おはようございます
今日のお話は東洋医学の食養生です。これまで、「漢方の四気・五味・帰経と食養生」 、「性味は食材のどこで分けるの?」 、「性味を体調管理に活かすには」 と記事にしてますが、それじゃ、生活の中に食養生を取り入れてくには、どうしたらいいの?
ということで、まずは食養生の基本姿勢から。
よく噛んで食べる
「よく噛んでアンチエイジング」 とか、「カロリーよりもバランス」 とか、ほかにもいろいろ、しょっちゅう書いてることで、これは洋の東西を問わず、健康には大切なこと。よく噛めば、消化にもいいし、腹八分目におさまるし、脳の血流もよくなりますからね。
冷たいものを摂り過ぎない
これも繰り返し書いてることですね。いくら猛暑日だからといって、冷たいものばっかり摂ってはいけません。からだの中から冷えて、消化が悪くなるし、代謝も下がります。冷えは万病のもとです。ダイエットのために生野菜だけてんこ盛り…なんてことを続けてると、からだが冷えて、痩せにくくなっちゃいますよ。温野菜にしましょう。アイスを食べるときは、お茶は温かいのにしましょう。
五味
のバランスをとる
酸・苦・甘・辛・鹹の五味をバランスよく摂りましょう。ただし、体調によっては、どれかを多めに、あるいは少なめにして、調節することも必要です。「好む味でわかるからだの状態」 や「サッパリもピリ辛も、からだの状態に合わせて」 もご参考にどうぞ。
旬のものを食べる
旬の野菜や魚介は、その季節の気を受けて、その季節に必要な栄養価が高くなっています。また、夏には熱を冷ますもの、冬にはからだを温めるものがたくさん出回るのは、自然の摂理。調理法ともども、うまく組み合わせましょう。
体質に合わせて四気
を組み合わせる
冷たいものを摂り過ぎないことも大事ですが、からだの状態によっては、冷やした方がいい場合もあります。ご自分の体質と体調に合わせて、調節しましょう。
なるべく決まった時間に食事する
食事の時間が決まっていると、それに合わせて、からだのリズムができて、脾胃への負担が減って、消化がスムースになります。お仕事によっては、毎日同じ時間に食事を摂るのはむずかしいかもしれませんが、できる範囲で一定にしましょう。
寝るときはおなかが空いた状態で
これもしつこく書いてることですが、食事は腹八分目を心がけましょう。寝る直前に食べてしまうと、食べ過ぎたときと同じで、消化しきれないものが食積 となって停滞します。
薄味で食べる
味の濃いもの、あぶらっこいもの、甘いものを摂り過ぎると、痰湿 がたまります。痰湿は、むくみやだるさのもとですし、長いことためこんでると、熱を帯びてきて、肌荒れや湿疹、口内炎を起こしたり、脳卒中の原因にも。
食品の性味(四気・五味)については、↓こちらをどうぞ。
「こころを安定させる脳にいい食べ方」 で、西洋医学的食養生である分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)をご紹介しましたが、↓こちらの溝口徹先生の本、うつじゃない方も目を通されるといいですよ。
「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)/溝口 徹
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ちなみに溝口先生は、↓こんな本も出されてます。こちらはまだ読んでないんだけど、近いうちにぜひ読みたいと思ってます。五十路だもの、必読ですわ。
「脳の栄養不足」が老化を早める! (青春新書INTELLIGENCE)/溝口 徹
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分子整合栄養療法について、「うつ症状の原因は栄養不足にあった!?」 の中で、「東洋医学では当り前な食養生が、西洋医学でも本格的に取り入れられつつあるってことは、とても喜ばしいことだわ。」なんてことを言いました。
でもね、考えてみたら、今ほど医療技術や薬が発達してなかったころは、西洋医学でも食養生が大切にされてたはずじゃないかと。いつから変わっちゃったのかしらねぇ。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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