東洋医学講座 No.23 気血津液 その5 気血津液の関係 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


春月の『ちょこっと健康術』-シンケンジャー

久々のシンケンジャー登場です(笑)。なんと6人目が活躍しています。左端にいるの文字をかかげるシンケンゴールド。とってつけた感じがなきにしもあらずですが(TV朝日さん、早いとこウェブサイトのトップページにも入れてあげてくださいね。写真はお借りしていますm(_ _ )m)。oliveさん 、情報をありがとう。


オフィシャルページはこちら→侍戦隊シンケンジャー  (ぬりえをダウンロードできますよ)

当ブログ登場シーンはこちら→東洋医学講座 No.4 「五行論」 その1  その2  その3  その4


これは予想外の展開でしたが、五臓六腑も臨床上は六臓六腑で扱いますし、はずれてはいないと無理やり納得です(笑)。ゴールドの登場で、シンケンピンクを五行の金にみたてていたのがずれちゃうかと思いきや、立場的にレッドを守るようなので、ここはレッドを心の君火として、ゴールドは心包の相火の位置につけましょう。ちなみにシンケンゴールドは、シンケンレッドの幼馴染で、烏賊折神をあやつるお寿司屋さん。


シンケンジャーはこの辺にして、本題に入りましょう。今日は、気血津液(きけつしんえき)の相互関係について。


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1 の関係


① を生ずる(生血)

水穀の精微すなわち後天の精を原料として、の原動力によってがつくられます。が弱ったり不足したりして気虚の状態になると、をつくる力も弱くなります。したがって、気虚が長引くと、血虚を引き起こしやすく、疲れやすい、息切れがする、顔色が悪い、めまいがする、動悸がするなどの症状があらわれます。


② をめぐらせる(行血)

の流れは、の流れによって推進されます。したがって、の流れが弱る気虚の流れがとどこおる気滞になると、しばしばの流れも悪化して、血瘀(けつお)になります。血瘀になったことでたまった瘀血といい、刺すような痛みの原因となります。瘀血は、ほかにも外傷や手術、の冷えや熱によっても発生します。


③ を摂す(摂血)

は、の働きによって、脈の外へ漏れ出ないように、すなわち出血しないようにコントロールされています。したがって、気虚、特に脾気虚になって、この機能が衰退すると、出血しやすくなります。


④ の母

①~③にあるように、は、の作用(生血・行血・摂血)によってコントロールされているため、「気は血の帥(すい)」といわれますが、に栄養を与えて、の働きを持続させているのはです。すなわち、もまたなしには存在できないため、「血は気の母」といわれます。


⑤ に属し、は陰に属す

気血陰陽に分けると、となります。気血が調和して陰陽のバランスがとれていれば、健康を維持することができます。


2 津液の関係


① が盛んならばを生じる、に随伴して脱する(気旺生津、気随液脱)

津液は、と同様に、後天の精水穀の精微)から、の力によってつくられます。したがって、気虚になると津液も不足しやすくなります。また、の固摂作用によって、津液の排泄がコントロールされていますので、それが弱ると、多汗や多尿などが起こります。その一方で、大量に発汗したり、激しい嘔吐や下痢で、津液を一度に失うと、も同時に損なわれます。


② を化す、が停ればも阻滞する(気能化水、水停気阻)

津液と表現することもあります。すなわち津液の作用によってつくられ、津液の流れはの流れによって推進されています。したがって、の作用が低下すれば、津液の流れは停滞して、痰飲を生じます。また、津液の停滞や痰飲の存在は、の流れを妨げる原因となります。


3 津液の関係


前回の「東洋医学講座 No.22 気血津液 その4 血と津液」 でみていただいたように、津液はともに後天の精からつくられる液体であり、津液の一成分でもあります。したがって、の消耗が激しいと津液も損なわれ、津液の消耗が激しいとも損なわれます。


気血津液の相互関係、おわかりいただけましたか?これ、東洋医学の特徴なんですが、必ず互いに影響をおよぼし合うんですよね。一方通行はないんです。一方が傷つくと、他方も傷つくんです。なので、早めに手当てをして他へ波及しないようにすることが大切。治療の観点からみると、たとえばの病いを治すのに、にアプローチをかけたり、津液を手当てしたりということができます。つまり、呼吸法が健康に良いとされるのも、ここに理由があるんですね。の流れがよくなれば、津液の状態もよくなるからです。


気の流れをととのえるには、他に「八段錦で内臓の調子をととのえる」 や『養生訓』の「導引の方法」 もご参考にどうぞ。


今日もいい1日になりますように。


春月の『ちょこっと健康術』-ばら