おはようございます
ゆうべ、過去1ヵ月のページ別アクセス数というのを見たら、なんと「東洋医学講座 No.4 「五行論」 その1」 がぶっちぎりの1位でした。ずっと読んでくださってる方にはわかっていただけると思いますけど、ちょっと複雑な気持ち。だって、シンケンジャーがどん!と出てくる回なんですもの。おもしろすぎます。
さ、気を取り直して、五臓の生理、心、肝、脾に続いて、今日は肺です。肺の五行は金、色は白。金はカネでもキンでもなくて、コンと読みます。シンケンジャーに金はなくて、代わりに
シンケンピンクが天の文字をつけています。肺は五臓の中で一番外界に近いところにあります。気が強くて姉御肌の
シンケンピンクは、もしかするとシンケンジャーの表看板なのかも?
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☆ 肺は気をつかさどり、呼吸をつかさどる
肺は、天の清気を吸い込み、体内の濁気を吐き出しています。そのリズミカルな呼吸リズムは、全身の気の動きのリズムにも関係しますから、肺は気をつかさどるといわれるのです。
肺が吸入した天の清気と脾が吸収した水穀の精微から、肺によって宗気がつくられます。この宗気は、胸中に集められて全身の気の元となって、肺の呼吸機能と心の血を送り出す機能を推進して、見る・聞く・話す・動くなどの身体機能にも関与します。
なので、肺が正常に働くことで、気はつくられるし、気の動きが調節されて、身体の新陳代謝や動きが正常に行われるわけですね。
☆ 肺は宣発と粛降をつかさどる
宣発とは、広く発散させすみずみまで行きわたらせるという意味で、濁気を吐き出す、発汗を調節するなどの機能があります。粛降には、清気を吸いこんで、粛々と気を降ろし、異物を取り除いて気道を清潔に保ちます。
宣発と粛降とは、一方が悪化すれば、他方も必ず悪化し、症状としては喘息や咳などの、いわゆる呼吸器症状が出ます。
☆ 通調水道の作用を持つ
肺は「水の上源」とも呼ばれます。宣発・粛降機能によって、脾によって運ばれた水液を全身に輸送し、その一部を汗として排出します。不要な水液は、膀胱へ運ばれ、腎によって尿として排出されます。
宣発・粛降機能の不調が、この通調水道に影響すると、汗や尿が出にくい、むくむなどが生じます。
☆ 憂、悲は肺の志
憂いと悲しみは、気を消耗させ、肺を傷つけます。また、肺が弱っていると、憂いや悲しみの感情が起こりやすくなります。
☆ 皮に合し、華は毛にある
皮は皮膚、毛は体毛をさします。肺の宣発・粛降がしっかりしていれば、体表面のバリアとして機能する衛気が正常に働き、発汗もうまく行われ、潤いのある皮膚を保てます。
☆ 鼻に開竅する
鼻は喉を通じて肺に連絡しています。嗅覚や呼吸、喉による発声は、肺気の作用によって行われ、肺の病いは鼻づまり、鼻水、くしゃみ、しゃがれ声などの症状を発生させます。
昨日、長野はとてもいいお天気で、桜も、雪柳も、木瓜も、みんな満開でした。春らんまんです。
今日もいい1日になりますように。