おはようございます
昨日、買い物に出かけた姪っ子の留守に子守りをしたせいか、鼻に赤ちゃんのにおい、手に赤ちゃんのやわらかな感触が残っています。赤ちゃんって、自然に生きていて、エネルギーに満ちていて、幸せな気分にしてくれますね。
「あらためて気について考えてみる」 、「またも気について考えてみる」 と、東洋医学講座のNo.19 ・No.20 ・No.21 を補足する形でお届けしましたが、「気」の世界は奥が深くて、まだまだ話足りない感じです。っていうか、語りきれないものがあるんですよねぇ、きっと。まぁ、折に触れて、ぼちぼち進めます。
今日は、「衛気(えき)」について少し詳しく見てみましょう。衛気は、「衛」の文字が示す通り、防衛に働く「気」です。本題とは関係ないですけど、漢字って便利ですね。文字であって、しかも意味を持っているんだもの。
衛気は、衛陽とも言います。つまり、陰陽 の陽が強い。そのため、体表にあって、活動的で、動きが速いという特徴を持っていて、経脈 の外側をめぐり、からだのすみずみにまで行き渡るようになっています。
衛気の役割は、
① 体表を保護して、外邪
の侵入を防御する。
② 肌肉を温める。
③ 皮膚を潤す。
④ そう理(皮膚の肌理、皮下) を滋養する。
⑤ 汗孔を開閉して、発汗をコントロールする。
したがって、衛気が不足すると、肌理を密に保てないため、
① 体内の陽気が逃げやすくなって、からだが冷える。
② 暑くもないのに汗が止まらない。
③ 外邪が侵入しやすく、病気にかかりやすい。
なんてことが起こります。
衛気は体表のバリアとして働きますから、五臓の中では肺 との関係が深いんです。なので、衛気と皮膚、肺の関係について、秋の養生法「肺をまもってお肌を美しく」 にも書いてます。
外邪、中でも風邪 は体表を襲います。風邪が入って、鼻水が出て、咳が出て…と、いわゆるカゼの症状は、肺の病状で、衛気が弱ってると、カゼを引きやすい。
現代西洋医学的には、免疫力が下がっていれば、カゼを引きやすくなるでしょ?であれば、免疫力=体表のバリア=衛気の充実度と、東洋医学で言ってることは、西洋医学でも通用してると思いませんか?
肌肉を温める衛気は、昼間は体表面をめぐって、夜間は体内の奥に入ると言われます。これって、起きてる間は体温高めで、寝ている間は下がるってことと、合致してますでしょ?
発汗や体温維持に一役買っているとなると、解剖生理学的には交感神経の働きも担っていることになります。皮膚に分布して、血管を収縮させたり、体毛を逆立てて鳥肌立てたりするのは、まさに交感神経ですから。このことは、衛陽と呼ばれることと符合します。
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
カンナ
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