
当店は、1899年(明治32年)に長崎市で創業した老舗中華屋料理店
「ちゃんぽん」とは、当店創業者の陳平順氏が明治時代の中頃、当時日本に訪れていた大勢の中国人留学生に安くて栄養価の高い食事を食べさせる為に考案されたと言われてるんだよ~
また、「皿うどん」は、麺と具材を炒め、少なめのスープを加えて麺にしみ込ませ、ちゃんぽんと同じ太麺を皿に乗せたことから、「皿うどん」と名付けたそうだよ~



また、ネーミングの由来も、きつねが油揚げを大好きなこと、油揚げの色がきつね色であること等、色々あるみたいだよ~

6.「カレーうどん」(東京都:三朝庵)
「カレーうどん発祥の店☆三朝庵」編
当店は、「カツ丼」発祥でも登場した早稲田大学そばの蕎麦屋
開業当初には大隈重信を始めとする大勢のお客で賑わっていたものの、 カレーライスのブームにより、廃業のピンチに追い込まれ~
「ご飯にカレーが載っているなら、うどんにカレーが載ってもいいじゃないか」との発想から、1904年頃にカレーうどんを考案したそうだよ~
7.「釜バターうどん」(高松市:手打ち十段 うどんバカ一代)
「釜バターうどん」とは正式名称を「釜揚げバターうどん」と言い、釜揚げうどんにバター・生タマゴを乗せ、黒胡椒をかける人気うどん
讃岐うどんならではのコシの強さ、カルボナーラのような濃厚な味が最高なんだよ~
8.「焼きうどん」(北九州市:だるま堂)
当店では、終戦直後の食糧難の時代に、焼きそばを作ることを考えたものの~
当時小倉には焼きそば用の「そば玉」がなかったので、やむなく干しうどんをゆがき、 水分を切り、焼きそばの代用の焼きうどんを試作したのが始まりだそうです。
当店では80歳を超えたおばあちゃんが一人で黙々と作っていたけど、昨年残念ながらお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
9.天ざるそば・天もりそば(東京都:室町砂場)
「天ざる発祥の店☆室町砂場」編
当店は、1869年(明治2年)に開業した「天ざる」「天もり」発祥の店
「もり」と「ざる」の違いは蕎麦にあり、やや黒みがかった二番粉を使用した蕎麦が「もり」、更科粉を使った白っぽい一番粉使用の蕎麦が「ざる」と定義しています
また、海老と貝柱のかきあげが初めから蕎麦つゆに入っており、サクサクのかきあげと濃い目の温かいつゆは相性バッチリだよ~
10.「鴨せいろ」(東京都:長寿庵)
「鴨せいろ」の誕生話を簡記すると~


当店は浜町で始まり、1885年(明治18年)に銀座に出店した老舗の蕎麦屋
当店のコロッケは、スジと皮を除いた鶏肉をミンチにした後で、パン粉を使わず、とろろと卵でつないで軽く揚げられていて、働き盛りの人達がパワー全開になれるよう、生み出されたらしいよ~



13.「冷やし中華」(東京都:揚子江菜館)
「2018年の最後にあたり ー冷やし中華発祥の店やらカレー人気店やらー」編
創作されたのは昭和8年
当店二代目店主が日本の暑い夏に辟易し、「神田まつや」に通い詰め、いつも「盛りそば」を食べていたところ~
同じような冷たい麺を提供しようと、200回以上もタレの配合を繰り返し、冷し中華の元祖と言われる「五色涼拌麺」を完成したんだってよ~
14.「冷やし中華」(仙台市:北京料理 龍亭)
当店は、「揚子江菜館」と並び評される「冷やし中華」の発祥の店
当店店主は、夏場の売上減をカバーするため、冷たい麺料理の開発に取組み、1937年(昭和12年)野菜をふんだんに使い、食欲増進に酸味を加え「冷やし中華」が誕生しました
また、「冷やし中華」には胡麻ダレ・醤油ダレがあるけど、醤油ダレが発祥の味だってよ~
(こうして並べると、揚子江菜館が若干早い気もするけど、そんなの気にしちゃダメだよ~)
15.「スパゲッティナポリタン」(横浜市:ホテルニューグランド)
当ホテルは1927年(昭和2年)に関東大震災の復興のシンボルとして建築され、 終戦直後にマッカーサが宿泊したことでも有名なクラシックホテル
当ホテルは終戦後、GHQの将校宿舎として7年間に亘って接収され、進駐軍の米兵が食べる具なしスパゲッティの粗食さを見かねた二代目総料理長の入江茂忠氏が、生トマト、玉ねぎ、ニンニク、トマトペースト、オリーブオイルを使いオリジナルソースを考案したのがナポリタンの始まりなんだよ~
16.「たらこスパゲッティ」(東京都:壁の穴)
「壁の穴☆彡たらこスパゲティ発祥の店」編
当店は、1953年(昭和28年)に創業したスパゲティの老舗店
「たらこスパゲティ」は昭和38年頃に常連客のNHK交響楽団ホルン奏者の千葉馨氏が土産に持ってきたキャビアを用いてスパゲッティを作り好評を得たものの、高級食材をメニューに加える訳にはいかず、たらこで代用したのが始まりだってよ~
また、当店では「たらこ」の他、「うに」「納豆」等の食材を使用したスパゲッティの開発に取組み、 「和風スパゲッティ」として、日本中に広まったんだよ~
9周年記念企画「発祥の店」特集、いかがでしたか
今回多くの店を紹介したけど、僕が訪れた発祥の店はまだまだこんなもんじゃないですよ~
「発祥の店」特集は次回も続きま~す