おはようございます
昨日、福岡と宮崎で桜が満開になったそうですね。関東でもソメイヨシノが開花して、本格的なお花見シーズンに突入です。今日は花冷えのお天気になりそうですから、花見にお出かけの方は、あたたかくしてってくださいね。
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先週予告したとおり、今回は五臓の心についてお話しましょう。心は五行の火、シンケンジャーの
シンケンレッドと同じく、五臓六腑のリーダー格です。
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☆ 心は血脈をつかさどる
血脈というのは、血(けつ)が流れる通路。それを「つかさどる」というのは、血を推し動かして脈中をめぐらせ、身体各部を滋養する機能を心が担っているということを示します。血脈は血管、心は心臓とほぼ同じ機能を持つと言えますね。
したがって、心の機能を発揮させる心気がしっかりしていれば、血液は滞ることなく脈中を流れ、血中の栄養物質はからだのすみずみにまで行きわたりますが、心気が弱ったり滞ったりすると、脈が乱れたり、顔色や唇の色が悪くなります。
☆ 心は神を蔵す
神とは、広い意味では人体の形や顔色、眼光、言語による応答や身体の動きの状態などで、狭い意味では精神・意識・思惟活動をさします。
心の機能が正常ならば、精神が充実して、意識や思惟活動がしっかりしており、顔色はよく、目に光があり、言葉がはっきりしていて、動作も機敏ということになります。
心が乱れて神に影響すると、不眠、多夢、気持ちが落ち着かないなどの状態になり、ひどくなると、うわごとを言ったり、意識が乱れたり、気を失ったりします。脳の機能に近いですね。
私たちは心を「こころ」といい、感情や精神面での変化を「こころ」の変化というのは、ここから来ているのかもしれませんね。
☆ 喜は心の志
感情の大きな変化がからだに影響をおよぼす話は、これまでも『養生訓』の「七情と養生」 、「とどこおりと病気」 、「気から百病生ず」 などでお伝えしてきましたね。
その中で、なぜ喜び過ぎるのが病いの原因になるのか、不思議に思われませんでしたか?喜びから受ける印象はポジティブですものね。でも、喜びが大きくて、はしゃぎ過ぎてハイになっている人をはたから見ると、ちょっと危ない感じがしたりしませんか?
たとえポジティブ・イメージの喜でも、行きすぎると心を傷つけて、心の生理機能に影響すると、東洋医学では考えるんです。適度な喜なら、心を元気にしてくれますよ。
☆ 脈に合し、華は顔にある
脈とは血脈のことで、「心は血脈をつかさどる」とすでにご説明したとおりです。華とは色彩や光沢のことで、心の状態を顔色や顔のつやから判断できることを示しています。
☆ 心は舌に開竅する
これは心の状態が舌にあらわれることをさすもので、「血脈をつかさどる」機能や「神を蔵す」機能と深く関係しています。舌には、味覚の識別と言葉を発する機能があり、それらの異常は心になんらかの不調があることを示します。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。ちょっと長くなってしまい、申し訳ありません。次回は、一度書いてますが、あらためて肝についてご説明しますね。
今日もいい1日になりますように。