東洋医学講座 No.35 気の停滞 | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


シルバーウィークも今日を入れて2日ですね。学校がお休みなのでゆっくりしたいところですが、先週の前期試験の結果、再試問題を作らなければなりません。他の専門学校でも同様かと思いますが、得点が60点未満だと再試になります。再試も落としてしまった場合は、後期試験で、前期成績との平均で60点を超えないと、留年。けっこう厳しいんですよ。生徒のみなさん、がんばってくださいね。


東洋医学講座No.33 から続けて、気の病気についてお届けしています。今回は、No.34 の気の不足による機能減退(気虚)に対して、気の停滞による機能失調(気滞)についてみていくことにしましょう。


気滞は、気がうまく流れなくて、停滞した状態です。サラサラ流れる小川がせき止められると、よどみができてしまうように、No.21 にあった気の作用も停滞して、うまく機能しなくなります。気虚と違ってパワー不足というわけではありませんから、ときどき詰まりが解消されてドバッと流れたかと思うと、また別の場所で詰まったりします。


東洋医学講座No.33 にリストしたように、体内に詰まりを起こす原因となるものがあると、すぐに発症します。もっとも多く見られるのは、「春は「怒」に気をつけて」「肝が不調になるとどうなるか?」 でお話したように、ストレスによる肝鬱気滞です。ストレスを受けて、あるいは激しい怒りを感じて、肝気が本来持っているのびのびとした流れをつくる機能を失って、鬱滞してしまいます。(肝についてはこちら→No.10


症状としては、イライラして怒りっぽい、気分がすぐれず憂うつ、緊張することがあると具合が悪くなる、ため息がよく出る、口の中が苦く感じる、ゲップが出やすい、のどの下に梅の実くらいの大きさのものが詰まっているような感じがする、わき腹がはって苦しいまたは痛い、月経前に乳房がはって痛む、月経不順などがあります。


この状態が長く続くと、気の滞りがある場所で熱を帯びてきます。すると、熱によって気が上り、眼が充血しやすい、顔が紅潮する、のどが渇きやすい、片頭痛・めまい・耳鳴り・便秘を起こしやすい、不眠症、春になると具合が悪くなるなどが出てきます。


肝気の不調は、近くにある脾胃へ影響をおよぼしやすく、肝胃不和あるいは肝脾不和という状態を起こします。そうなると、食欲不振や便秘あるいは下痢などの消化器系の症状が加わります。


肝鬱気滞の手当ては、↓こちらをご参考にどうぞ

「肝の働きと肝をととのえる食べ物」「肝をととのえるツボ・足ツボ」

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今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ヒイラギ

肝を助けるのは青ですが、青といっても、相撲の土俵の青房と同様、緑色なんです。この見た目は緑色なのに、青と呼ぶのはなぜなんでしょう。そのあたり、カラーリストのかもめさん が、記事にされていましたので、ご興味ある方はこちらへ→