おはようございます
「気について考えてみる」、気づけばすっかりシリーズ化。しつこくてすみません(笑)。「あらためて気について考えてみる」 では中医基本用語辞典から「気」の意味を、「またも気について考えてみる」 では「気」の種類を、「またまた気について考えてみる」 では「衛気」を、それぞれ取り上げています。
でもって、今日は「営気」について。東洋医学講座のNo.20 より、もう少し詳しく見ていくことにいたしましょう。ちなみに「衛気」と「営気」は、どちらも「えいき」と読めますが、「衛気」のほうは「えき」と読みます。
営気は、栄気・営陰とも言います。後天の精気(水穀の精微)に含まれる精華から化生したもので、血 とともに脈中をめぐります。血液の組成分として、全身に栄養を運ぶ機能を持っています。
営気は、常に血といっしょで、元になるものも血と同じ。血と同じように脈中をめぐり、からだのすみずみに栄養を運ぶ。営気と血は、理論上は別物として扱われるけど、機能的には切り離せないし、「栄養を運ぶ」という役割も同じなので、営気+血で「営血」と呼ばれることが多いです。
衛気が、衛陽として、からだの外側をめぐるのに対し、営気は、営陰として、からだの内側をめぐる。つまり、衛気と営気は、陰陽表裏の関係にあります。
こうして見てみると、どう考えたって、厳密には違ってるとしても、営気=営血でいいんじゃないかしら?分けるとしたら、栄養を運ぶ部分が営気の役割ってとこかな。現代解剖生理学的に考えたら、脈中を流れて栄養を運ぶワケだから、これは血液でしょ。
なんだか説明があいまいだなぁ…なんてことは、東洋医学をやっているとよくあることです。はっきりしないのは、はっきりしてないから。後は、読み手の解釈次第ってことよ~。それを考えると、中医基本用語辞典 って、よ~くまとまってるわ~。
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
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