肺をまもってお肌を美しく | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


「肺を助けて秋を元気に過ごそう」 から始まった秋の養生法、締めは肺と皮膚の関係についてお話しますね。乾燥はお肌の敵であるように、肺にもよくないことは昨日の「秋は「燥」と「憂・悲」に気をつけて」 でお伝えしたとおり。美肌のためにも、肺は大事なんです。


東洋医学では、皮膚は肺と関係が深いととらえます。なので、乾燥を抜きにしても、肌荒れや皮膚の病いは、まず肺の調子が悪くなっているんじゃないかと考えます。喫煙がお肌によくないのは周知の事実。これは、肺→皮膚の関係を示しているといえますね。また、便秘が肌荒れにつながるのも、肺と大腸が表裏関係にあるため。


お肌のうるおいのためには、肺のうるおいが大切。憂うつにしてたり、悲しんでばかりいると、肺のパワーが弱ります。辛いものや味の濃いものを食べ過ぎると、熱を生じて肺を傷めるだけでなく、五行の土である脾胃を傷めて、土の子の金である肺を弱らせます。少しの辛味は肺を元気にしてくれますが、たくさん食べちゃうと逆効果になるんですね。お肌のためにも気をつけましょう。


また、『養生訓』の「秋の養生」 でふれたように、肺はそう理の開閉に関わっていて、肺が弱るとそのコントロールがうまくいかなくなります。発汗や体温の調節が悪くなり、衛気(→No.20 )の働きにも影響しますので、外邪が体内に侵入しやすくなってしまいますよ。


ちなみに、衛気は、昼間は体表をめぐりますが、夜間は体内深くに入ります。なので、布団をかけずに眠ってしまうと、外邪が容易に入り込んで、カゼを引いてしまうのは、そのためだと言われています。つまり、夜は、衛気の代わりに布団が身体をまもるってことですね。


皮膚と肺の関係を逆にみれば、皮膚を鍛えることによって、肺を丈夫にできるはず。「花粉症への東洋医学的アプローチ」 に一度書いてますが、実際、乾布摩擦でアトピーや花粉症を克服したという事例もあるくらいです。


乾布摩擦は、乾いたタオルで、皮膚をこする昔からよく行われた健康法ですね。裸でなくて大丈夫。Tシャツの上からでかまいません。力を込めてゴシゴシすることもありません。軽くシュッシュッとやってみましょう。花粉症に悩んでいる方は、この秋・冬と乾布摩擦を試してみてはいかがでしょうか?


肺の働きについてはこちら→東洋医学講座 No.12

臓腑の表裏関係についてはこちら→東洋医学講座 No.18


今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』

この花も名前がわかりません。ご存知の方、教えてくださいな。


追記:

この花は、ブルーファンフラワー。

また、らびさん に教えていただきました。ありがとうございます。

ググってみたら、学名がスカエボラ。扇型に花びらがつくので、ファンフラワーと呼ばれるそうです。