『養生訓』 飲食と睡眠(巻二17) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「飲食は身体を養い、睡眠は気を養う。しかしながら、飲食の度が過ぎれば、脾胃を損なう。眠り過ぎるのは、元気を損なう。この寝食二つで、健康を得ようとして、反って身体をこわしてしまうことがある。

 よく養生する人は、朝は早く起き、夜半に寝て、昼寝をせず、常に仕事を務めて怠けず、睡眠を少なくして神気(精神)を清らかにし、飲食を少なくして腹中をきれいにする。

 このようにすれば、元気が良く巡って塞がらず、病気にかからない。発生した気はさらに養われて、血気はおのずから旺盛になり、病気にならない。寝食が二つともほどよく節制されることは、養生の要である。」


飲食と睡眠については、これまで何度も登場しています。この一文より後のものを先にご紹介してしまっておりまして、たとえば「睡眠と養生」 では、なぜ睡眠が少ないほうがいいのかについて、もう少し詳しく書かれています。


健康の基本は、気のめぐりをよい状態に保つこと。それにはある程度の節制が必要ということですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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