食養生の基本 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


今日のお話は東洋医学の食養生です。これまで、「漢方の四気・五味・帰経と食養生」「性味は食材のどこで分けるの?」「性味を体調管理に活かすには」 と記事にしてますが、それじゃ、生活の中に食養生を取り入れてくには、どうしたらいいの?


ということで、まずは食養生の基本姿勢から。


1 よく噛んで食べる

「よく噛んでアンチエイジング」 とか、「カロリーよりもバランス」 とか、ほかにもいろいろ、しょっちゅう書いてることで、これは洋の東西を問わず、健康には大切なこと。よく噛めば、消化にもいいし、腹八分目におさまるし、脳の血流もよくなりますからね。


2 冷たいものを摂り過ぎない

これも繰り返し書いてることですね。いくら猛暑日だからといって、冷たいものばっかり摂ってはいけません。からだの中から冷えて、消化が悪くなるし、代謝も下がります。冷えは万病のもとです。ダイエットのために生野菜だけてんこ盛り…なんてことを続けてると、からだが冷えて、痩せにくくなっちゃいますよ。温野菜にしましょう。アイスを食べるときは、お茶は温かいのにしましょう。


3 五味 のバランスをとる

酸・苦・甘・辛・鹹の五味をバランスよく摂りましょう。ただし、体調によっては、どれかを多めに、あるいは少なめにして、調節することも必要です。「好む味でわかるからだの状態」「サッパリもピリ辛も、からだの状態に合わせて」 もご参考にどうぞ。


4 旬のものを食べる

旬の野菜や魚介は、その季節の気を受けて、その季節に必要な栄養価が高くなっています。また、夏には熱を冷ますもの、冬にはからだを温めるものがたくさん出回るのは、自然の摂理。調理法ともども、うまく組み合わせましょう。


5 体質に合わせて四気 を組み合わせる

冷たいものを摂り過ぎないことも大事ですが、からだの状態によっては、冷やした方がいい場合もあります。ご自分の体質と体調に合わせて、調節しましょう。


6 なるべく決まった時間に食事する

食事の時間が決まっていると、それに合わせて、からだのリズムができて、脾胃への負担が減って、消化がスムースになります。お仕事によっては、毎日同じ時間に食事を摂るのはむずかしいかもしれませんが、できる範囲で一定にしましょう。


7 寝るときはおなかが空いた状態で

これもしつこく書いてることですが、食事は腹八分目を心がけましょう。寝る直前に食べてしまうと、食べ過ぎたときと同じで、消化しきれないものが食積 となって停滞します。


8 薄味で食べる

味の濃いもの、あぶらっこいもの、甘いものを摂り過ぎると、痰湿 がたまります。痰湿は、むくみやだるさのもとですし、長いことためこんでると、熱を帯びてきて、肌荒れや湿疹、口内炎を起こしたり、脳卒中の原因にも。


食品の性味(四気・五味)については、↓こちらをどうぞ。

野菜・果物の性味と帰経   (携帯用)

穀類・豆類と調味料の性味と帰経  (携帯用)

肉類・魚介類の性味と帰経 (携帯用)


「こころを安定させる脳にいい食べ方」 で、西洋医学的食養生である分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)をご紹介しましたが、↓こちらの溝口徹先生の本、うつじゃない方も目を通されるといいですよ。


「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)/溝口 徹
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ちなみに溝口先生は、↓こんな本も出されてます。こちらはまだ読んでないんだけど、近いうちにぜひ読みたいと思ってます。五十路だもの、必読ですわ。


「脳の栄養不足」が老化を早める! (青春新書INTELLIGENCE)/溝口 徹
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分子整合栄養療法について、「うつ症状の原因は栄養不足にあった!?」 の中で、「東洋医学では当り前な食養生が、西洋医学でも本格的に取り入れられつつあるってことは、とても喜ばしいことだわ。」なんてことを言いました。


でもね、考えてみたら、今ほど医療技術や薬が発達してなかったころは、西洋医学でも食養生が大切にされてたはずじゃないかと。いつから変わっちゃったのかしらねぇ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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