【夕顔251-2】主語の確認☆偏差値52☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔251-2】主語の確認☆偏差値52☆

企業の面接などで必ず聞かれるのが、

「あなたがこれまでに打ち込んできたこと」について。

「古文なんて何の役に立つの?」と聞く時点で、

あなたは古文に打ち込んでないのですね;;

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。後の始末をつけるため、腹心の部下惟光(これみつ)を廃院に呼びました。

 

【今回の源氏物語】

「昔、見たまへし女房の、尼にてはべる東山の辺に、移したてまつらむ。惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、みづはぐみて住みはべるなり。辺りは、人しげきやうにはべれど、いとかごかにはべり」

と聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、御車寄す。

   ↑

夕顔251イラスト訳はこちら

 

「夕顔」の巻 をはじめから読む⇒

『源氏物語』の登場人物はこちら⇒

『源氏物語』の目次一覧はこちら⇒

 

 

 

――――――――――――――――――――
 ☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル52

――――――――――――――――――――

「昔、見たまへし女房の、尼にてはべる東山の辺に、移したてまつらむ。惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、Aみづはぐみて住みはべるなり。辺りは、人しげきやうにはべれど、いとかごかにはべり」

B聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、C御車寄す

 

問)傍線部ABCの主語の組み合わせとして、最も適当なものを1つ選べ。

 

1.A 乳母  B 惟光   C 光源氏

 

2.A 乳母  B 光源氏   C 光源氏

 

3.A 尼  B 惟光   C 惟光

 

4.A 尼  B 惟光   C 光源氏

 

5.A 父朝臣  B 光源氏   C 惟光

 

びっくり  チュー  キョロキョロ

 

古文読解の基本は、

隠れた主語の把握☆

これにつきます。

 

 

 

「惟光が父の朝臣の乳母にはべりし者の、Aみづはぐみて住みはべるなり。」

   矢印

A直前の助詞「の」は、主格の格助詞です。

 

「―者」が主語なのは分かるけど、

なんか…単語がいっぱいあって、

ややこしいですよね~;;

滝汗

 

「惟光めの父朝臣の乳母でございました者」

と、きっちり訳出できましたでしょうか?

(o´・ω・`o)ノ

 

 

1.A 乳母 

2.A 乳母

3.A

4.A

5.A 父朝臣

 

 

ちなみに、

 

【みづはぐむ(瑞歯含む)

【自動詞:マ行四段動詞】

…長生きする。非常に年老いる

 

 ※Weblio古語辞典より

   

「瑞歯」とは、

年老いて、歯が抜け落ちたあとに再び生える歯のことだそうです。

 

えっ?

(;・`ω・´)

 

 

普通、人間の歯って、

乳歯→永久歯と二回しか生え変わらないのでは?

ポーン

 

 

 

 

 

ですが、まれに、めちゃくちゃ老人になって

三回目の歯の生え変わりがある人もあるのだとか。。。

(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)

 

 

ほんとかしら…

滝汗

 

 

まあ、それぐらいすごい高齢をさす古語です。

真顔

 

 

 

 

「…」とB聞こえて、明けはなるるほどの紛れに、C御車寄す

   矢印

「聞こゆ」は、「言ふ」の謙譲語。

「申し上げる」という意味で、

目的語に対する敬意表現です。

 

なので、

主語は、光源氏以外と考えましょう!

(ノ゚ο゚)ノ

 

1.B 惟光

2.B 光源氏

3.B 惟光

4.B 惟光

5.B 光源氏

 

 

また、B「聞こえ」⇒C「御車寄す」

と、単純接続でつながっているので、

BCは、主語が同じと考えましょう!

ヽ(*'0'*)ツ

 

 

1.B 惟光   C 光源氏

 

3.B 惟光   C 惟光

 

4.B 惟光   C 光源氏

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】…

 

 

 →今回のイラスト訳はこちら

 →今回の重要古語はこちら