五味の偏食で起こること | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日の「骨盤ローリングに一工夫で、腰痛予防+おなかぽっこり解消」 で、「バレリーナ立ちで下半身スッキリ」 の効果をご紹介しましたけど、olive さんからさらに追加報告をいただいて、なんと!なんと!半年で1サイズダウンされたそうですよ。きゃ~、きゃ~。継続は力ですねぇ。素晴らしい!


運動のための時間が取れれば、それに越したことはありません。が、忙しい日常の中でも、電車待ちとか、信号待ち、エレベーター待ちの時間を利用するとか、ちょっと休憩に立ちあがったときとか、洗濯物を干すついでにとか、歯を磨くときにとか、テレビを観ながらとか、ちょこちょこやるだけでも、ホントにからだは変わりますよ。


さて、昨日、『養生訓』の目次づくりしていて、気づいたことがあります。それは、「五味偏勝をさける」 には、 「漢方の五味って何?」「漢方の四気・五味・帰経と食養生」 とはちょっと違うことが書いてあるってこと。しかも、解説をさぼってる。あ~らら。このままじゃ、困惑しちゃいますよねぇ。


東洋医学の基本は、『黄帝内経』にあります。なので、こういうときは、そこへ戻るのが一番。ってことで、あらためて調べてみました。


1 『素問 生気通天論篇』

① 酸味が過ぎれば、肝気が盛んになり、脾気が弱る

② 苦味が過ぎれば、脾気は潤いを失って消化が悪くなり、胃がはって苦しくなる

③ 甘味が過ぎれば、心気は落ち着かず、顔が黒ずみ、腎気の平衡がとれなくなる

④ 辛味が過ぎれば、筋脈が傷ついて緩み、精神も損なわれる

⑤ 鹹味が過ぎれば、大骨が損なわれ、肌肉は萎縮し、心気が抑うつする


2 『素問 陰陽応象大論篇』

① 酸味は過食すると筋を損なうが、辛味は酸味を抑制できる

② 苦味は過食すると気を損なうが、鹹味は苦味を抑制できる

③ 甘味は過食すると肌肉を損なうが、酸味は甘味を抑制できる

④ 辛味は過食すると皮毛を損なうが、苦味は辛味を抑制できる

⑤ 鹹味は過食すると血を損なうが、甘味は鹹味を抑制できる


3 『素問 五臓生成篇』

① 酸味を過食すると、肌肉にシワができ、唇がめくれあがる

② 苦味を過食すると、皮膚が乾燥して、産毛が抜ける

③ 甘味を過食すると、関節が痛み、頭髪が抜ける

④ 辛味を過食すると、筋脈がひきつって、爪が割れる

⑤ 鹹味を過食すると、血脈は凝滞して、変色する


4 『素問 宣明五気篇』

① 酸味は筋に赴くので、筋病のときは酸味を摂り過ぎない

② 苦味は骨に赴くので、骨病のときは苦味を摂り過ぎない

③ 甘味は肉に赴くので、肉病のときは甘味を摂り過ぎない

④ 辛味は気に赴くので、気病のときは辛味を摂り過ぎない

⑤ 鹹味は血に赴くので、血病のときは鹹味を摂り過ぎない


5 『霊枢 五味篇』

① 心に酸味が宜しい  脾病に酸味を禁ずる  

② 肺に苦味が宜しい  肺病に苦味を禁ずる

③ 肝に甘味が宜しい  腎病に甘味を禁ずる

④ 腎に辛味が宜しい  肝病に辛味を禁ずる

⑤ 脾に鹹味が宜しい  心病に鹹味を禁ずる


6 『霊枢 五味論篇』

① 酸味は筋に走り、過食すると尿が出にくくなる

② 苦味は骨に走り、過食すると嘔吐する

③ 甘味は肉に走り、過食すると煩悶する

④ 辛味は気に走り、過食すると心が空虚になる

⑤ 鹹味は血に走り、過食すると口が渇く


7 『霊枢 九鍼論篇』

① 筋の病には、酸味はいけない

② 血の病には、苦味はいけない

③ 肉の病には、甘味はいけない

④ 気の病には、辛味はいけない

⑤ 骨の病には、鹹味はいけない


わ~、かえって余計に混乱しそう。これは、「漢方の五味って何?」 に書いたように、五行の相克関係ですっきり収まるものはよいとして、そうでないものについては、もう少し調べなければ。ということで、今日はここまで。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』

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