おはようございます
ブログネタ:暑い日に食べるなら辛いのとさっぱりしたのどっち? 参加中
1年半続いた『養生訓』が終わって、目次をつくるために、読み返しては、修正したり加筆したりもしています。なので、「更新通知メールを受け取る」にしている方は、解除しておいてくださいね。20~30通も届いちゃいますからね。今、目次をつくっている途中の第三巻は、飲食の上巻。
益軒先生の言い分を聞くなら、さっぱりしたもののほうがいい。今の私もさっぱりしたものを選びます。歳のせいといえば、そうかもしれませんけどね。OL時代には、冷房の利いた中にいることが多かったせいか、またストレスによる肝鬱 気滞 があったせいか、辛いものをよく食べてました。
からだをささえる「気」をつくる大本の脾 胃 の大切さは、「元気は生命のもの、飲食はその養い その1 その2 」にあるとおりで、だからこそ脾胃は「後天の本」といわれます。
その脾胃のためには、「薄味なものを食べる」 のがいい。とくに、蒸し暑い夏の盛りに、こってりしたものは、脾胃への負担が大きくなります。なので、刺激の強い辛いものよりは、さっぱりしたもののほうがいいはず。
さっぱりしたものでも、「脾胃の嫌う十三品目」 にあるように、生ものや冷たいものではなくて、「温かいものを食べる」 ほうがいいと、益軒先生はおっしゃいます。夏といえば、そうめん、冷麦、ざるそば、冷やし中華が美味しい季節。でも、「冷たいものを食べすぎない」 ほうがいいんです。
また、酸っぱいものも食べ過ぎないほうがいい。酸っぱいものは、「塩・酢・辛いものを少なく」 や「味噌と酢の働き」 にあるように、ほどよい量なら肝 (木)を助けますが、摂り過ぎてしまうと暴走させちゃいます。
辛いものはどうかというと、自然の陽気が強い夏、からだの陽気も発散しやすい状態。そんなときに、辛いものを食べて汗をかけば、さらに発散して、発散しすぎちゃうかもしれません。でも、冷房で冷え切ったからだには、ちょうどいいのも確かです。
暑い日に食べるとよいものは、体質にもよりますね。今の私は、胃が冷えていて、胃寒証の傾向にあるので、消化のよいさっぱり系を、温かいもので食べるのが合っています。辛いものも、生姜や唐辛子など、少しだけとり入れます。
私とは反対に、胃に熱がこもっているタイプなら、その熱を冷ますために、冷たいものを食べるとよい場合もあります。体内に熱があっても、それが陰虚 による熱ならば、冷たいものは逆効果になるかもしれません。
肺 が弱っている場合、辛味は肺を助けます。また、OL時代の私のように肝鬱 気滞 があれば、肺を助ける辛味は肝を抑えてくれて、滞った気を発散させてくれます。
以上のように、からだの状態に合わせて選ぶといいのですが、それも頭で選ぶよりも、からだの欲求に合わせるのが一番です。「気味と栄養」 にもあったように、好物はえてしてからだが望むものにほかならないから。
からだの声を聴くのが大事なんです。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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