『養生訓』 睡眠と養生(巻一28) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「昔の人は、三欲を我慢する事という。三欲とは、飲食の欲、好色の欲、睡眠の欲である。飲食を節制し、色欲を慎み、睡眠を少なくする事は、すべて欲をこらえることである。飲食と色欲を慎む事は、人によく知られている。しかし、睡眠の欲を我慢して眠りを少なくするのが養生の道となる事は、案外知られていない。

 眠りを少なくすれば、病いにかからないというのは、元気がめぐりやすいからである。眠りが多ければ、元気のめぐりが悪くなって病いになる。夜が更けてから床に入るのがよい。昼に寝るのは最も害となる。日暮れに早く眠りにつくと、食気が滞って害になる。特に朝夕、飲食したものが消化しきれず、気が十分にめぐらないうちに、早く眠りについてしまうと、飲食が滞って、元気を損なってしまう。

 古人が睡眠の欲を飲食と色欲とともに三欲としている事は、もっともなことである。なまけて眠る事を好んでばかりいると、くせになって、睡眠が多くなってこらえることができなくなる。睡眠をこらえがたい事も、また、飲食や色欲と同じである。初めに強く我慢しないと、防ぐことができない。努力して睡眠を少なくすれば、やがて習慣となって自然と睡眠が少なくなる。日頃から眠りを少なくするようにすべきである。」


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益軒先生も、かのナポレオンのように、3時間睡眠だったのでしょうか。1日24時間と限られた中で、やりたいことがたくさんあると、そうなるんでしょうね。3時間でも深く眠ることができれば、脳の休息には十分と言われていますしね。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があって、交互に起こるのですが、寝ついて最初の3時間くらいの間に、もっとも深い睡眠が訪れと言いますから、理論的には可能ですね。実際、そういう方もいらっしゃるようですし。

でも、私には倍の6時間は必要。たまに3時間睡眠の日もありますけど、その翌日には埋め合わせするかのように、8~9時間寝ちゃいますからねぇ。

ダイエットのための食事も運動も、習慣にさえなれば、どうってことないんでしょうね。「五感医療~元気が出るクリニック」 のコトー先生も、しっかり習慣化されて、8kgのダイエットに成功された上に、維持されてますからね。

益軒先生の言によれば、最初が肝腎ということですね。忍耐と努力!一念発起でがんばる!でも、実際に益軒先生の睡眠時間の長さがわからないので、基準がどこにあるのか調べないと…。

『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』