おはようございます
久々のシンケンジャー登場です(笑)。なんと6人目が活躍しています。左端にいる光の文字をかかげるシンケンゴールド。とってつけた感じがなきにしもあらずですが(TV朝日さん、早いとこウェブサイトのトップページにも入れてあげてくださいね。写真はお借りしていますm(_ _ )m)。oliveさん 、情報をありがとう。
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当ブログ登場シーンはこちら→東洋医学講座 No.4 「五行論」 その1 その2 その3 その4
これは予想外の展開でしたが、五臓六腑も臨床上は六臓六腑で扱いますし、はずれてはいないと無理やり納得です(笑)。ゴールドの登場で、シンケンピンクを五行の金にみたてていたのがずれちゃうかと思いきや、立場的にレッドを守るようなので、ここはレッドを心の君火として、ゴールドは心包の相火の位置につけましょう。ちなみにシンケンゴールドは、シンケンレッドの幼馴染で、烏賊折神をあやつるお寿司屋さん。
シンケンジャーはこの辺にして、本題に入りましょう。今日は、気血津液(きけつしんえき)の相互関係について。
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気と血の関係
① 気は血を生ずる(生血)
水穀の精微すなわち後天の精を原料として、気の原動力によって血がつくられます。気が弱ったり不足したりして気虚の状態になると、血をつくる力も弱くなります。したがって、気虚が長引くと、血虚を引き起こしやすく、疲れやすい、息切れがする、顔色が悪い、めまいがする、動悸がするなどの症状があらわれます。
② 気は血をめぐらせる(行血)
血の流れは、気の流れによって推進されます。したがって、気の流れが弱る気虚や気の流れがとどこおる気滞になると、しばしば血の流れも悪化して、血瘀(けつお)になります。血瘀になったことでたまった血を瘀血といい、刺すような痛みの原因となります。瘀血は、ほかにも外傷や手術、血の冷えや熱によっても発生します。
③ 気は血を摂す(摂血)
血は、気の働きによって、脈の外へ漏れ出ないように、すなわち出血しないようにコントロールされています。したがって、気虚、特に脾気虚になって、この機能が衰退すると、出血しやすくなります。
④ 血は気の母
①~③にあるように、血は、気の作用(生血・行血・摂血)によってコントロールされているため、「気は血の帥(すい)」といわれますが、気に栄養を与えて、気の働きを持続させているのは血です。すなわち、気もまた血なしには存在できないため、「血は気の母」といわれます。
⑤ 気は陽に属し、血は陰に属す
気血を陰陽に分けると、気は陽、血は陰となります。気血が調和して陰陽のバランスがとれていれば、健康を維持することができます。
気と津液の関係
① 気が盛んならば津を生じる、気は液に随伴して脱する(気旺生津、気随液脱)
津液は、血と同様に、後天の精(水穀の精微)から、気の力によってつくられます。したがって、気虚になると津液も不足しやすくなります。また、気の固摂作用によって、津液の排泄がコントロールされていますので、それが弱ると、多汗や多尿などが起こります。その一方で、大量に発汗したり、激しい嘔吐や下痢で、津液を一度に失うと、気も同時に損なわれます。
② 気は水を化す、水が停れば気も阻滞する(気能化水、水停気阻)
津液を水と表現することもあります。水すなわち津液は気の作用によってつくられ、津液の流れは気の流れによって推進されています。したがって、気の作用が低下すれば、津液の流れは停滞して、痰飲を生じます。また、津液の停滞や痰飲の存在は、気の流れを妨げる原因となります。
血と津液の関係
前回の「東洋医学講座 No.22 気血津液 その4 血と津液」 でみていただいたように、血と津液はともに後天の精からつくられる液体であり、津液は血の一成分でもあります。したがって、血の消耗が激しいと津液も損なわれ、津液の消耗が激しいと血も損なわれます。
気血津液の相互関係、おわかりいただけましたか?これ、東洋医学の特徴なんですが、必ず互いに影響をおよぼし合うんですよね。一方通行はないんです。一方が傷つくと、他方も傷つくんです。なので、早めに手当てをして他へ波及しないようにすることが大切。治療の観点からみると、たとえば血の病いを治すのに、気にアプローチをかけたり、津液を手当てしたりということができます。つまり、呼吸法が健康に良いとされるのも、ここに理由があるんですね。気の流れがよくなれば、血や津液の状態もよくなるからです。
気の流れをととのえるには、他に「八段錦で内臓の調子をととのえる」 や『養生訓』の「導引の方法」 もご参考にどうぞ。
今日もいい1日になりますように。