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日本の年中行事のなかで、
独特だなと思うもののひとつに「針供養」があります。
むかしは針供養の日は一日針仕事を休んで、
針を床の間に飾り、折れた針を集めて
淡島神社へおさめたものだそうです。
(もともとは、和歌山にある淡島神社で漁師たちが、
釣り針の折れたものを海底に沈め
海神を慰める習俗からはじまったとか・・・)
そんな家庭の針仕事はもとより、
仕立て屋や足袋屋、洋裁学校など
針を扱う業種の人々も針を休め、
淡島堂などで行われる針供養会の日。
三宝に乗せられた豆腐に針を刺し、
人々が祈りと感謝を捧げる様子が見られます。
以前一度だけ体験したのが、
細い細い絹糸をより合わせ、一針ひと針さしていく日本刺繍。
今や職人も殆どいなくなった手作りの希少な針を使っていて、
繊細な繍いはこれでないと、というお話しを聞きました。
このように針を日々使う人たちにとって、
使い慣れた針は、とても大切なもの。
手で縫うことがあたり前だったむかしの名残と、
手仕事の大切さがひしひしと感じられます。