おはようございます
「冷えの原因と対処法」 シリーズ、ぼちぼち食養生へと歩を進めようと、過去記事をチェックしていたら、みつけちゃったんですぅ。食品の持つ作用で、まだ解説してないものがあった~っ。
それは、漢方薬や食品が、からだや気 に対してどんなふうに作用するか、という点。それは、気を上昇させるか・降下させるか(昇降)、気を収斂するか・発散するか(収散)、からだを潤すか・乾燥するか(潤燥)の6つです。
薬食同源(医食同源)の基本は、薬食の味(五味 )、性質(四気 )、入りやすい経絡 (帰経 )を体調に合わせることですが、実は五味・四気・帰経だけでは、足りない部分があるんです。
五味と四気をまとめると、↓表のようになって、昇降と収散は対応できます。でも、潤燥がない!
からだが熱によって乾いたら冷やせば潤う、あるいは、反対に冷えて湿ったら温めれば乾く…ってことなら、↑表だけで説明がつきます。でも、熱っぽくて湿ってたら?冷えてて乾いてたら?
そして、食品の中には、温熱性でも潤す作用を持っているものがあるし…ってことで、食養生での食品選びでは、四気・五味のほかにも、昇降・収散・潤燥の作用もチェック項目になるんです。
たとえば、カゼを引いたとき、これは風寒邪 ですから、邪気を浮かせて発散させたいしでしょ? なので、ショウガ のように昇散作用のあるものを摂るといいんです。
血圧が高くてのぼせてたり、やたらとゲップが出るようなときは、気が上がってますから、降ろしたいでしょ? なので、降収作用のある食品を選ぶといい。
もし乾燥肌で冷え症さんなら、温めつつ潤したいところ。カボチャやミカンのように温潤な食材なら、一石二鳥ですよね。でも、潤作用を持つ食品には、からだを冷やすものが多いので、そこは調理法でカバーしましょう。
むくみがひどければ、乾燥させたいでしょ? 暑い時季なら、冷やしつつ乾かしたいところですが、燥作用を持つ食品自体少なくて、しかも温熱性のものばかり。苦味で降ろして尿として排泄させるか、辛味で発汗させて散らすことになります。
食品の性味(四気・五味)と帰経について↓こちらにまとめてありますが、昇降・収散・潤燥の作用もちゃんと入ってまーす。
↓こちらもご参考に。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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