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【夕顔251-3】古文単語「かごかなり」
豪雨災害のあとは、めちゃくちゃ暑いですね~;;
エアコンのきいた涼しい場所で、勉強できることの幸せ☆
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、とにかく【丸暗記】して覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
「昔、見たまへし女房の、尼にてはべる東山の辺に、移したてまつらむ。惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、みづはぐみて住みはべるなり。辺りは、人しげきやうにはべれど、いとかごかにはべり」
と聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、御車寄す。
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今回出てきた古文単語
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■【見】…関係を持つ。見る
■【たまへ】…ハ行下二段動詞「たまふ」連用形
※【たまふ】…謙譲の補助動詞(惟光⇒光源氏)
■【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【女房【にょうばう)】…貴人にお仕えする女官
■【の】…主格の格助詞
■【尼(あま)】…出家した女性
■【にて】…資格の格助詞
■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形
※【はべり】…「をり」の丁寧(惟光⇒光源氏)
■【東山(ひがしやま)】…京都の東側を南北に連なる山
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【辺(ほとり)】…あたり。付近
■【に】…場所の格助詞
■【移し】…サ行四段動詞「移す」連用形
■【たてまつら】…ラ行四段動詞「たてまつる」未然形
※【たてまつる】…謙譲の補助動詞(惟光⇒夕顔)
■【む】…意志の助動詞「む」終止形
■【惟光(これみつ)】…光源氏の従者。ここでは自称
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【父の朝臣(あそん)】…父上(「朝臣」は相手への敬意)
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【乳母(めのと)】…乳母。母親代わり
■【に】…断定の助動詞「なり」連用形
■【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)
■【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【の】…主格の格助詞
■【みづはぐみ】…マ行四段動詞「みつはぐむ」連用形
※【みづはぐむ(瑞歯含む)】…長生きする。非常に年老いる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【住み】…マ行四段動詞「住む」連用形
■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形
※【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)
■【なり】…断定の助動詞「なり」終止形
■【辺り(わたり)】…あたり。付近
■【は】…提示の係助詞
■【人しげき】…ク活用形容詞「人しげし」連体形
※【しげし】…人通りが多い
■【やうに】…比況の助動詞「やうなり」連用形
■【はべれ】…ラ変動詞「はべり」已然形
※【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)
■【ど】…逆接の接続助詞
■【いと】…たいそう
■【かごかに】…ナリ活用形容動詞「かごかなり」連用形
※【かごかなり】…ひっそりとしている。静寂だ
■【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)
■【と】…引用の格助詞
■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」連用形
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【明けはなるる】…ラ行下二段動詞「明けはなる」連体形
※【明けはなる】…夜がすっかり明ける
■【ほど】…時。うち
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【紛(まぎ)れ】…見分けにくいこと。またその時。場所
■【に】…時を表す格助詞
■【御車】…光源氏の牛車
■【寄(よ)す】…近くに寄せる
◇ 今回は「たまふ」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「かごかなり」 ☆
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「昔、見たまへし女房の、尼にてはべる東山の辺に、移したてまつらむ。惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、みづはぐみて住みはべるなり。辺りは、人しげきやうにはべれど、いとかごかにはべり」
と聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、御車寄す。
問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。
1.たいそう人通りが多くございます。
2.たいそう閑静でございます。
3.たいそう悲しい所でございます。
4.たいそう思う悩んでおります。
5.たいそうにぎやかでございます。
小学校の時に、計算をやりましたよね。
わり算って、得意でしたか?
ところで、
わり算は、かけ算ができなければ解けませんよね。
しかも、かけ算を解くには、
九九を正確に覚えておかなければなりません。
古文も同じ。
まずは、覚えなければならないことを正確に覚えます。
用言の活用を覚えたら、
それを使って助動詞を見分ける。
助動詞が見分けられたら、
それが積み重なって文脈理解できるんですね。
【かごかなり】
【形容動詞:ナリ活用】
…ひっそりとしている。閑静だ
※Weblio古語辞典より
こういう古語は、
出てきたものから、定着させていくのが望ましいですが、
大学入試本番で、分からない古語が問われた場合、
前後のつながりで文脈判断します。
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【解答】…2
「昔、見たまへし女房の、尼にてはべる東山の辺に、移したてまつらむ。惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、みづはぐみて住みはべるなり。辺りは、人しげきやうにはべれど、いとかごかにはべり」
と聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、御車寄す。
● 過去記事リンク
■見る
■はべり
■しげし
■やうなり
■いと
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