『黄帝内経』にみる人の一生 その2 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

人の一生が『黄帝内経(こうていだいけい)』にはどのように表現されているか、昨日、「『黄帝内経』にみる人の一生 その1」をお届けしましたけど、10年ごとの区切りはどこいったの?という結果になってましたね。すみません。

それが書かれている部分は、『霊枢(れいすう)・天年篇』のもうちょっと先。ほら、一応前説も書いとかないと、話が通じなくなっちゃうじゃない?だから、今日もまだ出てこないかも…。引っ張っちゃってごめんなさ~い。物事には順序というものがあるから。ね?

さて、昨日の続きです。

 黄帝が尋ねる。「人の寿命は、それぞれ違う。夭折するものもいれば、長寿なものもいて、突然死んでしまうものもいれば、長く病を患うものもいる。それはどんな道理によるのか。」
 岐伯が答える。「五臓が堅固で、血脈が調和し、肌肉の間によく気がめぐって滞ることがなく、皮膚が緻密で、営衛のめぐりが順調であり、呼吸の調和がとれて粗くも速くもなく、気が規律正しく体内をめぐり、六腑が食物を消化し、津液が全身に散布される。このように身体の機能がそれぞれ正常であれば、長寿を保つことができます。」
 黄帝がさらに聞く。「百歳まで生きることができて亡くなる人がいるが、どうしたらそのように長寿になるのか。」
 岐伯が答える。「鼻孔と人中が深くて長く、顔の骨格が高く厚く形が整い、営衛のめぐりがよく、三部三里が起こり、骨が高く肉付きがよければ、百歳まで生きて、人生を終えることができます。」

どんなタイプの人が長生きできるか?って話ですね。前半では、五臓六腑が丈夫で、気血津液がよくめぐって、呼吸が穏やかに規則正しければ、健康を保つことができて、長寿が望めるということで、これはからだの中の状態を言ってます。

五臓六腑がどんなふうに働いてるかは、東洋医学講座のNo.8No.9No.10No.11No.12No.13No.14No.15 と「あらためて、五臓六腑って何?」のその1その2その3あたりをご参考にどうぞ。

営衛とは、営気(営血)と衛気のこと。津液は、簡単に言うと、からだの水分のこと。これらについては、東洋医学講座No.20No.22No.23「またまた気について考えてみる」「さらに気について考えてみる」あたりをごらんくださいませ。

岐伯先生の答え、後半部分は、顔だちや体つきについて言ってますね。目鼻立ちがはっきりしていて、気血がよく流れ、骨格がしっかりしてれば長生きできるはずだと。

三部三里については、諸説あるようなので、とりあえず原文のままにしました。ひとつには、三部=三里で、ともに顔の上中下。ふたつめが、三部が身体の上中下で、三里は手足の陽明脈。みっつめが、三部が身体の上中下で、三里が手の陽明脈。

顔でも身体でも、そこに陽明脈が加わっても、「起こる」と言ってますので、これは平たんでもなく、くぼんでもいないっていう意味ですから、出るとこがちゃんと出てるっていうことじゃないかと思います。

目鼻立ちがはっきりしていると言っても、それは美形であるってことじゃなくて、神気が充実していることを指してるんじゃないでしょうか。神気が足りないと、うすぼんやりした顔つきになっちゃいますからね。

一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。

カリン 
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