東洋医学講座 No.9 五臓の生理 その2 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日、福岡と宮崎で桜が満開になったそうですね。関東でもソメイヨシノが開花して、本格的なお花見シーズンに突入です。今日は花冷えのお天気になりそうですから、花見にお出かけの方は、あたたかくしてってくださいね。


桜の情報はこちら↓でどうぞ。

日本気象協会→桜情報

気象庁→2009年のさくらの開花  2009年のさくらの満開

ウェザーニュース→さくら情報

ケーブルテレビ局合同企画→全国桜最前線ライブカメラ


先週予告したとおり、今回は五臓のについてお話しましょう。は五行の、シンケンジャーの春月の『ちょこっと健康術』-シンケンレッド シンケンレッドと同じく、五臓六腑のリーダー格です。


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☆ 血脈をつかさどる


血脈というのは、(けつ)が流れる通路。それを「つかさどる」というのは、を推し動かして脈中をめぐらせ、身体各部を滋養する機能をが担っているということを示します。血脈は血管、は心臓とほぼ同じ機能を持つと言えますね。


したがって、の機能を発揮させる心気がしっかりしていれば、血液は滞ることなく脈中を流れ、血中の栄養物質はからだのすみずみにまで行きわたりますが、心気が弱ったり滞ったりすると、脈が乱れたり、顔色や唇の色が悪くなります。


☆ を蔵す


とは、広い意味では人体の形や顔色、眼光、言語による応答や身体の動きの状態などで、狭い意味では精神・意識・思惟活動をさします。


の機能が正常ならば、精神が充実して、意識や思惟活動がしっかりしており、顔色はよく、目に光があり、言葉がはっきりしていて、動作も機敏ということになります。


が乱れてに影響すると、不眠、多夢、気持ちが落ち着かないなどの状態になり、ひどくなると、うわごとを言ったり、意識が乱れたり、気を失ったりします。脳の機能に近いですね。


私たちは心を「こころ」といい、感情や精神面での変化を「こころ」の変化というのは、ここから来ているのかもしれませんね。


☆ の志


感情の大きな変化がからだに影響をおよぼす話は、これまでも『養生訓』の「七情と養生」 「とどこおりと病気」 「気から百病生ず」 などでお伝えしてきましたね。


その中で、なぜ喜び過ぎるのが病いの原因になるのか、不思議に思われませんでしたか?喜びから受ける印象はポジティブですものね。でも、喜びが大きくて、はしゃぎ過ぎてハイになっている人をはたから見ると、ちょっと危ない感じがしたりしませんか?


たとえポジティブ・イメージのでも、行きすぎるとを傷つけて、の生理機能に影響すると、東洋医学では考えるんです。適度ななら、を元気にしてくれますよ。


☆ に合し、華はにある


脈とは血脈のことで、「血脈をつかさどる」とすでにご説明したとおりです。華とは色彩や光沢のことで、の状態を顔色や顔のつやから判断できることを示しています。


☆ に開竅する


これはの状態がにあらわれることをさすもので、「血脈をつかさどる」機能や「を蔵す」機能と深く関係しています。には、味覚の識別と言葉を発する機能があり、それらの異常はになんらかの不調があることを示します。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。ちょっと長くなってしまい、申し訳ありません。次回は、一度書いてますが、あらためてについてご説明しますね。


今日もいい1日になりますように。