東洋医学講座 No.26 病気の原因 外邪 その1 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日の千葉地方、気温も湿度も低めで過ごしやすい1日となりました。雲はかかっていましたが、おおむね晴れで、このお天気が続くといいなぁと思いましたが、今日・明日の天気予報は降水確率50%なんですよね。明日は皆既日食、関東地方でも75%の日食なのに。。。


1月に始めた東洋医学講座も佳境に入ってきました。先週の「病気の起こるしくみ」 、簡単に言ってしまうとバランスの乱れが病いにつながるってことなんですが、ご理解いただけましたでしょうか。diva-Miuさん にご指摘受けたように、東洋医学って漢字が多いのが難点なんですよね~。


とはいえ、専門用語を使わずにご説明すると、もっとややこしくなったりもするので、ときどき私も悩みます。わかりにくいところは、コメント欄でも、プチメールでも、お気軽にご質問くださいね。


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今日は、病いの原因、すなわち病因についての第1弾、外邪です。外邪はその名が示すとおり、身体の外からやってくるものなので、外因に分類されます。病因には他に、身体の中に原因がある内因外因でも内因でもないものとして不内外因があります。


自然界には、「東洋医学講座 No.5 五行論 その2」 でご紹介したように、風・暑・湿・燥・寒五気があって、それぞれが五季春・夏・長夏・秋・冬)の気候的な特徴としてリンクしています。これにのもっと激しいを加えて六気と言います。


身体が健康で気候変化に対応できていれば、なんら問題はなく、六気は自然現象であるに過ぎません。ところが、免疫機能が低下していたり、自律神経の状態が乱れていたり、自然の流れに逆らったりすると、六気は身体に対して悪さをするようになります。


また、異常気象などで、六気の状態が強くなりすぎたり、自然の流れが乱れたりすると、身体の健康を損ねます。そして、身体に悪影響をおよぼす六気六淫(りくいん)と呼びます。


このように六気六淫に変化して、外邪として口・鼻・皮膚から体内に侵入します。外邪は、風邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪・火邪の6種類で、それぞれあらわれやすい時季もあり、性質に特徴があるのですが、これについては次回ご説明しますね。


六淫以外の外因として、疫癘(えきれい)があります。六淫よりもずっと強力な感染力と流行性を持つもので、蝦蟇瘟(がまおん)と呼ばれる流行性耳下腺炎や、霍乱(かくらん)と呼ばれるコレラ、天花(てんか)と言われる天然痘、鼠疫(そえき)と言われるペストなどがあります。


霍乱は『養生訓』の「夏の養生」 に一度登場していますね。「鬼のように頑丈な人も倒れてしまう」という病気が霍乱で、それで「鬼の霍乱」。


六気外邪となるポイントは、人が自然の流れに逆らったときと、自然の流れそのものが異常に乱れたとき、です。したがって、日頃の養生と予防が大切なんです。


今日もいい1日にしましょう。


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